ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツの最終洋上試験はバルト海で始まった


『タス通信』より
2017年10月5日11時8分配信
【砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」はバルト海での国家受領試験へ出発した】
サンクトペテルブルク、10月5日/タス通信

ロシア連邦海軍の為に建造された新型砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は、木曜日にバルト海の射爆場での国家受領試験へ出発した。
『タス通信』特派員は『アドミラルティ造船所』埠頭より伝えた。
海軍副総総司令官アレクサンドル・フェドテンコフは出航前の同船を訪れた。

「海軍は40年以上に渡り、砕氷船を受領しておらず、それ故、砕氷船イリヤー・ムーロメツの建造は、私共にとって歴史的な出来事であります。
ロシアが北極へ戻り、北極圏では常に戦闘艦の航海が行なわれている事により、砕氷船を我々は本当に必要としております。
北極圏グループにとって、北方艦隊への砕氷船の加入は満足すべきものでしょう」
フェドテンコフ
は話した。

彼は、『アドミラルティ造船所』がスケジュールに厳密に沿って建造を行なったことを指摘した。
「我々は2015年に砕氷船を起工し、2016年に進水させ、今、国家受領試験へ入ります」

海軍総司令部が伝えたように、バルト海での「イリヤー・ムーロメツ」の国家受領試験は27日間に渡って続く。
試験中、砕氷船の全ての機能とシステム、特に、電波航法装置及び他の電波機器、貨物積載装置、居住保障システム、動力装置、投錨装置の動作が点検される。
「11月上旬に砕氷船は北方艦隊への移動を行ないます。
11月末までに砕氷船はロシア海軍旗を掲揚します」

対談者は話した。

「イリヤー・ムーロメツ」は、世界初の原子力砕氷船「レーニン」を建造した『アドミラルティ造船所』の造船台で建造された。
「イリヤー・ムーロメツ」の排水量は6000トンであり、新たな原理の電気動力と現代的な発電装置を有する。
乗組員は32名で構成され、船の自立航行期間は60日間に達し、航続距離は12000マイルになる。
砕氷船は厚さ80cmまでの氷原を突破できる。



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現在のロシアは、原子力砕氷船「アルクチカ」型を筆頭に各種砕氷船を保有していますが、これらの砕氷船ロシア海軍の所属ではありません。

ソ連邦海軍時代には、プロジェクト97砕氷船が8隻建造され、1960年から1970年に掛けて就役しました。
プロジェクト97『アドミラルティ造船所』で建造されました。

先代の砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」(プロジェクト97K)は1965年12月にソ連海軍へ納入され、太平洋艦隊へ配備されました。
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ソ連邦解体後の1993年6月にロシア海軍から除籍されました。

初代「イリヤー・ムーロメツ」が姿を消してから20年以上経った2015年4月23日、プロジェクト21180砕氷船の1番船として新たな「イリヤー・ムーロメツ」が起工されました。
[ロシア海軍の為の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2015年4月23日に起工される]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは起工された]


2代目「イリヤー・ムーロメツ」は2016年6月10日に進水しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは進水した]


進水後、『アドミラルティ造船所』の岸壁で艤装工事が進められ、係留試験が行なわれました。
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「イリヤー・ムーロメツ」は、2017年7月22日から洋上試験~工場航行試験の第1段階を開始しました。
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第1段階試験は8月29日に終了しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは洋上試験の第1段階を終えた]

続いて9月上旬まで工場航行試験の第2段階が実施されました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年9月14日1時7分配信
【最新砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」は工場試験弾2段階を実行した】


これで工場航行試験は完了し、10月4日から最終洋上試験である国家受領試験が始まる予定でしたが、1日遅れて10月5日にサンクトペテルブルクを出航しました。
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2017年10月4日に最終洋上試験を開始する]

「イリヤー・ムーロメツ」は10月末までバルト海で国家受領試験を行ない、その後、11月上旬に北方艦隊基地へ移動し、11月末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
[新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは2017年末までにロシア海軍へ就役する]
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