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ロシア海軍最新鋭戦略原潜クニャージ・ウラジーミル進水(2017年11月17日)



『タス通信』より
2017年11月17日12時34分配信
【第4の戦略ロケット艦「ボレイ」はセヴェロドヴィンスクで進水した】
セヴェロドヴィンスク、11月17日/タス通信

最初の近代化された水中巡洋艦(「ボレイ」シリーズの4隻目)プロジェクト955A-「クニャージ・ウラジーミル」防衛造船所『セヴマシュ』の造船台を出渠、進水した。
『タス通信』特派員は現地より伝えた。

式典にはロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将中央設計局『ルビーン』(プロジェクト「ボレイ」作成局)のトップ、イーゴリ・ヴィリニトが出席した。
ロケット艦の造船台からの出渠の指揮は、伝統により『セヴマシュ』総取締役ミハイル・ブドニチェンコが執った。

「プロジェクト"ボレイ-A"ロケット水中巡洋艦のトップであるクニャージ・ウラジーミルの造船台からの出渠は、造船所セヴマシュの高いプロ意識の賜物であります」
コロリョーフ
は指摘した。

「プロジェクト"ボレイ-A"戦略用途ロケット水中巡洋艦シリーズの作成及び建造の後、潜水艦ボレイ-Bが作成され、その次には第5世代原子力水中巡洋艦が建造されます。
これらはロシア海洋ドクトリンを立ち位置の拠り所としており、太平洋艦隊及び北方艦隊の戦略潜水艦グループへ装備され、その任務遂行を高いレベルでサポートします」
コロリョーフ
は話した。

総司令官は、海軍「クニャージ・ウラジーミル」を2018年に受領しなければならないと指摘した。
コロリョーフは、ロシア海軍海洋戦略核部隊が装備する現代的な潜水艦の割合は80パーセントであることを想い起こした。
彼によると、戦略潜水艦の乗組員の為、2018年の研修は「新たな専門訓練プログラム」が用意されている。
2017年には海軍訓練センターで30名以上の乗組員が訓練を受けた。

[世界最良]
同時にヴィリニトは、艦の作成には様々な企業の共同体が参加していると指摘した。
「この艦は最良のものであり、世界中で最も進歩しています。
これは、我々の祖国へ良く貢献できることを確信しています」

彼は話した。

130名から成る潜水艦の乗組員は、全て他の艦で勤務に就いたことがある。
「乗組員はレニングラード州ソスノヴイ・ボル市の研修センターで良質な訓練を行ない、その後、白海海軍基地へ到着し、艦での作業を続け、「全ての兵装システム及び海洋機器の調整と動作の点検へ参加しています」
ロケット艦
の艦長ウラジスラフ・ドルイジン2等海佐は話し、艦を前にして、潜水艦は非常に優れていると指摘した。

今、ロケット艦浮きドックへ移され、更なる検査を受ける。
その後、艦は浮きドック内部から工場水域へ出て、その後には工場試験及び国家試験が実施される。

水中戦略ロケット艦「クニャージ・ウラジーミル」は2012年に起工された。
これは、8隻から成る「ボレイ」シリーズの第4の潜水艦であり、改善プロジェクト「ボレイ-A」を初めて代表するものである。
3隻のプロジェクト「ボレイ」潜水艦は既に海軍へ引き渡されており、2014年には2隻の潜水艦「クニャージ・オレグ」「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が起工された。
2015年には「インペラ―トル・アレクサンドルIII」、2016年には「クニャージ・ポジャールスキー」が起工された。
各々の潜水艦は16基の大陸間弾道ミサイル「ブラヴァー」を搭載する。



[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]

プロジェクト955「ボレイ」級原子力戦略用途水中巡洋艦4番艦(プロジェクト955A「ボレイ-A」としては1番艦)「クニャージ・ウラジーミル」は、2012年7月30日にセヴェロドヴィンスク造船所「セヴマシュ」で起工されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工]


2013年10月、船体の水圧試験が実施されました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは水圧試験を行なう]

2014年2月中旬、船体が完成しました。
[改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された]

そして2017年11月17日に進水しました。
17-1217h.jpg
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「クニャージ・ウラジーミル」北方艦隊への配備が予定されており、既に乗組員も編成されています。
[ロシア海軍北方艦隊潜水部隊は新世代戦略原潜クニャージ・ウラジーミルと多用途原潜カザンの乗組員を編成した]

「クニャージ・ウラジーミル」の就役は2018年に予定されています。
[新世代多用途原潜カザンと戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは2018年にロシア海軍へ引き渡される]


プロジェクト955「ボレイ」原子力戦略用途水中ロケット巡洋艦シリーズは、計8隻が起工され、このうち3隻が就役済みです。

1番艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」は、1996年11月2日に起工、2007年4月15日に進水、2012年12月29日に竣工、2013年1月10日に就役し、北方艦隊第31潜水艦師団に編入されました。
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ就役した]
[新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された]

2番艦K-550「アレクサンドル・ネフスキー」は、2004年3月19日に起工、2010年12月6日に進水、2013年12月23日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊へ編入された]
2015年9月30日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しています。
[ロシア海軍新世代戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ半島の原潜基地へ到着した]

3番艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水、2014年12月10日に竣工、同年12月19日に就役しました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]
2016年9月26日に太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]


5番艦(「ボレイ-A」級としては2隻目)「クニャージ・オレグ」は、2014年7月27日に起工されました。
[ボレイ級戦略原潜5番艦クニャージ・オレグはロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の為の新世代戦略原潜ボレイ級5番艦クニャージ・オレグの船体(耐圧殻)の水密試験は完了した]
就役は2019年に予定されています。

6番艦(「ボレイ-A」級としては3隻目)「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」は2014年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された]
就役は2020年に予定されています。

7番艦(「ボレイ-A」級としては4隻目)「インペラートル・アレクサンドルIII」(皇帝アレクサンドル3世)は2015年12月18日に起工されました。
[太平洋艦隊の為のロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級7番艦インペラ―トル・アレクサンドルIII(皇帝アレクサンドル3世)は起工された]
就役は2020年に予定されています。

8番艦(「ボレイ-A」級としては5隻目)「クニャージ・ポジャールスキー」は2016年12月23日に起工されました。
[ロシア海軍の為の第4世代戦略原潜ボレイ級最終艦クニャージ・ポジャールスキーは起工された]
就役は2021年に予定されています。

「クニャージ・ポジャールスキー」を以ってプロジェクト955A「ボレイ-A」の建造は終了します。

その後は、更なる改良型であるプロジェクト955B「ボレイ-B」の建造へ移行し、その後に第5世代戦略原潜が建造される事になるようです。
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