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ロシア海軍北方艦隊の水上艦と原子力潜水艦はバレンツ海で超音速対艦ミサイルを発射した


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月19日16時54分配信
【北方艦隊多種戦力はバレンツ海での演習中に有翼ミサイルで目標を成功裏に撃破した】

本日(9月19日)、バレンツ海エリアにおける北方艦隊多種戦力の試験演習実施の枠組みで、水上艦、潜水艦、更には沿岸連合部隊のミサイル兵器複合体を用いた海上目標への5回の有翼ミサイル射撃が成功裏に実施された。

演習計画によると、艦隊の多種打撃戦力は、、様々な海域に位置する複数の仮想敵艦船グループを撃退する必要が有った。

最初のミサイル打撃は、約400キロメートル離れた場所に位置する目標に対するものであり、テリベルスキー岬に配置された沿岸ミサイル複合体「バスチオン」から発射された。

その後、更にもう1つの複雑な配置目標を意味する仮想敵艦船グループへの大掛かりなミサイル打撃は、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員が、原子力水中ロケット巡洋艦「ヴォロネジ」及び「「オリョール」乗組員と共に与えた。
射撃は、バレンツ海の様々な海域から、戦闘艦の射撃から200~300キロメートル離れた単一目標へ、対艦有翼ミサイル「グラニート」により実施された。
ロケット水中巡洋艦は水中位置から射撃を実施した。

仮想敵揚陸艦部隊を意味する複雑な標的ポジションへのミサイル射撃の最終段階では、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」バレンツ海の指定海域から対艦有翼ミサイル「モスキート」によりミサイル打撃を与えた。

演習の予備結果によると、ミサイル射撃が実施された全ての標的は成功裏に撃破された。

北方艦隊多種戦力の試験演習の初期段階では、水上艦及び潜水艦の乗組員が戦闘ミサイル射撃の準備のための訓練を実施し、仮想敵艦船グループ撃破の為の戦術行動へ取り組んだ。
北方艦隊多種戦力の試験演習のエピソード実行中、水上目標を探知し、それにミサイル兵器を使用する為の北方艦隊の主要打撃艦グループ、航空隊及び潜水艦の間の連携へ特別な注意が払われた。

全ての戦闘演習は、必要な安全施策の順守を慎重に監視して実施された。
バレンツ海のミサイル射撃実施海域は、民間の船舶航行が事前に閉鎖された。

北方艦隊の多種戦力試験演習は、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将の統制下で9月14日から実施されている。
演習には、合計で20隻以上の戦闘艦と10隻以下の原子力潜水艦及びディーゼル潜水艦、約20隻の支援船、30機以下の航空機が参加する。
更に、描かれる演習の様々なエピソードへ北方艦隊の5000名以上の将兵と300両以上の車輌と兵器が関与する。



ロシア北方艦隊重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年4月18日就役)は、今年7月30日の『ロシア海軍の日』クロンシュタットの観艦式へ参加し、8月11日に帰港しました。
[クロンシュタットの『ロシア海軍の日』観艦式へ参加した北方艦隊の艦船はセヴェロモルスクへ帰投した]

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1994年4月17日就役)は、今年8月下旬にバレンツ海で砲撃演習を行なっています。
[ロシア海軍北方艦隊の駆逐艦アドミラル・ウシャコーフは対地砲撃訓練を実施した]


9月4日には、北方艦隊の戦闘準備態勢の点検の為の演習へ共に参加しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月4日17時18分配信
【北方艦隊はバレンツ海で打撃グループの形成へ取り組んだ】


そして9月14日から始まった北方艦隊の演習にも揃って参加する事になりました。
[重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

演習2日目の9月15日には、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」艦上戦闘機Su-33「敵役」となり、Su-33の航空攻撃を撃退する演習が実施されました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海の演習で艦上戦闘機Su-33の攻撃を撃退した]

演習3日目となる9月16日には、北方艦隊支援船3隻が演じる敵の揚陸艦部隊を撃破しました。
(ただし、本当にミサイルや魚雷を発射したわけではありませんが)
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーはバレンツ海の演習で敵の揚陸艦部隊を撃破した]

同日、重戦略用途原子力水中巡洋艦TK-208「ドミトリー・ドンスコイ」(1982年12月14日就役)が、白海海軍基地(セヴェロドヴィンスク)所属の小型対潜艦2隻と共に演習部隊本隊へ合流しました。
[タイフーン級戦略原潜ドミトリー・ドンスコイはロシア海軍北方艦隊の演習へ参加する]

演習4日目の9月17日、北方艦隊プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)は、支援船3隻が演じる仮想敵艦船部隊へ対艦ミサイルの模擬発射を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月17日12時31分配信
【北方艦隊の水中巡洋艦は艦船グループへ仮想打撃を与えた】

演習5日目の9月18日、「ピョートル・ヴェリキー」「アドミラル・ウシャコーフ」は、ルイバチー半島近辺で海上標的と沿岸目標へ130mm砲による砲撃を行ないました。
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[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはルイバチー半島付近で130mm砲の砲撃訓練を行なった]


そして演習6日目の9月19日、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」原子力水中巡洋艦「ヴォロネジ」及び「オリョール」、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」、更には北方艦隊地対艦ミサイル「バスチオン」部隊は、バレンツ海の海上標的へ対艦ミサイルを発射しました。

発射されたのは、3種類の対艦ミサイルです。
沿岸ミサイル複合体「バスチオン」:超音速対艦ミサイル「オーニクス」
「ピョートル・ヴェリキー」、「ヴォロネジ」、「オリョール」:超音速対艦ミサイル「グラニート」
「アドミラル・ウシャコーフ」:超音速対艦ミサイル「モスキート」


超音速地対艦ミサイル「バスチオン」は、2016年2月から北方艦隊への配備が始まっています。
[ロシア海軍北方艦隊へ超音速地対艦ミサイル"バスチオン"が配備された]
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