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ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船コムーナは黒海で救助演習を行なう

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2018年1月26日18時3分配信
【黒海艦隊の潜水艦救助船「コムーナ」は海上任務へ取り組んだ】

戦闘訓練計画に沿った錬成任務K-2(単独での艦の意図された海上行動)への移行の枠組みにおいて、黒海艦隊の古い潜水艦救助船「コムーナ」は、黒海の海上射爆場での任務遂行へ着手した。

数日間に渡り、同船は、搭載する有人救助装置の適応、あるいは無人深海作業複合体「パンテラ-プリュス」水中有人捜索-救助装置AS-28チームとの実地連携へ取り組む。

救助船が深度約40メートルで実地習熟を行なう為、潜水艦の昇降口ハッチの模型が海底に固定される。
「コムーナ」の専門家は、装置AS-28の水中への発進、昇降口ハッチへの航行及びドッキング-分離を支援する。
実施される演習活動には、更に黒海艦隊特殊潜水夫船及び支援船も加わる。

[参照]
「コムーナ」
は、カタマラン(双胴)構造の海上潜水艦救助船である。
それは帝国海軍時代に引き渡され、現在もロシア海軍で活動している唯一の船であり、稼働状態に在る世界最古の船である。

「ヴォルホフ」(「コムーナ」の当初の名前であり、1922年に改名された)は1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月14日にバルト艦隊へ加入した。

同船が、その用途において初めて使用されたのは、1917年のオーランド諸島での潜水艦AG-15の引き揚げであった。

第1次世界大戦時にはバルト艦隊の一員として勤務し、「マリョートカ」型潜水艦のドッキングを含めた潜水艦の修理の支援を行なった。

1967年にはクロンシュタットからセヴァストーポリへ移動した。

船は近代化を経ており、その結果、船上に水中ロボット「パンテラ-プリュス」を含む現代的な救助装備が配置され、現在も黒海艦隊捜索救助部隊の一員として、任務遂行を続けている。



潜水艦救助船「コムーナ」は、1912年11月12日に起工され、1913年11月17日に進水し、1915年7月1日にロシア帝国海軍へ引き渡されました。
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1915年7月14日に海軍旗初掲揚式典を開催し、バルト艦隊へ編入されました。

以後、ロシア帝国海軍、ソヴィエト連邦海軍、そしてロシア連邦海軍で100年以上に渡り活動しています。
(2015年7月14日に就役100周年を迎えた)
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[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」就役93周年]
[ロシア海軍最古参・救助船コムーナは起工から100周年を迎えた]

2014年3月にはセヴァストーポリ浮きドックでのオーバーホールを完了しました。
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[ロシア海軍最古参・救助船コムーナはオーバーホールを終えた]

「コムーナ」の退役は、まだまだ先になりそうです。


記事中でも触れられていますが、「コムーナ」は近代化改装により「パンテラ-プリュス」などの最新機器を備えています。

遠隔操作水中捜索救助装置「パンテラ-プリュス」
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2016年2月以降は、太平洋艦隊から黒海艦隊へ移管されたバチスカーフAS-28(2008年に近代化改装)を搭載しています。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]

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