ロシア海軍航空隊は2020年までに約50機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領する
- カテゴリ:ロシアの艦載ヘリコプター

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年2月7日2時0分配信
【ロシア海軍航空隊は約50機の近代化されたヘリコプターKa-27を受け取る】
ロシア海軍航空隊の潜水艦捜索及び探知の航空装置の能力は、近代化される約50機の艦載対潜ヘリコプターKa-27により新たな水準へ上昇する。
この艦上配置ヘリコプターは、既により良い側面を見せており、潜水艦の捜索及び探知任務への取り組みで高い効率性を示している。
現時点で海軍航空隊には、既に20機の近代化されたヘリコプターKa-27Mが採用されている。
2020年までに、更に約30機の機体の受領が計画されている。
近代化の作業は、公開株式会社『クメルタウ航空機製造事業』で行われている。
ヘリコプターKa-27Mは、ロシア海軍の全ての艦隊で軍備採用される。
海軍総司令部の技術的必要条件に沿って、ヘリコプターは機上電波電子兵装を更新し、新たな捜索システムが設置され、潜水艦の探知及び攻撃の為の新たな手段、更には電波音響兵装の受け入れを可能とし、このタイプのヘリコプターの意図された任務の遂行を著しく高める事を可能にする。
近代化の結果、ヘリコプターは現代的な地上及び艦の指揮所への情報伝達手段を導入し、他のヘリコプターとの通信は近代化される。
近代化されるヘリコプターKa-27Mの乗員は、エイスク市の海軍航空隊戦闘動作・飛行再訓練センターで準備されている。
ヘリコプターKa-27、Ka-27Mは、陸上の飛行場及び海況5の波打つ海上の艦の甲板から飛行任務を遂行できる。
今日において、このクラスのヘリコプターは海軍航空隊のヘリコプターの基礎を成している。
それは、遠海及び近海ゾーンにおいて、高い効率性で海軍グループの対潜防衛を保障する。
Ka-27Mは潜水艦及び水上艦の捜索、探知、追跡、攻撃の高い能力を有し、海上で遭難した飛行装置(航空機)、艦船の乗員の捜索と救助の実施、更には、艦船グループの活動を保障する為の輸送任務を遂行できる。

現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊の海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]
Ka-27PLの近代化型Ka-27Mは、2012年5月に第一次発注が行なわれると発表されました。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]
【Ka-27M試作機(0909号機)】
その後、Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊での試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]
2014年12月には、北方艦隊所属の4機のKa-27PLが近代化改修を行なう事になりました。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]
近代化改装されたKa-27Mの最初の8機は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]
しかし、引き渡しは1年遅れて2016年12月になりました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化改装された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを2016年12月に受領する]
2016年12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した]
その後、残りの7機も2016年12月末~2017年1月初頭までに引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
この内の6機は、北方艦隊へ配備されました。
[ロシア海軍北方艦隊は2017年に6機の近代化された艦上ヘリコプターKa-27Mを受け取る]
この他、2017年末までに、もう2機が引き渡されたようです。
(合計10機)
何機かのKa-27Mは、クラスノダール地方のエイスク基地で各種試験や乗員の訓練などに使われているようです。

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されています。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている]

2018年1月9日、次のKa-27Mグループがロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
今回引き渡されたKa-27Mは、バルト艦隊、北方艦隊、太平洋艦隊へ配備されます。
1月11日、バルト艦隊航空隊の基地へ1機目のKa-27Mが到着しました。
[ロシア海軍バルト艦隊航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]
現在までにロシア海軍は20機のKa-27Mを受領しており、2020年までに合計で約50機の受領が予定されています。
この他、Ka-27の後継機となる将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」の開発も始まっています。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]
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