ロシア海軍黒海艦隊の為の第6のプロジェクト22160哨戒艦ニコライ・シピャーギンは起工された
- カテゴリ:プロジェクト22160哨戒艦
『タス通信』より
2018年1月13日13時43分配信
【タタールスタンの造船工場でコルベット「ニコライ・シピャーギン」が起工された】
ゼレノドリスク/タタールスタン、1月13日/タス通信
ロシア海軍の為のプロジェクト22160コルベットの6隻目にして第5の生産艦は、土曜日にタタールスタンの『マクシム・ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で起工された。
「これは独特な高機動性を持つ非常に『鋭い』艦です」
副首相ドミトリー・ロゴージンは起工式典において話した。
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは、海軍の為に考案、提示されたプロジェクト22160は、対テロ作戦と、特に中近東諸国で非常に拡大されている海賊との闘いの為のものであると説明した。
「これは、民間船舶へ同行する為のものではなく、海上艦のリソースは、それには費やされません。
このプロジェクトは、完全に海洋保護の保障の為に考案されております。
我々の軍は、このような艦を6隻発注しております」
彼は話した。
ボリソフは更に、ゼレノドリスク工場の為に補助艦隊の艦船の建造の為の新たな積極的な獲得が見られることを指摘した。
「工場の責任者のプレゼンテーションにおいては、同社がゼレノドリスク設計局と共に北極圏クラスの艦の建造の重大な問題へ関心を寄せている事が報告されました」
ボリソフは付け加えた。
プロジェクト22160コルベットは、大祖国戦争における黒海艦隊の警備艇大隊指揮官でソヴィエト連邦英雄のニコライ・シピャーギン3等海佐に敬意を表して命名された。
[プロジェクト22160コルベット]
このコルベットは公開株式会社『北方計画設計局』により開発され。まず初めに、海洋経済ゾーンの保護の為に意図されている。
哨戒艦は更に、護衛及び対海賊活動の任務を果たし、捜索救助機能の実行が可能である。
同プロジェクト艦の自立航行期間は60日間に及ぶ。
それは30ノットの速力を発揮できる。
艦の航続距離は6000海里である。
同プロジェクトのトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工された。
コルベット「ドミトリー・ロガチョフ」、「パーヴェル・デルジャーヴィン」、「セルゲイ・コトフ」、「ヴィクトール・ヴェリキー」は様々な建造段階に在る。

プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。
現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。
設計はサンクトペテルブルクの「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】
建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国のゼレノドリスク造船所です。

【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】
1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。
[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。
[プロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフは2018年前半にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍黒海艦隊はプロジェクト22160哨戒艦の1番艦ワシーリー・ブイコフの乗組員の編成を完了した]
2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。
2016年2月18日には3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]
2016年5月8日、4番艦「セルゲイ・コトフ」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]
2016年11月25日、5番艦「ヴィクトール・ヴェリキー」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第5の新型哨戒艦ヴィクトール・ヴェリキーは起工された]
そして2018年1月13日、6番艦「ニコライ・シピャーギン」が起工されました。


艦名の元になったニコライ・イワノヴィチ・シピャーギン氏(1911年7月6日~1943年11月1日)は、大祖国戦争(第2次世界大戦)時のソ連海軍将校(3等海佐)です。
黒海艦隊の第4警備艇大隊指揮官を務め、ノヴォロシースクやケルチ付近でドイツ軍と戦いましたが、1943年11月1日にケルチで戦死しました。
1943年9月18日にはソ連邦英雄勲章を授与されています。

プロジェクト22160哨戒艦は、少なくとも6隻の建造が予定されています。
「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水/2018年就役予定
「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2018年就役予定
「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工
「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工
「ヴィクトール・ヴェリキー」Виктор Великий(工場番号165)
2016年11月25日起工
「ニコライ・シピャーギン」Николай Сипягин(工場番号166)
2018年1月13日起工
プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備されます。
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