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ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻は2021年までに近代化改装される

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『タス通信』より
2018年2月6日12時37分配信
【太平洋艦隊は2021年に4隻の近代化された「アンテイ」を受領できる】
ボリショイ・カーメニ/沿海地方、3月6日/タス通信

太平洋艦隊は2021年には近代化された後の4隻のプロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水艦を受領できるだろう。
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは語った。

「私達は、今、この問題を検討しており、それ~この実現時期は、2021年になると思います」
彼は極東工場『ズヴェズダー』訪問中に報道陣へ話した。

ボリソフは更に、今年、太平洋艦隊の同プロジェクトの潜水艦の内の1隻「オムスク」を受け入れる事が出来、それは2019年の引き渡しが予定されている事を指摘した。

彼によると、近い将来に工場プロジェクト955「ボレイ」潜水艦の修理と近代化に従事する。
「当地へ新たなボレイが到着します。
ズヴェズダーは、このグループの保守整備及び修理、近代化を行ないます」

国防次官は指摘した。

以前、原子力潜水艦「アンテイ」は、工場『ズヴェズダー』における高度な近代化により、ミサイル複合体「カリブル」で再武装し、寿命は延長される事が知られるようになった。
海洋工学中央設計局『ルビーン』総取締役イーゴリ・ヴィリニトは、海軍が保有する全てのこのタイプの潜水艦の近代化が計画されていると『タス通信』へ伝えた。

このような潜水艦は総計で11隻が建造され、現在、ロシア海軍には8隻が残っている。
各々の潜水艦の排水量は24000トンに達し、24基の有翼ミサイル「グラニート」発射装置及び6門の魚雷発射管を装備する。



【極東工場『ズヴェズダー』公式サイト】
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極東工場『ズヴェズダー』は、沿海地方ボリショイ・カーメニ市に在る艦船修理工場です。

以前には、旧ソ連の大量の除籍原潜の解体工事を行なっていました。

最近では、太平洋艦隊原子力潜水艦のオーバーホールや近代化改装を行なっています。
[近代化された原子力巡洋潜水艦クズバスはロシア海軍太平洋艦隊へ復帰した]
[ロシア海軍の原子力戦略用途水中巡洋艦リャザンは近代化改装を終えて太平洋艦隊へ復帰し、カムチャツカ半島のヴィリュチンスク基地へ戻った]

更に極東工場『ズヴェズダー』では、プロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII)の近代化改装が行なわれています。
[オスカーII級ミサイル原潜は「オーニクス」と「カリブル」を装備する]
[太平洋艦隊のオスカーII級原潜3隻は2020年までに近代化される]

現在までに太平洋艦隊の2隻の949A「イルクーツク」「チェリャビンスク」『ズヴェズダー』へ回航され、近代化改装工事が進められています。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦イルクーツクは汎用ミサイル発射機を装備する]
[オスカーII級原潜イルクーツクは高度な近代化を実施する]
[ロシア太平洋艦隊の3隻の原潜は近代化改装の為に移送された]

近代化される949Aは、有翼ミサイル「オーニクス」「カリブル」の両方を運用できる汎用ミサイル発射機を装備しますが、将来的には、この汎用発射機から極超音速ミサイル「ツィルコン」も発射できるようになります。
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)は近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備する]
[ロシア海軍のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻が近代化改装され、72基の巡航ミサイルを搭載する]

極東工場『ズヴェズダー』では、計4隻の太平洋艦隊949Aの近代化改装が計画されています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のプロジェクト949A原子力水中巡洋艦(オスカーII級)4隻は沿海地方のボリショイ・カーメニで近代化改装される]

今回、極東工場『ズヴェズダー』を視察したロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ氏は、2021年には4隻の近代化改装が終わっていると発言しました。

現在、太平洋艦隊には5隻の949A(「イルクーツク」、「チェリャビンスク」、「トヴェリ」、「オムスク」、「トムスク」)が在籍していますから、この内の1隻を除いて全て近代化改装が行なわれる事になります。
(今回、ユーリー・ボリソフ氏は、「オムスク」も近代化改装されると述べている)

近代化改装の対象から除かれるのは、2014年12月末にオーバーホールを完了している「トムスク」になるようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦トムスクは任務を終えてカムチャツカへ帰港した]
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