ロシア海軍のプロジェクト12341小型ロケット艦(ナヌチュカ級)は近代化改装される
『イズベスチヤ』より
2017年12月21日0時1分配信
【「オヴォード」は「ウラン」で武装する】
国産コルベットの火力は強化される。

2018年にロシア海軍は一度に3隻の近代化された伝説のプロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦を受け取る。
これは、現代的な動力装置と高精度兵器複合体を有する新たな艦は、海上のみならず、地上目標の攻撃が可能という事実によるものである。
専門家の評価では、近代化された後、海軍の沿岸部隊の能力は著しく増大する。
刷新された小型ロケット艦は、汎用戦闘ユニットへ変身する。
『イズベスチヤ』が(ロシア)海軍総司令部より伝えられたように、軍当局は、最も多い国産小型ロケット艦(西側の分類ではコルベットと見なされている)プロジェクト1234「オヴォード」の高度な近代化プログラムを大規模に実行する。
来年に船員は最初の3隻の刷新された艦を受け取る:2隻は太平洋艦隊、そして1隻は黒海艦隊。
更に、在籍する全ての「オヴォード」の近代化が実施される。
更新は、小型ロケット艦の最も重要なシステムの殆ど全てに及ぶ。
これらが新たに得る物は、より経済的で強力なエンジン、現代的な射撃管制手段と、より効果的な兵器である。
「オヴォード」の主砲は交換される~対艦ミサイルKh-35を有する複合体「ウラン」が、古くて重いP-120「マラヒート」に代わり設置される。


Kh-35は、中程度の排水量の艦の破壊の為に意図されている。
その優れた特徴は、小さな寸法と低い価格と高い戦闘能力の組み合わせにある。
近代化の結果、コルベットの火力は著しく増大する。
更新された「オヴォード」は、以前の6基に代わり、16基の対艦ミサイルを搭載する~各々の艦上には2基の4連装発射装置が有る。
その一斉射撃力は、新たなプロジェクト20380コルベットさえ超える。
更に、標準装備の高射ミサイル複合体「オサー-M」も近代化される。
それは、高度5000メートルまでの飛行装置及びミサイルとの戦闘の為のみならず、小型水上目標へも使用される。
以前、『イズベスチヤ』は、「オヴォード」にユニークな砲撃管制システム「バギラ」が設置されると報じた。
強力な計算複合体と現代的な探知手段は、瞬時の目標への攻撃と殲滅の保障を自動的に解決し、消費する弾薬を最小限にする。
海軍の専門家ドミトリー・ボルテンコフの意見では、近代化は「オヴォード」の就役期間を延長し、正当かつ理にかなった解決と認められる。
「これは良い艦であり、船員に気に入られていますが、現代的な兵装が必要です」
専門家は指摘した。
「"マラヒート"ミサイルは、だいぶ以前から旧式化しており、ウランは現代的な遠距離戦闘システムです。
我々の業界は、既にアルジェリア海軍の為の小型ロケット艦の近代化の経験を有しています。
全体的に良い仕事でした。
近代化の結果、オヴォードの戦闘力は2.5倍に増加します」
ドミトリー・ボルテンコフの見立てでは、更新された「オヴォード」は、ロシア沿岸を保護し、そして地中海で活動する。
「これは、本質的に良好な兵装のロケット艇です。
近代化の後、それは重大な目的の作業が可能となります」
専門家は指摘した。
「当初、プロジェクト1234は、近海ゾーンでの作戦の為に意図されておりました。
ソヴィエト時代には、『航空母艦の為の捕獲者』といったように地中海で活発に使用されていました」
現在、ロシア海軍には10隻以上の小型ロケット艦「オヴォード」が数えられる。
黒海艦隊において、それは第41ロケット艦旅団に加わっている。
北方艦隊では、第7水域保護旅団に所属している。
より多くの「オヴォード」がバルト艦隊と太平洋艦隊に在る。
プロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦シリーズ(西側コード名「ナヌチュカ」)は、1970年から1991年までの長期間に渡り、計49隻が建造されました。

・プロジェクト1234「オヴォード」:基本型
レニングラードのアルマーズ造船工場で17隻建造
ウラジオストク造船工場で3隻建造

・プロジェクト1234E「オヴォード-E」:輸出型(アルジェリアに3隻、インドに3隻、リビアに4隻)、対艦ミサイルを1世代前の「テルミート」にしたダウングレード版。
レニングラードのアルマーズ造船工場で3隻建造
ルイビンスクのヴィンペル造船工場で7隻建造

・プロジェクト12341「オヴォード-1」:57mm砲を76mm砲に換装、30mm機関砲1基を追加
レニングラードのアルマーズ造船工場で15隻建造、他に1隻未完成
ウラジオストク造船工場で4隻建造

・プロジェクト12347:超音速対艦ミサイル「オーニクス」試験艦へ改造
レニングラードのアルマーズ造船工場で1隻建造
現在もロシア海軍で12隻(12341)、アルジェリア海軍で3隻が現役に留まっています。
ロシア海軍では、北方艦隊に2隻、太平洋艦隊に4隻、バルト艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻が在籍しています。
アルジェリア海軍の3隻の1234Eは、2012年までにロシアの造船所で順次近代化改装を行ない、対艦ミサイルを「ウラン」4連装発射筒4基に換装し、これに伴い電子機器も換装されました。

今回の『イズベスチヤ』の記事によると、ロシア海軍の12341も対艦ミサイルを「ウラン」に換装するなどの近代化改装が実施されるとの事です。
ただ、公式筋の情報では無いので、真偽は定かではありませんが・・・
『イズベスチヤ』の記事では「ロシア海軍総司令部」から伝えられたと記されていますが、より正確には「ロシア海軍総司令部の匿名の情報提供者」から伝えられた話でしょう。
まず初めに、2018年に太平洋艦隊の2隻、黒海艦隊の1隻の近代化改装が実施され、その後、最終的にはロシア海軍に在籍する全ての12341が近代化されるとの事です。
全ての12341を近代化改装するというのは現実的な話とは言えませんが、ロシア海軍の現用艦の一部は近代化改装が実施されているので、12341も一部を近代化改装する可能性は完全に否定されないでしょう。
2018年に近代化改装される3隻が、どの艦になるのかは明らかにされていませんが、黒海艦隊の1隻は、2008年8月の南オセチア紛争で活躍した「ミラーシュ」になる可能性が高いでしょう。
[小型ロケット艦「ミラーシュ」]
2017年12月21日0時1分配信
【「オヴォード」は「ウラン」で武装する】
国産コルベットの火力は強化される。

2018年にロシア海軍は一度に3隻の近代化された伝説のプロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦を受け取る。
これは、現代的な動力装置と高精度兵器複合体を有する新たな艦は、海上のみならず、地上目標の攻撃が可能という事実によるものである。
専門家の評価では、近代化された後、海軍の沿岸部隊の能力は著しく増大する。
刷新された小型ロケット艦は、汎用戦闘ユニットへ変身する。
『イズベスチヤ』が(ロシア)海軍総司令部より伝えられたように、軍当局は、最も多い国産小型ロケット艦(西側の分類ではコルベットと見なされている)プロジェクト1234「オヴォード」の高度な近代化プログラムを大規模に実行する。
来年に船員は最初の3隻の刷新された艦を受け取る:2隻は太平洋艦隊、そして1隻は黒海艦隊。
更に、在籍する全ての「オヴォード」の近代化が実施される。
更新は、小型ロケット艦の最も重要なシステムの殆ど全てに及ぶ。
これらが新たに得る物は、より経済的で強力なエンジン、現代的な射撃管制手段と、より効果的な兵器である。
「オヴォード」の主砲は交換される~対艦ミサイルKh-35を有する複合体「ウラン」が、古くて重いP-120「マラヒート」に代わり設置される。


Kh-35は、中程度の排水量の艦の破壊の為に意図されている。
その優れた特徴は、小さな寸法と低い価格と高い戦闘能力の組み合わせにある。
近代化の結果、コルベットの火力は著しく増大する。
更新された「オヴォード」は、以前の6基に代わり、16基の対艦ミサイルを搭載する~各々の艦上には2基の4連装発射装置が有る。
その一斉射撃力は、新たなプロジェクト20380コルベットさえ超える。
更に、標準装備の高射ミサイル複合体「オサー-M」も近代化される。
それは、高度5000メートルまでの飛行装置及びミサイルとの戦闘の為のみならず、小型水上目標へも使用される。
以前、『イズベスチヤ』は、「オヴォード」にユニークな砲撃管制システム「バギラ」が設置されると報じた。
強力な計算複合体と現代的な探知手段は、瞬時の目標への攻撃と殲滅の保障を自動的に解決し、消費する弾薬を最小限にする。
海軍の専門家ドミトリー・ボルテンコフの意見では、近代化は「オヴォード」の就役期間を延長し、正当かつ理にかなった解決と認められる。
「これは良い艦であり、船員に気に入られていますが、現代的な兵装が必要です」
専門家は指摘した。
「"マラヒート"ミサイルは、だいぶ以前から旧式化しており、ウランは現代的な遠距離戦闘システムです。
我々の業界は、既にアルジェリア海軍の為の小型ロケット艦の近代化の経験を有しています。
全体的に良い仕事でした。
近代化の結果、オヴォードの戦闘力は2.5倍に増加します」
ドミトリー・ボルテンコフの見立てでは、更新された「オヴォード」は、ロシア沿岸を保護し、そして地中海で活動する。
「これは、本質的に良好な兵装のロケット艇です。
近代化の後、それは重大な目的の作業が可能となります」
専門家は指摘した。
「当初、プロジェクト1234は、近海ゾーンでの作戦の為に意図されておりました。
ソヴィエト時代には、『航空母艦の為の捕獲者』といったように地中海で活発に使用されていました」
現在、ロシア海軍には10隻以上の小型ロケット艦「オヴォード」が数えられる。
黒海艦隊において、それは第41ロケット艦旅団に加わっている。
北方艦隊では、第7水域保護旅団に所属している。
より多くの「オヴォード」がバルト艦隊と太平洋艦隊に在る。
プロジェクト1234「オヴォード」小型ロケット艦シリーズ(西側コード名「ナヌチュカ」)は、1970年から1991年までの長期間に渡り、計49隻が建造されました。

・プロジェクト1234「オヴォード」:基本型
レニングラードのアルマーズ造船工場で17隻建造
ウラジオストク造船工場で3隻建造

・プロジェクト1234E「オヴォード-E」:輸出型(アルジェリアに3隻、インドに3隻、リビアに4隻)、対艦ミサイルを1世代前の「テルミート」にしたダウングレード版。
レニングラードのアルマーズ造船工場で3隻建造
ルイビンスクのヴィンペル造船工場で7隻建造

・プロジェクト12341「オヴォード-1」:57mm砲を76mm砲に換装、30mm機関砲1基を追加
レニングラードのアルマーズ造船工場で15隻建造、他に1隻未完成
ウラジオストク造船工場で4隻建造

・プロジェクト12347:超音速対艦ミサイル「オーニクス」試験艦へ改造
レニングラードのアルマーズ造船工場で1隻建造
現在もロシア海軍で12隻(12341)、アルジェリア海軍で3隻が現役に留まっています。
ロシア海軍では、北方艦隊に2隻、太平洋艦隊に4隻、バルト艦隊に4隻、黒海艦隊に2隻が在籍しています。
アルジェリア海軍の3隻の1234Eは、2012年までにロシアの造船所で順次近代化改装を行ない、対艦ミサイルを「ウラン」4連装発射筒4基に換装し、これに伴い電子機器も換装されました。

今回の『イズベスチヤ』の記事によると、ロシア海軍の12341も対艦ミサイルを「ウラン」に換装するなどの近代化改装が実施されるとの事です。
ただ、公式筋の情報では無いので、真偽は定かではありませんが・・・
『イズベスチヤ』の記事では「ロシア海軍総司令部」から伝えられたと記されていますが、より正確には「ロシア海軍総司令部の匿名の情報提供者」から伝えられた話でしょう。
まず初めに、2018年に太平洋艦隊の2隻、黒海艦隊の1隻の近代化改装が実施され、その後、最終的にはロシア海軍に在籍する全ての12341が近代化されるとの事です。
全ての12341を近代化改装するというのは現実的な話とは言えませんが、ロシア海軍の現用艦の一部は近代化改装が実施されているので、12341も一部を近代化改装する可能性は完全に否定されないでしょう。
2018年に近代化改装される3隻が、どの艦になるのかは明らかにされていませんが、黒海艦隊の1隻は、2008年8月の南オセチア紛争で活躍した「ミラーシュ」になる可能性が高いでしょう。
[小型ロケット艦「ミラーシュ」]

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