原子力砕氷船ヴァイガチは北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊を先導する

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月10日14時25分配信
【北方艦隊の艦・支援船支隊は原子力砕氷船「ヴァイガチ」と共に結氷海域の通航を始めた】

エニセイ湾からノヴォシビルスク諸島への移動を続けている北方艦隊戦闘艦・補助船支隊は、本日(9月10日)、カラ海原子力砕氷船「ヴァイガチ」と合流した。

航海の先任者であるコラ多種戦力小艦隊司令官オレグ・ゴルベフ中将は、マチセナ海峡及びヴィリキツキー海峡を移動する為の更なる合同活動の打ち合わせを行なう為、大型対潜艦「セヴェロモルスク」の艦上からヘリコプターKa-27PS砕氷船へ飛んだ。

海峡の結氷場所の偵察により、流氷と氷山が観測された。

北方艦隊艦・支援船支隊の結氷海域の通過は、原子力砕氷船「ヴァイガチ」と縦列船隊を成して行なわれる。

前日の9月9日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」は、海上移動中の艦船支隊の保護と防衛の為の演習を実施した。
演習中に砲複合体AK-100及びAK-630の戦闘班は、模擬空中目標への射撃を行なった。

北方艦隊水上部隊の6度目の北極圏航海は、8月10日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスクから出航して始まった。
支隊は、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、給油供給船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164で構成されている。
9月9日、北方艦隊艦船支隊水路調査船「セネシュ」が加わった。



ロシア北方艦隊は、2012年から北極圏での行動を活発化させています。

2012年9月、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」、「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2012年9月12日出港、9月28日帰港)
[ロシア北方艦隊北極圏演習(2012年9月)]


2013年9月にも、重原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極海への遠距離航海を行ないました。
(2013年9月3日出港、9月30日帰港)
この時には、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島へ飛行場建設の為の各種機材や資材が陸揚げされ、同島の飛行場は再建されました。
[聖アンドレイの旗の下に]


2014年9月には、大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」を中核とする部隊が北極圏へ派遣されました。
(2014年9月6日出港、10月9日寄港)
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2014年10月9日14時09分配信
【ロシア北方艦隊の艦は北極圏航海から戻ってきた】

2014年12月1日には、北方艦隊を中核とする北方統合戦略司令部が設立されました。
[ロシア連邦軍北極圏統合戦略司令部が設立された]


2015年にも北極圏への遠距離航海と演習が実施されました。
艦船支隊は8月16日に出航しました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏遠征へ出発した]

[北方艦隊艦船支隊]
大型対潜艦「セヴェロモルスク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」、「コンドポガ」
海洋給油船「セルゲイ・オシポフ」
サルベージ船KIL-164、「アレクサンドル・プーシキン」
救助曳船「パミール」


2隻の大型揚陸艦には、何時もの海軍歩兵部隊(キルケネス赤旗授与・第61独立海軍歩兵旅団)では無く、2014年12月に北方艦隊の指揮下へ新編された「第80独立自動車射撃兵旅団」~通称「北極圏旅団」所属部隊が乗っていました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏のジクソンへ到着した]

演習はタイミル半島の重要な工業施設周辺、ノヴォシビルスク諸島コテリヌイ島でも実施され、遠征部隊は2015年10月10日に帰港しました。



2016年8月30日から10月7日には、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164などが北極圏への遠距離航海を行ないました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊は北極圏航海を終えてセヴェロモルスクへ帰投した]

この時には太平洋艦隊からも砕氷船「イワン・スサ―ニン」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」が派遣され、ノヴォシビルスク諸島で合同演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフは北極圏遠征から戻ってきた]


2017年8月10日、6度目となる北方艦隊北極圏遠征が始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊は6度目の北極圏遠征を開始した]

今回の北極圏遠征部隊の旗艦は大型対潜艦「セヴェロモルスク」が務めており、この他に大型揚陸艦3隻などが参加しています。

北極圏遠征部隊は、8月13日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はカラ海へ入った]

北極圏遠征部隊北極海を東へ進み、8月15日にはジクソンに到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はジクソンに到着した]

その後、遠征部隊(大型対潜艦1隻、大型揚陸艦3隻、サルベージ船1隻)はエニセイ川を南下し、8月18日にドゥディンカへ到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川へ入り、ドゥディンカへ到着した]
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8月21日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」大型揚陸艦3隻は、ドゥディンカ近辺で上陸演習を行ないました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川で上陸演習を行なった]

その後も北方艦隊の艦船はドゥディンカに滞在し、9月2日に出航しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はドゥディンカを去った]

カラ海へ出た後、北極圏遠征部隊は2つに分かれ、大型揚陸艦2隻は一足先に母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は2つのグループに分かれた]

それ以外の艦船(大型対潜艦1隻、大型揚陸艦1隻、救助曳船1隻、給油船1隻、サルベージ船1隻)は、更に東方のノヴォシビルスク諸島へ向かう為、原子力砕氷船「ヴァイガチ」と合流しました。

原子力砕氷船「ヴァイガチ」は、フィンランドバルチラ造船所で船体を建造し、サンクトペテルブルクバルト工場へ回航して原子力機関を設置し、1990年7月25日に就役しました。
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