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北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はドゥディンカを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月2日19時39分配信
【北方艦隊艦船グループはドゥディンカ港から出航した】

本日(9月2日)、大型揚陸艦「「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、サルベージ船KIL-164で構成される北方艦隊艦船グループドゥディンカ港から出航し、カラ海へ向かった。

前日に揚陸艦は、北極圏の重要な産業施設を防衛する為の兵種間戦術演習へ参加した北極旅団、海軍歩兵、そして空挺軍部隊の車輌と人員を乗せた。

明日(9月3日)、タイミルの首都を残りの艦が去る~大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦「コンドポガ」
9月1日、これらの艦の士官と准士官は、ドゥディンカの教育機関での知識の日に捧げられる行事へ参加し、タイミルの学生の為に勇気の授業を行なった。

北方艦隊将兵は、2週間に渡りタイミルに滞在した。
北方艦隊の艦・支援船支隊は8月18日にドゥディンカ港へ到着した。
大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、史上初めてエニセイ川ドゥディンカ港へ到着した。
深い吃水を有する艦の川の水路の通過に先立ち、操艦の安全性を確実のものとする為、然るべき測定及び水路調査が行なわれた。

北方艦隊将兵のタイミル滞在中、戦術演習へ参加したのみならず、大規模な文化プログラムが実行された。
現地チームとのバレーボール、サッカー、ホッケーのスポーツ競技会が開催され、青少年との会合が開かれ、北方艦隊での勤務の特徴について学生へ話した。
北方艦隊の艦は住民の訪問の為に公開された。
北方艦隊軍事技術フォーラム『アルミヤ-2017』の枠組みにおいて現代の兵器が展示された。
フォーラムの開催中、ドゥディンカで同艦隊の艦を数千名の住民が訪れた。
160名のタイミルの学生は全連邦軍事スポーツ協会へ入会した。

[参照]
北方艦隊
水上部隊の6度目の北極圏航海は、8月10日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航して始まった。
セヴェロモルスクからの艦船支隊の移動では、約1900海里を進んだ。
支隊は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、給油供給船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164で構成されている。

2012年、ロシア海軍の歴史上初めて北方艦隊海軍歩兵コテリヌイ島の無防備の海岸へ初めての海洋揚陸部隊の上陸を実施した。
2013年、北方艦隊旗艦・重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる艦船支隊は、航空司令部「テンプ」を復活させる為、ノヴォシビルスク諸島へ機材を送り届けた。
2014年の北方艦隊部隊の大規模な北極圏航海は、ノヴォシビルスク諸島ロシア連邦の海岸および北極圏の島嶼ゾーンの保護の為の演習となった。
2015年の同様の航海中には、タイミル半島の重要な施設の保護の為、北方艦隊北極圏自動車化射撃兵旅団の部隊との軍種間演習が初めて実施された。
昨年(2016年)には、北方艦隊の歴史上初めて北極旅団の将兵が、ロシア最北の列島ゼムリャフランツァヨシファゼムリャアレクサンドル島の無防備の海岸への海洋揚陸部隊の上陸を実施した。



ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]


2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]


2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]


2015年にも北極圏への遠距離航海と演習が実施されました。
艦船支隊は8月16日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164、「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」


2隻の大型揚陸艦には、何時もの海軍歩兵部隊(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)では無く、2012年に北方艦隊の指揮下へ移管された「ペチェンガ2等クトゥゾフ勲章受章・第200独立自動車化歩兵旅団」所属部隊が乗っていました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のジクソンへ到着した]

演習はタイミル半島の重要な工業施設周辺、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島でも実施され、遠征部隊は2015年10月10日に帰港しました。



2016年8月30日から10月7日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

この時には太平洋艦隊からも砕氷船「イワン・スサ―ニン」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が派遣され、ノヴォシビルスク諸島で合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]


2017年8月10日、6度目となる北方艦隊北極圏遠征が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊は6度目の北極圏遠征を開始した]

今回の北極圏遠征部隊の旗艦は大型対潜艦「セヴェロモルスク」が務めており、この他に大型揚陸艦3隻などが参加しています。

北極圏遠征部隊は、8月13日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はカラ海へ入った]

北極圏遠征部隊北極海を東へ進み、8月15日にはジクソンに到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はジクソンに到着した]

その後、遠征部隊(大型対潜艦1隻、大型揚陸艦3隻、サルベージ船1隻)はエニセイ川を南下し、8月18日にドゥディンカへ到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川へ入り、ドゥディンカへ到着した]
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8月21日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦3隻は、ドゥディンカ近辺で上陸演習を行ないました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川で上陸演習を行なった]

その後も北方艦隊の艦船はドゥディンカに滞在し、9月2日に出航しました。
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