第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"のロシア海軍への具体的な引き渡し時期は未だ決まっていない

『タス通信』より
2017年9月26日17時11分配信
【フリゲート「アドミラル・マカロフ」の主な国家試験プログラムは完了した】
カリーニングラード、9月26日/タス通信特派員ウラジーミル・ヌヤクシェフ
フリゲート「アドミラル・マカロフ」の主な国家受領試験プログラムは完了したが、海軍(ロシア連邦海軍)への艦の引き渡し時期は、未だ決まっていない。
タス通信は、火曜日に沿バルト造船工場『ヤンターリ』広報秘書官セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。
「フリゲート"アドミラル・マカロフ"の主な国家受領試験プログラムの実行は完了しました。
海軍への艦の引き渡し時期は、発注者であるロシア連邦国防省との合意により決められます」
彼は話した。
工場新聞『前へ!』のインタビューで、工場『ヤンターリ』の兵器・軍用機器管理局長セルゲイ・イラリオノフ(国家試験の全ての段階へ参加)は指摘した。
「国家試験の後半部分の主な課題は、高射ミサイル複合体シチーリの作業の完了、国家委員会による主動力装置の問題点の除去、更には、水上目標探知電波位置特定ステーションの再三にわたる点検でした」
「天候条件により試験実施時期が調整されたのにも関わらず、試験実施チームと艦の乗組員は良い結果を示し、複合体シチーリの射撃を成功裏に実施しました」
イラリオノフは強調した。
「作業は大量に有りましたが、工場は全ての課題に完璧に対応しました」
彼は確認した。
フリゲート「アドミラル・マカロフ」は、沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2012年2月29日に起工され、2015年9月2日に進水した。
これは、黒海艦隊の為に建造されたプロジェクト11356フリゲートシリーズ(『北方計画設計局』が開発)の3番艦である。
シリーズの最初の2隻(「アドミラル・グリゴロヴィチ」と「アドミラル・エッセン」)は、2016年3月11日と6月7日にロシア連邦海軍へ引き渡された。

[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]
2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]
2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。

7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]
工場航行試験は9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]
10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]
10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]
11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]
バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]
12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]
この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]
2017年1月16日までにバルト海で高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]
試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]
2017年4月1日、「アドミラル・マカロフ」は『ヤンターリ』造船所からバルチースク基地へ移動しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの洋上試験の最終段階が始まる]
その後、バルト海へ出航して高射ミサイル複合体「シチーリ-1」などの試験を行ない、4月28日にはバルト艦隊の防空演習へ参加しました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフはバルト艦隊の防空演習へ参加した]
2017年6月28日から7月2日までサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS-2017)で展示され、7月2日にサンクトペテルブルクを出ました。
7月30日にはサンクトペテルブルクの「ロシア海軍の日」観艦式へ参加しました。
その後、洋上試験が再開され、9月4日にはバルト海で高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験を行ないました。
[ロシア海軍の最新フリゲート"アドミラル・マカロフ"はバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]
以前、「アドミラル・マカロフ」は、2017年9月末までにロシア海軍への引き渡しが予定されていましたが、今回、建造元の『ヤンターリ』は、引き渡し時期は未だ決まっていない事を明らかにしました。
[第3のプロジェクト11356Rフリゲート"アドミラル・マカロフ"は2017年9月末までにロシア海軍へ就役する]
なお、「アドミラル・マカロフ」の後に建造されたプロジェクト11356Rフリゲート3隻は、2隻がインド海軍へ売却され、1隻はロシア海軍向けとして完成します。
[プロジェクト11356Rフリゲート後期建造艦3隻の内、2隻はインドへ売却され、1隻はロシア海軍の為に完成する]
その後、ロシア海軍向けとして2隻のプロジェクト11356Rフリゲートが2018年以降に追加建造されます。
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