クルイロフ国立科学センターは軽空母の概念設計案を作成する
- カテゴリ:ロシア新世代航空母艦

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年8月22日18時55分配信
【クルイロフセンターは軽航空母艦の概念を出現させる】
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『クルイロフ国立科学センター』は、多目的軽航空母艦の概念を開発している。
『海軍産業』(フロートプロム)は、フォーラム『アルミヤ(軍)-2017』の最中に消息筋より伝えられた。
概念艦は、自身の主導により作成すると彼は付け加えた。
航空母艦のおおよその排水量は30000~40000トン、航空機数は40~50機である。
情報提供者によると、多目的軽航空母艦の計画装備は、艦上戦闘機Su-33或いはSu-35の艦上版、更にはMiG-29Kである。
加えて、航空団には電波位置特定巡視航空機とヘリコプターKa-27が加わる。
このような航空母艦は、『セヴマシュ』或いはケルチ造船工場『ザリフ』で建造できると彼は話した。


「作業の完了時期は未だ分かりません。
現在は、プロジェクトの概念研究が進められています」
情報提供者は締め括った。
ロシア海軍の為の新たな航空母艦の建造作業開始は2024年に計画されている。
6月末、サンクトペテルブルクの国際海軍サロンの最中にロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は『海軍産業』(フロートプロム)特派員に語った。
「プログラムの開始は、プロジェクトの技術的開発の開始を意味します」
ヴィクトール・ブルスクは説明した。
彼は、将来艦の形状は未だ定まっておらず、海軍総司令部には、海軍が如何なる航空艦を必要としてるのかの決定が控えている事を強調した。
『アルミヤ(軍)-2017』で『クルイロフ国立科学センター』は新たな軽航空母艦の模型を展示していない。
『クルイロフセンター』は、フォーラムで、既に知られているヘリコプター母艦プロジェクト、駆逐艦「リデル」を展示しており、そして初めて将来コルベットの模型を示した。
[ロシア将来航空母艦]
ロシア海軍の為の将来航空母艦Перспективный Авианосецの設計開発作業は2007年に始まりました。
ロシア海軍向けなどの艦船の形状を研究する『クルイロフ国立科学センター』は、将来空母の概念設計案「シトルム」を作成しています。
[ロシア海軍将来空母概念設計案・プロジェクト23000E「シトルム」]
この概念設計案をベースにして、5万トンから8万5千トンまでの3種類の設計案(軽空母、中空母、重空母)がロシア海軍へ提示されています。
重航空母艦(排水量80000-85000t、搭載機70機)
中航空母艦(排水量55000-65000t、搭載機50-55機)
軽航空母艦(排水量50000t)
建造費は重空母で3000億ルーブル、軽空母で1000億ルーブルと見積もられています。
[ロシアは3種類の将来航空母艦を設計している]
[ロシア国防省は3つの将来原子力空母設計案を検討している]
[ロシア将来空母の作成には約10年掛かり、費用は1000-3000億ルーブルになる]
将来航空母艦の最終設計案は2020年以降に固められます。
[ロシア海軍将来原子力空母の最終設計案は2020年以降に作成される]
[新型原子力空母の建造はロシア海軍の将来計画に含まれている]
現時点では将来航空母艦の建造開始の具体的な時期は未だ定められておらず、この件に関する決定は2025年近くに下されます。
[ロシア海軍の新たな航空母艦の建造に関する決定は2025年近くに下される]
[ロシア海軍の為の将来正規空母の建造開始は2025年よりも前にはならない]
将来航空母艦の設計作業は「2018-2025年の国家軍備プログラム」に組み込まれています。
[ロシア連邦の『2018-2025年の国家軍備プログラム』でロシア海軍の為の将来航空母艦の設計作業が進められる]
[ロシア海軍の為の将来航空母艦は2024年に建造を開始する]
2017年7月、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、ロシア海軍の将来の「航空巡洋艦」は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」の終わりに建造が開始され、更に、その搭載機として、『ヤコブレフ』社による新世代VSTOL艦上戦闘機の開発が検討されていると発言しました。
[ロシア海軍の将来空母はVSTOL空母になるかもしれない]
続いてロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジン少将は、「2018-2025年の国家軍備プログラム」においてロシア海軍の将来空母の為のVSTOL戦闘機の開発が始まると述べました。
[ロシア海軍の将来空母の為のVSTOL艦上戦闘機が開発される]
ヤコブレフの新世代VSTOL艦上戦闘機を搭載する事になる将来空母が、8万トン級重空母や6万トン級中空母になるとは考えられないので、2024年頃に建造が始まる新空母は、軽空母になる可能性が高いでしょう。
そして、以前に将来空母の概念設計(シトルム)を作成した『クルイロフ国立科学センター』は、今度は軽空母の概念設計案を作成する事になりました。
軽空母は排水量30000~40000トン、艦載機はSu-33、MiG-29K、早期警戒機、ヘリコプターなど40~50機になるとの事ですが、これがVSTOL戦闘機を搭載するロシア海軍将来空母のベースとなるのでしょうか。
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