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デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは常駐基地へ戻った

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『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ノヴォモスコフスク」は常駐場所へ戻る】
2012年8月13日

戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、常駐場所へ戻る。
『中央海軍ポータル』は、ロシア連邦軍事産業企業体の情報提供者により、この事を知った。

金曜日夕方、株式会社「艦船修理センター"ズヴェズドーチカ"」での修理及び近代化を完了した巡洋艦は同社の水域を去り、海軍へ引き渡されてから初めての航海に出発した。

定期修理及び近代化完了後の戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ノヴォモスコフスク」の海軍への引き渡しは、セヴェロドヴィンスクで2012年7月27日に署名された。

8月13日月曜日、ステパン・ケリバス1等海佐が艦長を務める水中艦は、常駐場所であるムルマンスク地域ガジェーヴォ村へ到着する。


K-407「ノヴォモスコフスク」は、プロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)の最終艦であり、1990年11月27日、当時のソ連邦海軍へ納入されました。

2008年11月にセヴェロドヴィンスク「ズヴェズドーチカ」へ回航され、修理及び近代化が開始されました。

2012年7月27日、近代化を終えてロシア海軍へ引き渡されました。
[デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは近代化改装後の航海試験を終えた]
[デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクはロシア海軍へ復帰した]


そして今日(8月13日)、常駐基地であるガジエヴォへ到着しました。
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ガジェーヴォには、プロジェクト667BDRM(デルタIV級)戦略原潜6隻から成る第31潜水艦師団と、プロジェクト971(アクラ級)多用途原潜6隻から成る第24潜水艦師団が駐留しています。

[第24潜水艦師団]
多用途原潜K-328「レオパルト」
多用途原潜K-157「ヴェプリ」
多用途原潜K-335「ゲパルト」
多用途原潜K-317「パンテーラ」
多用途原潜K-461「ヴォルク」
多用途原潜K-154「チグル」

[第31潜水艦師団]
戦略ミサイル原潜K-51「ヴェルホトゥリエ」
戦略ミサイル原潜K-84「エカテリンブルク」
戦略ミサイル原潜K-114「トゥーラ」
戦略ミサイル原潜K-117「ブリャンスク」
戦略ミサイル原潜K-18「カレリア」
戦略ミサイル原潜K-407「ノヴォモスコフスク」


ロシア北方艦隊667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降より「ズヴェズドーチカ」で第1次近代化改装を行ない、寿命を延長しました。
K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年近代化完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年近代化完了
K-114「トゥーラ」:2006年近代化完了
K-117「ブリャンスク」:2008年近代化完了
K-18「カレリア」:2010年近代化完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年近代化完了


最終艦「ノヴォモスコフスク」をもって第1次近代化改装は終了し、また一巡して「ヴェルホトゥリエ」から第2次近代化改装に着手されています。
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは造船台を出た]

667BDRM戦略原潜6隻は、近代化改装により寿命を35年に延長し、2020年代前半まで現役に留まります。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]

現在、667BDRM戦略原潜潜水艦発射弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」を装備していますが、今後は改良型のR-29RMU2.1「ライネル」が装備されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]
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