ロシア海軍バルト艦隊の給油船エリニヤは地中海東部から母港バルチースクへ帰投した

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年2月27日20時21分配信
【バルト艦隊の給油船「エリニヤ」は遠距離航海から戻ってきた】
バルト艦隊の給油船「エリニヤ」は、遠距離航海任務を遂行した後、艦隊主要基地バルチースク市へ戻ってきた。
バルト艦隊の給油船は、2017年8月から地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の艦船の物資リソースを保障した。
航海期間中、船の防護の為、給油船の上にはバルト艦隊の海軍歩兵部隊が滞在していた。
中型海洋給油船「エリニヤ」は、2017年8月19日にバルト艦隊主要基地~バルチースク市から出航した。
給油船は200日以上に渡り航海を行ない、この間に船は11000海里以上を走破し、航行中及び投錨停泊中の艦船へ50回の補給を行ない、7000トン以上の液体貨物を渡した。
この他に給油船は、シリア・アラブ共和国及びキプロスの港への寄港を行なった。
船の歓迎へ捧げられる会合には、バルト艦隊司令部の代表、更には船員の家族と親類が出席した。
遠距離航海で功績のあった乗組員は表彰を受け、艦隊司令部から高価な贈り物と賞状が手渡された。

プロジェクト160中型給油船(「アルタイ」型)の2番船「エリニヤ」は、フィンランドのラウマ造船所で建造され、1968年2月21日に進水し、同年6月にソ連海軍へ引き渡されました。

当初は黒海艦隊へ配備されていましたが、1996年にバルト艦隊へ転属しました。
「エリニヤ」は、2008年秋以降、2度に渡りアデン湾へ派遣されています。
1度目は、2008年10月28日から2009年1月7日まで警備艦「ネウストラシムイ」に随伴し、同艦のアデン湾海賊対処任務を支援しました。
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
この間、2009年1月1日には民間船と間違えられてソマリア海賊に襲撃されました。
[警備艦「ネウストラシムイ」航海指揮官の記者会見]
2度目は、2013年5月から7月頃まで警備艦「ネウストラシムイ」に随伴し、同艦のアデン湾海賊対処任務を支援しました。
[フリゲート「ネウストラシムイ」はマルタ島訪問を終えた]
[フリゲート「ネウストラシムイ」は3度アデン湾から帰ってきた]

「エリニヤ」は2017年8月19日にバルチースクを出航し、地中海東部へ向かいました。
2017年9月から地中海東部に滞在し、同海域で行動するロシア海軍艦船への物資補給に従事しました。
地中海東部滞在中にシリアのタルトゥース港とキプロスのリマソール港へ寄港しています。
2018年2月中旬頃に地中海を去り、2月22日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過し、2月27日にバルチースクへ帰港しました。
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