ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階はウラジオストクで始まった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月19日6時5分配信
【ウラジオストクで演習『海洋協同-2017』の沿岸段階が実施されている】
ウラジオストクでは、ロシア-中国海軍国際演習『海洋協同-2017』第2段階の沿岸フェーズが実施されている。
太平洋艦隊の将校会館では、合同演習統制本部の海上での活動の直接の準備へ取り組む作業が円滑に進められている。
演習の沿岸フェーズ実施中にロシア側と中国側の戦術グループ指揮官へ任務が指示される。
協同行動、通信訓練、戦術飛行、ヘリコプター演習実施の為の両国の艦のヘリコプター発着場の点検に関する会合が開かれる。
更に、双方の公式レセプション、スポーツ及び文化行事が行なわれ、ロシア及び中国の船員の艦船の相互訪問が組織される。
また、太平洋艦隊沿岸部隊の射爆場「ゴルノスタイ」で、対テロリスト活動に関する両国の海軍歩兵の訓練が行われる。
演習の海上フェーズは、9月22日から26日まで日本海エリア及びオホーツク海南部で実施される。
太平洋艦隊及び中国海軍から約15隻の艦船及び潜水艦、2隻の深海救助装置、4機の対潜航空機と4隻の艦載ヘリコプターが関与する。
ロシア及び中国海軍間で定期的に実施される同様の演習は既に6度目であり、両国海軍の実地協力の強化と海上での様々な脅威への対抗へと向けられている。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月19日6時14分配信
【国際演習『海洋協同-2017』統制官は「ヴォロシーロフ砲台」を訪れた】
ロシア-中国海軍国際演習『海洋協同-2017』第2段階の統制官は、太平洋艦隊の軍事歴史博物館支所「ヴォロシーロフ砲台」を訪れた。
ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将と、中国士官グループを伴った中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将は、見学旅行で太平洋艦隊の軍事歴史博物館支所「ヴォロシーロフ砲台」を訪れた。
歴史的複合施設「ヴォロシーロフ砲台」で、彼らは地下居住区、機器室、弾薬庫を視察した。
また、外国のゲストには、軍事愛国文化レクリエーション公園「パトリオット」支所の施設を視察する機会が与えられた。
彼等は、テーマ室~射的場、オートレース場、馬路、兵器及び軍用車両の展示を視察した。
[参照]
「ヴォロシーロフ砲台」は、クリメント・ヴォロシーロフに因んで命名された口径305mmの第981沿岸砲塔である。
砲台はルースキー島に位置している。
同様の砲台はセヴァストーポリのみに存在する。
2つの砲塔の地下には、それぞれ地下居住区、機器室、弾薬庫が有り、合計で3階である。
これらの砲塔は、長さ250メートルの地下通路により互いに接続されている。
「ヴォロシーロフ砲台」は、世界でもユニークな要塞の1つである。
その建設の決定は1931年春に下された。
次の2年間は、岩盤掘削及び地下作業にのみ費やされた。
砲塔と砲身は海上から島へ届けられ、そこから特殊鉄道で運ばれた。
最初の砲塔は1934年2月1日、第2砲塔は1934年4月1日に準備された。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
沿海地域情報供給部(ウラジオストク)発表
2017年9月19日11時44分配信
【演習『海洋協同-2017』実施の戦闘指示書が戦術グループ指揮官へ手交された】
ロシア-中国海軍演習『海洋協同-2017』合同統制本部でロシア及び中国の戦術グループ指揮官へ演習実施の戦闘指示書の手交式典が開催された。
本日、太平洋艦隊の将校会館で、演習『海洋協同-2017』統制官~ロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将と中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将は、演習実施の戦闘指示書を承認した。
合同統制本部の責任者は、この指示書を戦術艦船グループ指揮官へ伝達した。
指示書の手交後、統制本部と戦術グループ司令部は、今後、ロシア及び中国艦が演習『海洋協同-2017』のプランを実際に海上で実行する為の演習のエピソードの配置図への取り組みをすぐに開始する。
演習の海上フェーズは、9月22日から26日まで日本海エリア及びオホーツク海南部で実施される。
太平洋艦隊及び中国海軍から約15隻の艦船及び潜水艦、2隻の深海救助装置、4機の対潜航空機と4隻の艦載ヘリコプターが関与する。
ロシア海軍と中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。
『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]
『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]
『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]
『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]
『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]
『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]
2017年の『海洋協同-2017』は、バルト海、日本海、オホーツク海で実施されることになりました。
まず、今年7月下旬にバルト海で『海洋協同-2017』の第1段階が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

そして9月には日本海とオホーツク海で『海洋協同-2017』の第2段階が実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階は2017年9月18日から26日まで沿海地方、日本海とオホーツク海で実施される]
中国海軍の演習参加部隊は9月13日に青島を出航し、9月14日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年9月15日発表
【中国海軍艦艇の動向について】
[中国海軍演習参加部隊]
駆逐艦「石家荘」
フリゲート「大慶」
総合補給艦「太湖」
潜水艦救難艦「長島」(深海救助艇「LR-7」を搭載)
艦上ヘリコプターZ-9C、Z-9D
9月16日には、合同演習の中国側統制官を務める中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将と、合同演習本部要員を務める中国海軍士官団がウラジオストクへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月16日10時57分配信
【ウラジオストクへ中国海軍士官グループが到着した】
9月18日午前、中国海軍の演習参加部隊はウラジオストク金角湾の第33埠頭へ到着し、歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍との合同演習『海洋協同-2017』第2段階に参加する中国海軍艦船部隊はウラジオストクへ到着した]
9月19日には、中国海軍士官団のルースキー島の「ヴォロシーロフ砲台」の見学などが行なわれました。
ロシア海軍からは、以下の艦船と航空機が合同演習へ参加します。
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」
救助船「イーゴリ・ベロウソフ」(救助深海装置AS-40を搭載)
ロケット艇R-11
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」
水路測量船「ヴィクトール・ファレーエフ」
海洋曳船「MB-93」
ディーゼルエレクトリック潜水艦×2隻
艦上ヘリコプターKa-27PL、Ka-27PS
対潜哨戒機IL-38×2機
対潜哨戒機Tu-142M3×2機
『海洋協同-2017』第2段階は9月18日から始まっていますが、実際に海上での演習が行なわれるのは9月22日から26日になります。
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