北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はラプテフ海の結氷海域の通行を開始した
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月26日12時20分配信
【原子力砕氷船を伴う北方艦隊艦船支隊は結氷海域の通行を開始した】
コラ多種戦力小艦隊司令官の将旗の下で北極圏航海任務を遂行している北方艦隊の戦闘艦・補助船支隊は、本日(9月26日)、ラプテフ海の結氷海域の通行を開始した。

午前に北方艦隊将兵は原子力砕氷船と合流し、その先導によりヴィリキツキー海峡東部への移動を開始した。
航空偵察及び水文気象観測によると、北方艦隊の艦船の移動ルート上の結氷状況は好ましいものである。
それにも関わらず、豪雨ゾーンには、艦船の航行の安全に脅威を与える氷の蓄積が見受けられる。
北方艦隊支隊は砕氷船に先導されてカラ海のマティセン海峡まで航行し、その後、艦船は更に西方へ向かって移動を続ける。
北方艦隊水上部隊の第6次北極圏航海は、8月10日に北方艦隊主要基地セヴェロモルスク市から出航して始まった。
北方艦隊将兵は、北極ゾーンのタイミルのドゥディンカ市及びノリリスク市、チェリュスキン岬及びノヴォシビルスク諸島海域での一連の演習へ参加した。
現在、支隊には、大型対潜艦「セヴェロモルスク」、大型揚陸艦「コンドポガ」、給油支援船「セルゲイ・オシポフ」、救助曳船「パミール」、サルベージ船KIL-164が加わっている。
北方艦隊の6度目の北極圏遠征は、2017年8月10日に始まりました。
[ロシア海軍北方艦隊は6度目の北極圏遠征を開始した]
今回の北極圏遠征部隊の旗艦は大型対潜艦「セヴェロモルスク」が務めており、この他に大型揚陸艦3隻などが参加しています。
北極圏遠征部隊は、8月13日にカルスキエボロタ海峡を通過してカラ海へ入りました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はカラ海へ入った]
北極圏遠征部隊は北極海を東へ進み、8月15日にはジクソンに到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はジクソンに到着した]
その後、遠征部隊(大型対潜艦1隻、大型揚陸艦3隻、サルベージ船1隻)はエニセイ川を南下し、8月18日にドゥディンカへ到着しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川へ入り、ドゥディンカへ到着した]


8月21日、大型対潜艦「セヴェロモルスク」と大型揚陸艦3隻は、ドゥディンカ近辺で上陸演習を行ないました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はエニセイ川で上陸演習を行なった]
その後も北方艦隊の艦船はドゥディンカに滞在し、9月2日に出航しました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はドゥディンカを去った]
カラ海へ出た後、北極圏遠征部隊は2つに分かれ、大型揚陸艦2隻は一足先に母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊は2つのグループに分かれた]
それ以外の艦船(大型対潜艦1隻、大型揚陸艦1隻、救助曳船1隻、給油船1隻、サルベージ船1隻)は、更に東方のノヴォシビルスク諸島へ向かう為、原子力砕氷船「ヴァイガチ」と合流しました。
[原子力砕氷船ヴァイガチは北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊を先導する]
9月12日にはチェリュスキン岬への上陸演習が行なわれました。
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はチェリュスキン岬で上陸演習を行なった]
その後、遠征部隊はノヴォシビルスク諸島へ到達し、同諸島へ配置されている地対艦ミサイル「ルベーシュ」の発射訓練や、大型対潜艦「セヴェロモルスク」の砲撃及び高射ミサイル発射訓練が行われました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年9月19日11時37分配信
【北方艦隊はミサイル及び砲射撃を実施し、ロシアの北極圏島嶼ゾーンの防護演習を完了した】
9月22日には、第80独立自動車射撃兵旅団(北極旅団)によるノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島への上陸訓練が実施されました
[北極圏遠征中のロシア海軍北方艦隊艦船部隊はノヴォシビルスク諸島のコテリヌイ島への上陸演習を行なった]
ノヴォシビルスク諸島での演習を完了した遠征部隊は9月23日に同海域を離れ、母港への帰路に就きました。
[ロシア海軍北方艦隊艦船部隊はノヴォシビルスク諸島を去り、母港への帰路に就いた]
9月26日、遠征部隊は原子力砕氷船「ヴァイガチ」と合流し、結氷海域の通行を開始しました。
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