アクラ級原潜、メキシコ湾に潜伏?


『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年8月15日配信
【アメリカのメディアは、メキシコ湾のロシア潜水艦を暴露した】
「The Washington Free Beacon」は、アメリカ合衆国沿岸のメキシコ湾でロシアの原子力潜水艦プロジェクト「アクラ」が発見されたと報じた。
アメリカ合衆国の国家機関の匿名の情報提供者によると、潜水艦は、約一ヶ月の間、同湾で行動しており、同エリアから離れる際に発見された。
ロシア潜水艦は、2012年6月~7月までの間、アメリカ合衆国の領海付近に存在していた。
日付の特定のみならず、この期間中に潜水艦が居た場所は、はっきりしていない。
『The Washington Free Beacon』の元記事
1021年8月14日配信
【Silent Running】
この情報をツイッターで紹介したら、このような御意見を頂きました。
【ツイッター:JSF】
この「The Washington Free Beacon」というアメリカの保守系Webサイトは僅か半年前に設立されたばかりで、信用性がかなり疑わしいです。
8月16日、アメリカ国防総省は、この報道を公式に否定しました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年8月16日16時59分配信
【ペンタゴンはメキシコ湾のロシア連邦潜水艦に関する報道を否定した】
米国防総省報道官ウェンディ・スナイダー
「私は、この報道に関し、何も申し上げる事は御座いません-嘘ですから」
一方、ロシア国防省は、この件に関するコメントを拒否しました。
『中央海軍ポータル(フロートコム)』より
2012年8月17日配信
【ロシアは、アメリカ合衆国沿岸での潜水艦発見に関するコメントを拒否した】
ロシア国防省
「現在、ロシア海軍の潜水艦は、世界の大洋の様々な海域において、スケジュールに従い戦闘勤務を行なっております。
海軍の潜水艦部隊は、その航海ルートや、更には戦闘勤務については、世界的な慣行により、公式の報告書には記載される事は有りません。
それは10年後でも非公開情報です」
ロシア・ソ連潜水艦総合情報サイト『ディープストーム』より
【プロジェクト971「シチューカ-B」】
ロシア北方艦隊所属のプロジェクト971原潜6隻の内、作戦可能状態に在るのは4隻です。
K-417「パンテーラ」(1990年就役)

K-461「ヴォルク」(1991年就役)

K-154「チグル」(1993年就役)

K-335「ゲパルト」(2001年就役)

この他の2隻、K-328「レオパルト」(1992年就役)は、修理及び近代化を行なう為にセヴェロドヴィンスクの艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」へ回航されています。
K-157「ヴェプリ」(1995年就役)は、現在予備役となっており、修理を待っています。
2009年8月にも、ロシア原潜がアメリカ東海岸沖で行動中と報じられた事が有りました。
この時も、ロシア海軍当局は「ノーコメント」でした。
[ロシア原潜、米東海岸沖で活動]
同月、カナダ沖でもロシア原潜が確認されています。
[ロシア原子力潜水艦、カナダ沖に出現]
2009年3月、ロシア海軍総司令部の関係者(将官)は、ロシア海軍の原潜10隻が世界中に展開していると述べました。
[ロシア海軍は、世界の海に10隻の原潜を展開している]
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