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ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は新たな2018-2027年の国家軍備プログラムにおいて開発を完了し、生産を開始する

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『タス通信』より
2017年12月19日11時29分配信
【情報筋:(ロシア)海軍の艦の為の極超音速ミサイル「ツィルコン」の開発は新たな国家軍備プログラムに含まれている】
モスクワ、12月19日/タス通信

ロシア海軍コルベット及びフリゲートの為の新たな極超音速対艦有翼ミサイル「ツィルコン」の開発は、2018年~2027年の新たな国家軍備プログラムの枠組みにおいて計画されている。
『タス通信』ロシア防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「新たな国家軍備プログラムの海洋部門の優先事項の1つは、有翼ミサイル"カリブル"及び極超音速ミサイル"ツィルコン"を含む高精度兵器を有するプロジェクト20385及び20386コルベットと、プロジェクト22350及び22350Mフリゲートの建造です」
対談者は話した。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

ロシア海軍には5隻のプロジェクト20380コルベットが在り、更に5隻が建造中である。
近代化された2隻のプロジェクト20385コルベットと1隻のプロジェクト20386コルベットが起工された。

情報提供者は、これらの艦の発注は増加し、その建造には、カリーニングラード工場『ヤンターリ』が従事する事も有り得ると指摘した。
(現在、コルベットサンクトペテルブルク『北方造船所』アムール造船工場で建造されている)
『北方造船所』で建造されている4隻のプロジェクト22350フリゲートは、様々な準備段階に在る。

新たな国家軍備プログラムの枠組みにおいて
「全く新しい風貌の極超音速兵器の開発の完了と軍への引き渡しを保証する課題が存在します」
4月に(ロシア)国防省は公式に伝えた。
11月末、極超音速ミサイル「ツィルコン」ロシア連邦軍の装備として実現すると上院議員ヴィクトール・ボンダレフは発言した。

新たな国家軍備プログラムでは、兵器の供給に19兆ルーブル、同時に他へ1兆ルーブルの支出が提示されている。
新たなプログラムの優先事項は、核抑止力の発展と高精度兵器の軍への供給である。
12月18日の情報によると、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンのプログラムの最終版への署名は未だ受け入れられていない。

[ミサイル「ツィルコン」]
以前に他の防衛産業企業体の情報提供者が『タス通信』へ伝えたように、ミサイル「ツィルコン」は、ミサイル「カリブル」及び「オーニクス」の為にも使用される発射装置3S14を有する汎用艦載射撃複合体により発射できる。
この複合体は、プロジェクト20385コルベット及びプロジェクト22350フリゲートに設置されている。

「ツィルコン」の射程距離は、公開情報によると、約400キロメートルに達する:ミサイルの最大速度はマッハ4~6を指し示している。
『防衛産業』の情報提供者が『タス通信』へ指摘したように、4月にミサイル「ツィルコン」は飛翔試験で音速の8倍に到達した。



極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」(ジルコン、風信子石)は、以前に長距離超音速有翼ミサイル「バザーリト」/「ヴルカーン」「グラニート」、そして超音速ミサイル「オーニクス」を開発した科学生産合同『機械製造』が新たに開発しているミサイルです。
[長距離打撃ミサイル複合体バザーリト/ヴルカーン]
[有翼ミサイル複合体グラニートは軍備採用30周年を迎えた]
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]

科学生産合同『機械製造』は、長距離超音速有翼ミサイル「グラニート」の直接の後継となる筈だった「ボリード」(最大射程800km、飛翔速度マッハ4)の開発を1980年代末から開始し、1991年にはエンジンの最初の試験が行われたのですが、1990年代末には開発は中止されました。

「ツィルコン」の開発には、「ボリード」の開発作業の経験もフィードバックされているようです。


「ツィルコン」に関しては、ミサイルの名前以外の確たる情報は出ていませんが、射程距離は400~500km程度、飛翔速度はマッハ5~マッハ6になるようです。

一説によると、ロシア・インド共同開発極超音速ミサイル「ブラーモス-II」ロシア向けヴァージョンとの事です。
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「ツィルコン」の発射試験は既に開始されています。
[ロシア海軍の為の極超音速巡航ミサイル"ツィルコン"の試験が始まった]

「ツィルコン」の試験は2015年秋から始まっており、アルハンゲリスク州ネノクサ村に在るロシア海軍ミサイル発射試験場で発射試験が行なわれているようです。
[ロシア海軍の為の巡航ミサイルは試射中にアルハンゲリスク州ネノクサ村の住宅へ落下した]
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「ツィルコン」の発射試験は秘密裡に行なわれていますが、2016年4月に行なわれた試験では最大速度マッハ8を記録しました。
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

「ツィルコン」の試験完了と生産開始は、2018年からスタートする新たな国家軍備プログラム(2018-2027年の国家軍備プログラム)において実現する事になります。


「ツィルコン」は、超音速対艦ミサイル「オーニクス」対地/対艦巡航ミサイル「カリブル」の両方を発射できる汎用垂直発射機3S-14UKSKから発射できます。
(つまり、「カリブル」「オーニクス」と発射機を共有できる)

「ツィルコン」は、今後に大規模な近代化改装が行なわれる重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」に装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]

現在、大規模な近代化改装が行なわれている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も装備する事になります。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2021年までの完了が予定されている]

大規模な近代化改装が行なわれる4隻のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級巡航ミサイル原潜)にも装備されます。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]

「ツィルコン」は、実質的には「グラニート」の後継という位置付けになるようです。

この他、現在、設計作業が進められており、2020年代から建造が始まるロシア海軍第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級にも装備されます。
[ロシア海軍の第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の1番艦は2023~2024年に起工される]

更には、航空機発射型地上発射型も構想されているようです。
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