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ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階の参加艦船はウラジオストクを抜錨した

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『タス通信』より
2017年9月22日7時48分配信
【ロシア連邦と中華人民共和国の艦船は演習『海洋協同』活動段階(アクティブフェーズ)の枠組みで出航した】
ウラジオストク、9月22日/タス通信

ロシア中国の艦船は、日本海及びオホーツク海で実施される国際演習『海洋協同-2017』活動段階(アクティブフェーズ)へ参加する為、金曜日に出航した。
太平洋艦隊公式代理人ウラジーミル・マトヴェーエフは発表した。

「本日、中国人民解放軍海軍及び太平洋艦隊の艦船は、演習『海洋協同-2017』活動段階を実施する為に出航しました。
艦船の出航に先立つ演習『海洋協同-2017』合同統制本部の業務は緊迫したものとなりました。
地図には演習の全てのエピソードが描かれ、艦長は、乗組員が演習の実施及びその決定に関する準備を整えていると統制官へ報告しました」

彼は述べた。

演習の活動段階は9月22日から25日に実施され、約15隻の艦船及び潜水艦、2隻の深海救助装置、4機の対潜航空機、太平洋艦隊及び中国海軍の4機の艦載ヘリコプターが参加する。

ロシア及び中国の船員には、投錨中の艦船防衛に関する合同活動、船舶の捜索、救助、護送、乗っ取られた船の解放、合同対空防衛における目標の探知及び特定への取り組みが控えている。
合同砲射撃による海上目標への打撃、更には対潜及び捜索救助活動の実施が計画されている。
演習では、遭難して海底に横たわったという想定下の潜水艦の艦内から乗組員を救助するエピソードが初めて描かれる。

ロシア及び中国海軍間で定期的に実施される同様の演習は既に6度目であり、両国海軍の実地協力の強化と海上での様々な脅威への対抗へと向けられている。
現在の演習は『海洋協同-2017』の第2段階であり、第1段階は7月21~27日にバルト海で実施された。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]


2017年の『海洋協同-2017』は、バルト海、日本海、オホーツク海で実施されることになりました。

まず、今年7月下旬にバルト海『海洋協同-2017』の第1段階が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

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そして9月には日本海オホーツク海『海洋協同-2017』の第2段階が実施されます。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階は2017年9月18日から26日まで沿海地方、日本海とオホーツク海で実施される]

中国海軍の演習参加部隊は9月13日に青島を出航し、9月14日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年9月15日発表
【中国海軍艦艇の動向について】

[中国海軍演習参加部隊]
駆逐艦「石家荘」
フリゲート「大慶」
総合補給艦「太湖」
潜水艦救難艦「長島」(深海救助艇「LR-7」を搭載)
艦上ヘリコプターZ-9C、Z-9D


9月16日には、合同演習の中国側統制官を務める中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将と、合同演習本部要員を務める中国海軍士官団ウラジオストクへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月16日10時57分配信
【ウラジオストクへ中国海軍士官グループが到着した】

9月18日午前、中国海軍の演習参加部隊はウラジオストク金角湾第33埠頭へ到着し、歓迎式典が開催されました。

[ロシア海軍との合同演習『海洋協同-2017』第2段階に参加する中国海軍艦船部隊はウラジオストクへ到着した]

9月19日には、中国海軍士官団のルースキー島「ヴォロシーロフ砲台」の見学などが行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階はウラジオストクで始まった]


9月20日、中国海軍将兵は、太平洋艦隊司令部の近くに保存されている潜水艦S-56軍艦「クラースヌイ・ヴィンペル」を見学しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日11時52分配信
【中国海軍船員は太平洋艦隊博物館を訪れた】

中国海軍陸戦隊員は、壁やフェンス、地下トンネルや下水道、電線などの19の障害物が有る1200メートルのコースを通過する訓練を実施し、その後、射撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日12時20分配信
【中国海軍の海軍歩兵は太平洋艦隊のゴルノスタイ射爆場で障害物地帯の通過訓練を行なった】

『海洋協同-2017』統制本部のメンバーは、ロシア海軍及び中国海軍潜水艦救助船を視察しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日13時4分配信
【演習『海洋協同-2017』参加者は救助船「イーゴリ・ベロウソフ」と「長島」を視察した】

『海洋協同-2017』統制本部では、今後実施される遭難した潜水艦の救助訓練に関する会合が開かれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日15時0分配信
【ウラジオストクで演習『海洋協同-2017』の救助部隊の会合が開かれた】

中国海軍フリゲート「大慶」は、ウラジオストク港で一般公開されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日15時8分配信
【中国海軍の警備艦はウラジオストクで公開される】

ロシア海軍中国海軍の将兵は、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」フリゲート「大慶」を互いに訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日19時52分配信
【ロシアと中国の将兵は海軍演習『海洋協同-2017』の枠組みで互いに訪問した】

9月21日までに中国海軍フリゲート「大慶」を約1000名が見学しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月21日8時10分配信
【約1000人が中国海軍の警備艦を訪れた】


そして9月22日、ロシア海軍中国海軍の演習参加艦船はウラジオストクを出航しました。

ロシア海軍からは、以下の艦船と航空機が合同演習へ参加します。

大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
コルベット「ソヴェルシェーンヌイ」
救助船「イーゴリ・ベロウソフ」(救助深海装置AS-40を搭載)
ロケット艇R-11
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」
水路測量船「ヴィクトール・ファレーエフ」
海洋曳船「MB-93」
ディーゼルエレクトリック潜水艦×2隻
艦上ヘリコプターKa-27PL、Ka-27PS
対潜哨戒機IL-38×2機
対潜哨戒機Tu-142M3×2機


実際の海上での演習は、9月22日から25日に日本海及びオホーツク海で実施されます。
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