ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの設計概略は承認された
- カテゴリ:プロジェクト「リデル」原子力駆逐艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年8月23日10時56分配信
【(ロシア)国防省は将来駆逐艦「リデル」の設計略図を承認した】
クビンカ(モスクワ州)、8月23日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア国防省は、将来駆逐艦「リデル」の設計略図を承認した。
『ロシア通信社ノーボスチ』は、水曜日に『統合造船業営団』副総裁(軍事造船担当)イーゴリ・ポノマリョフより伝えられた。
「『統合造船業営団』の造船所は、このような艦を作成する為に必要な技術と経験を有しております。
その設計は継続しています。
設計略図(設計段階の1つ)は、最近、発注者に承認されました」
ポノマリョフは話した。
駆逐艦プロジェクト「リデル」は、番号23560の下に『北方計画設計局』が開発しており、艦の排水量は約17500トン、全長200メートル、幅20メートル。
「リデル」は30ノットの速力を発揮し、最大で90日間に渡る自立航行を行なう事が出来る。
駆逐艦の兵装は、およそ60基の対艦有翼ミサイル、128基の高射誘導ミサイル、16基の対潜誘導ミサイルとなる。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
[ロシア海軍将来駆逐艦概念設計案・プロジェクト23560E「シクヴァル」]
ロシア海軍は、2000年代後半以降、新世代多用途駆逐艦(将来駆逐艦Перспективный Эсминец)の建造計画について何度も表明して来ました。
[ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画]
[ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された]
[ロシアは「超駆逐艦」を建造する]
当初、将来駆逐艦「リデル」は、原子力推進と通常動力(ガスタービン)の2タイプの設計が進められていました。
[ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される]
しかし現在では将来駆逐艦「リデル」の動力は原子力推進に決まっています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級は原子力推進となる]
[ロシア海軍の為の将来駆逐艦リデルは原子力推進となる]
原子炉は将来原子力空母と同型になるようです。
[ロシア海軍将来原子力空母は原子炉RITM-200を搭載するかもしれない]
ロシア海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ提督は、「リデル」の排水量は、前のクラス(プロジェクト956駆逐艦、約8000トン)よりも遥かに大きくなり、その打撃力は巡洋艦に匹敵すると述べています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデルは巡洋艦に匹敵する攻撃力を有する]
「リデル」の上部構造物には複合材料の使用も検討されています。
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の上部構造物は非金属複合材料で造られるかもしれない]
「リデル」の設計を担当する『北方計画設計局』は、実際にロシア海軍向けとして建造される艦の設計へ着手します。
(これまでに公開されている模型は、「リデル」の概念設計案「シクヴァル」のものであり、このままの形で建造されるわけではない)
[ロシア海軍将来駆逐艦リデル級の本格的な設計作業が始まる]
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデル級の本格的な設計作業は2017年に始まる]
[ロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級の設計が始まる]
「リデル」級駆逐艦は8隻の調達が予定されています。
[ロシア海軍は太平洋艦隊と北方艦隊の為に合計8隻の新世代原子力駆逐艦リデル級を発注する]
『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏は、ロシアの造船所は、複数(2隻以上)の「リデル」級駆逐艦を同時に建造する事が可能であると発言しています。
[ロシアの造船所はロシア海軍の為の将来原子力駆逐艦リデル級を複数同時に建造できる]
「リデル」級駆逐艦はロシア連邦の『2018-2025年の国家軍備プログラム』に含まれています。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルの建造計画は中止されていない]
ただ、以前には2018~2019年には1番艦の建造を開始する予定となっておりましたが、建造開始時期は延期され、早くても2025年になるようです。
[ロシア海軍の将来原子力駆逐艦リデルは2025年に建造を開始する]
「リデル」級の艦名は、まだ正式には決まっていませんが、艦名候補として「オルロフ-チェスメンスキー」(1770年のチェスマ海戦でトルコ艦隊に勝利したロシア海軍の貴族提督アレクセイ・オルロフ伯爵)が挙げられています。
『イズベスチヤ』より
2017年3月31日0時1分配信
【原子力の「リデル」は「オルロフ-チェスメンスキー」となる】

- 関連記事
スポンサーサイト