ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイは2019年に近代化改装を完了する
- カテゴリ:ネウストラシムイ型警備艦

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日16時21分配信
【警備艦「ネウストラシムイ」の修理は2019年に完了する】
プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』での修理後、2019年初頭に海軍へ引き渡される。
『Mil.Press FlotProm』は、海軍の消息筋より伝えられた。
彼は、2月14日・水曜日に発生した同艦の火災が、海軍への引き渡し時期に如何なる影響を及ぼしたのかについては明らかにしなかった。
「ネウストラシムイ」は、カリーニングラード造船工場『ヤンターリ』で2014年から修理されている。
それは、2016年末の復帰が計画されていたが、問題点の洗い出しにより、大量の追加作業が必要となった為、警備艦の引き渡しは2017年11月に延期された。
『Mil.Press FlotProm』の海軍の情報提供者によれば、警備艦の船体及び船体構造は既に修復されており、動力装置の作業の完了が残されている。
それ(動力装置の作業)は『メタリスト-サマーラ』が実行している。
同社の技術ディレクター、アレクサンドル・カルプヒンによると、工場は、合意に正確に沿って同艦のガスタービンエンジンの作業を遂行している。
同プロジェクトの警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」の元乗組員の1人によると、このタイプの艦は、充分に信頼できる。
同時に、ウクライナ製ガスタービンの輸入代替問題及びニコラエフ企業『ゾーリャ機械設計』との契約破棄が故の困難さが確定した。
工場製造者によるガスタービンエンジンの技術的サービスに伴って行なわれている事について言えば、対談した士官は報道紙へ、仕上げは公文書に対応していると付け加えた。
2月14日、『Mil.Press FlotProm』は、工場『ヤンターリ』での警備艦の明確な修理完了時期に関し、同社広報サービスから対する質問への答えを得られなかった。
「ネウストラシムイ」は、プロジェクト11540警備艦のトップであり、1993年に『ヤンターリ』で建造された。
それは、敵潜水艦の捜索、探知、追尾及び破壊、海上における戦闘艦及び船舶の対艦及び対潜防衛の為、海上および基地で水中及び水上目標へ打撃を与え、陸軍の戦闘行動の支援、上陸支援、更には、海上揚陸部隊のカバーの為に意図されている。
バルト艦隊に加入している。
プロジェクト11540警備艦「ネウストラシムイ」は、カリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で1987年3月25日に起工され、1988年5月25日に進水し、1990年12月28日にソ連海軍へ納入されました。
1991年3月14日にバルト艦隊へ編入されましたが、正式な就役式典となる海軍旗初掲揚式典が開催されたのは、ソ連邦解体後の1993年1月24日でした。
就役前の「ネウストラシムイ」(1991年11月)

就役後、1994年、2002年、2004年、2006年、2007年にNATO海軍との合同演習『BALTOPS』へ参加しました。
2004年8月~9月には、初の地中海遠征を行ない、この間にフランス、スペイン、ポルトガルを訪問しました。
警備艦「ネウストラシムイ」は、2008年秋にロシア海軍で最初のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
2008年のアデン湾海賊対処任務の際に「ネウストラシムイ」が捕獲したソマリア海賊のボート

そして2010年初頭、2度目のアデン湾海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
2010年2月5日にはソマリア海賊7名を拘留しました。
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」、ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]
2012年7月から9月に掛けて北方艦隊の大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました。
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
その後、オーバーホールが行なわれました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]
「ネウストラシムイ」は、2013年3月下旬にバルチースクを出港、3度目の海賊対処任務の為にアデン湾へ向かい、10月17日に帰投しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]
その後はカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所へ回航され、修理および部分的な近代化改装が行なわれています。

ガスタービン機関は、サマーラの工場で修理されています。
[ロシア海軍のフリゲート"ネウストラシムイ"のガスタービン機関はサマーラで修理される]
当初、「ネウストラシムイ」は2015年末までに復帰する計画でしたが、2016年末、そして2017年11月と何度も延期される事になりました。
[ロシア海軍のフリゲート「ネウストラシムイ」は2015年に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2016年末に復帰する]
[近代化改装されるロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ネウストラシムイは2017年11月に復帰する]
そして2017年11月の復帰も実現せず、未だに『ヤンターリ』で修理中です。
モスクワ時間で2018年2月14日14時30分頃、『ヤンターリ』で修理中の「ネウストラシムイ」で火災が発生しました。
火災は同日16時31分に鎮火しました。
消火には54名の消防隊員と15両の消防車が参加し、負傷者は居ませんでした。

『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年2月14日20時54分配信
【緊急事態省:警備艦「ネウストラシムイ」の火災は2時間で消し止められた】
「ネウストラシムイ」の修理完了は、2019年初頭と、更に延期される事になりました。
なお、以前に『ヤンターリ』総取締役エドゥアルト・エフィモフ氏も、『インタファクス』のインタビューに対し、「ネウストラシムイ」は2019年には海軍へ復帰できると話しています。
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
【沿バルト造船工場『ヤンターリ』総取締役:警備艦「ネウストラシムイ」は2019年に復帰できる】
このインタビューは火災発生前のものですから、どのみち、同艦の修理完了予定は2019年となっているようです。
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