ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階は終了した

『タス通信』より
2017年9月25日9時17分配信
【ロシア-中国演習『海洋協同-2017』はウラジオストクで完了した】
ウラジオストク、9月25日/タス通信
ロシア-中国演習『海洋協同-2017』はウラジオストクで完了し、ロシア海軍と中華人民共和国海軍の統制官は、演習本部、指揮官と船員の仕事を高く評価した。
月曜日に太平洋艦隊の公式代理人ウラジーミル・マトヴェーエフ1等海佐は発表した。
「ロシア-中国海軍国際演習『海洋協同-2017』終了式典へ出席したロシア海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将と中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将は、演習実施期間中の合同活動を総括しました。
統制官は、統合統制本部、演習の活動段階へ参加した艦長及び船員の仕事を高く評価しました」
マトヴェーエフは話した。
演習中、仮想遭難潜水艦の乗組員の救助と他のエピソードへ取り組み、更には両国の船員間の専門的な種類の訓練が実施された。
演習の終了に先立ち、演習へ参加した艦船支隊の送別式典が開催された。
「両国の艦は、親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ、大型対潜艦アドミラル・トリブツ、救助船イーゴリ・ベロウソフ、駆逐艦石家荘、警備艦大慶、総合補給艦太湖、プロジェクト926救助船長島で構成され、オホーツク海エリアで双方の航跡が交差するルートを移動し、お互いの合同作業に感謝しました」
マトヴェーエフは強調した。
その後、双方は贈り物を交換した。
特に、中国海軍副司令員は、雑誌「海洋論集」の記者ニコライ・リトコフツ予備役1等海佐の著書で、過去15年間の国際演習へ参加する為に外国の港へ行った太平洋艦隊の艦船を取り上げた「2つの大洋を越えて」を受け取った。
2017年のロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2017』は、2段階に分けて実施されました。
まず、今年7月下旬にバルト海で『海洋協同-2017』の第1段階が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された]

9月には日本海とオホーツク海で『海洋協同-2017』の第2段階が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階は2017年9月18日から26日まで沿海地方、日本海とオホーツク海で実施される]
中国海軍の演習参加部隊は9月13日に青島を出航し、9月14日に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年9月15日発表
【中国海軍艦艇の動向について】
[中国海軍演習参加部隊]
駆逐艦「石家荘」
フリゲート「大慶」
総合補給艦「太湖」
潜水艦救難艦「長島」(深海救助艇「LR-7」を搭載)
艦上ヘリコプターZ-9C、Z-9D
9月16日には、合同演習の中国側統制官を務める中国海軍副司令員ティアン・ツォン(田中)中将と、合同演習本部要員を務める中国海軍士官団がウラジオストクへ到着しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月16日10時57分配信
【ウラジオストクへ中国海軍士官グループが到着した】
9月18日午前、中国海軍の演習参加部隊はウラジオストク金角湾の第33埠頭へ到着し、歓迎式典が開催されました。
[ロシア海軍との合同演習『海洋協同-2017』第2段階に参加する中国海軍艦船部隊はウラジオストクへ到着した]
9月19日には、中国海軍士官団のルースキー島の「ヴォロシーロフ砲台」の見学などが行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階はウラジオストクで始まった]
9月20日、中国海軍将兵は、太平洋艦隊司令部の近くに保存されている潜水艦S-56と軍艦「クラースヌイ・ヴィンペル」を見学しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日11時52分配信
【中国海軍船員は太平洋艦隊博物館を訪れた】
中国海軍陸戦隊員は、壁やフェンス、地下トンネルや下水道、電線などの19の障害物が有る1200メートルのコースを通過する訓練を実施し、その後、射撃訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日12時20分配信
【中国海軍の海軍歩兵は太平洋艦隊のゴルノスタイ射爆場で障害物地帯の通過訓練を行なった】
『海洋協同-2017』統制本部のメンバーは、ロシア海軍及び中国海軍の潜水艦救助船を視察しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日13時4分配信
【演習『海洋協同-2017』参加者は救助船「イーゴリ・ベロウソフ」と「長島」を視察した】
『海洋協同-2017』統制本部では、今後実施される遭難した潜水艦の救助訓練に関する会合が開かれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日15時0分配信
【ウラジオストクで演習『海洋協同-2017』の救助部隊の会合が開かれた】
中国海軍のフリゲート「大慶」は、ウラジオストク港で一般公開されました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日15時8分配信
【中国海軍の警備艦はウラジオストクで公開される】
ロシア海軍と中国海軍の将兵は、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」とフリゲート「大慶」を互いに訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月20日19時52分配信
【ロシアと中国の将兵は海軍演習『海洋協同-2017』の枠組みで互いに訪問した】
9月21日までに中国海軍のフリゲート「大慶」を約1000名が見学しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年9月21日8時10分配信
【約1000人が中国海軍の警備艦を訪れた】
9月22日、ロシア海軍と中国海軍の演習参加艦船はウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階の参加艦船はウラジオストクを抜錨した]
ロシア海軍からは、以下の艦船と航空機が合同演習へ参加しました。
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
救助船「イーゴリ・ベロウソフ」(救助深海装置AS-40を搭載)
ロケット艇R-11
小型対潜艦「ソヴィエツカヤ・ガヴァニ」
水路測量船「ヴィクトール・ファレーエフ」
海洋曳船「MB-93」
ディーゼルエレクトリック潜水艦×2隻
艦上ヘリコプターKa-27PL、Ka-27PS
対潜哨戒機IL-38×2機
対潜哨戒機Tu-142M3×2機
9月23日、『海洋協同-2017』第2段階の海上演習の最初のエピソードとして、ロシア・中国海軍合同での遭難潜水艦の捜索救助訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階で遭難した潜水艦の合同捜索救助訓練が行なわれた]
同日、ロシア海軍の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011)、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(563)、中国海軍の駆逐艦「石家荘」(116)、フリゲート「大慶」(576)の4隻の水上戦闘艦は、海上及び空中標的への実弾砲射撃を実施しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階で水上戦闘艦の砲撃訓練が行われた]
9月24日、合同演習の舞台はオホーツク海へ移り、不審船の臨検訓練が実施されました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階における不審船臨検訓練がオホーツク海で実施された]
同日、中国海軍の補給艦「太湖」(889)を遭難船に見立てた捜索救助訓練も行なわれました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第2段階における遭難船救助訓練がオホーツク海で実施された]
なお、ロシア海軍の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、救助船「イーゴリ・ベロウソフ」、中国海軍の駆逐艦「石家荘」、フリゲート「大慶」、総合補給艦「太湖」は、9月24日に宗谷海峡を通過してオホーツク海へ入りました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年9月25日発表
【ロシア海軍及び中国海軍艦艇の動向について】
これで『海洋協同-2017』第2段階は終了し、9月25日にはウラジオストクの合同演習統制本部で演習の終了式典が開催されました。
一方、オホーツク海に居るロシア海軍と中国海軍の艦船も、現地で送別式典を開催しました。
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