ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ入った
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年9月12日22時31分配信
【ロシアの警備艦「プイトリーヴイ」は地中海へ入った】
イスタンブール、9月12日、インタファクス
警備艦「プイトリーヴイ」は火曜日に黒海海峡を通過して地中海エリアへ入った。
地元の情報ポータルは報じ、ボスポラス海峡を通過する写真を公表した。
『インタファクス-AVN』の情報筋によると、黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊へ復帰する。
以前、「プイトリーヴイ」は、この前の地中海への遠距離航海から8月4日に戻ったと伝えられた。
現在、ロシア地中海戦隊の打撃力の中核には、フリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」と「コルピノ」が含まれており、全て有翼ミサイル「カリブル」を搭載している。
9月5日、「アドミラル・エッセン」は、少なくとも3基の有翼ミサイル「カリブル-NK」をデリゾール地域の『イスラム国』(IS、ロシア連邦では非合法)の目標へ発射し、政府軍の駐屯地への包囲を解く為の力添えとなった。
プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。

就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。
2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。
2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]
2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラと赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]
その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]
2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。
2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]
2016年8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]
帰投後はセヴァストーポリで艦のメンテナンスを行なっていたようです。

2017年7月21日にセヴァストーポリを出航し、7月22日にはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ向かった]
7月30日の「ロシア海軍の日」には、シリアのタルトゥース港で挙行された観艦式へ参加しました。
タルトゥースの観艦式には、潜水艦「クラスノダール」、救助曳船SB-739、掃海艦「ワレンチン・ピクリ」、偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」、警備艦「プイトリーヴイ」、フリゲート「アドミラル・エッセン」、サルベージ船KIL-158が参加しました。
この他、査閲艦艇として哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」も参加しました。
8月3日に地中海を離れてボスポラス海峡を北上し、8月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った]
8月31日には砲撃及び高射ミサイル発射訓練を実施しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年8月31日11時40分配信
【軍艦「プイトリーヴイ」は黒海で演習を実施した】
そして9月12日にボスポラス海峡を南下して地中海へ入りました。
セヴァストーポリを出航したのは9月11日頃でしょう。
今回の記事でも触れられていますが、現在、地中海東部には黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」、潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」、「コルピノ」が滞在しています。
- 関連記事
スポンサーサイト