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ロシア海軍太平洋艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27M及びKa-29を受領した

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年1月22日4時46分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-29及びKa-27Mが補充された】

本日、沿海地方及びカムチャツカに駐屯する太平洋艦隊海軍航空隊の2ヶ所の航空基地は、更新されたヘリコプターKa-29及びKa-27Mを受け入れた。

2機のヘリコプターKa-29及び1機のヘリコプターKa-27Mは、公開株式会社『クメルタウ航空機製造事業』で計画中間修理及び近代化を実施した。
その後、軍事輸送航空隊航空機Il-76により駐留地域へ送り届けられ、そこで最終組み立てが行なわれた。
近い内に更新された航空機材の乗員は、直ちに意図された任務への取り組みへ着手する。
今年に太平洋艦隊海軍航空隊は、更に数機の近代化されたヘリコプターを受領する。

[参照]
艦載輸送戦闘ヘリコプターKa-29
は、ヘリコプターKa-27の更なる発展型である。
1980年代初頭にN.I.カモフ記念試作設計局が開発し、海軍歩兵支隊の艦からの上陸及び火力支援、様々な貨物の輸送の為に意図されている。



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現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

Ka-27PLの近代化型Ka-27Mは、2012年5月に第一次発注が行なわれると発表されました。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

【Ka-27M試作機(0909号機)】
その後、Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊での試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]

2014年12月には、北方艦隊所属の4機のKa-27PLが近代化改修を行なう事になりました。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]

近代化改装されたKa-27Mの最初の8機は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]

しかし、引き渡しは1年遅れて2016年12月になりました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化改装された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを2016年12月に受領する]

2016年12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した]

その後、残りの7機も2016年12月末~2017年1月初頭までに引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

この内の6機は、北方艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊は2017年に6機の近代化された艦上ヘリコプターKa-27Mを受け取る]

この他、2017年末までに、もう2機が引き渡されたようです。
(合計10機)

何機かのKa-27Mは、クラスノダール地方エイスク基地で各種試験や乗員の訓練などに使われているようです。
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Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]
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2018年1月9日、次のKa-27Mグループがロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

今回引き渡されたKa-27Mは、バルト艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊へ配備されます。

1月11日、バルト艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

そして1月22日、太平洋艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。

ロシア海軍は、毎年10機のKa-27Mの受領を計画しており、単純に計算して、5年ほどで保有するKa-27を全て近代化改修できます。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを毎年10機受領する]


この他、、以前には保管状態に在ったKa-27の派生型である艦載輸送ヘリコプターKa-29も修復と復帰が進められています。
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月9日8時20分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊へ6機の更新されたヘリコプターKa-29が補充された】

そして今回、2機のKa-29太平洋艦隊航空隊の基地へ到着しました。


更に、Ka-27の後継機となる将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」の開発も始まっています。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]
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