遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は地中海へ入った】
遠距離航海任務を遂行しているバルト艦隊の練習艦「ペレコプ」は、ジブラルタル海峡の通過を終えて地中海へ入った。
大西洋移動時、艦の乗組員は海上技量を向上させ、生存の為の闘い(ダメージコントロール)、更には船舶航行及び漁業の集中海域での操艦といった一連の艦内演習を実施した。
3月1日に艦は新たな練習航海へ出発した。
練習艦の遠距離航海は、ロシア連邦国防省の海軍教育学校の生徒の海上実習の枠組みにおいて実施される。
将来の海軍士官は同艦において、特に操艦に関連した教育プログラムを実行する。
総計で海洋航海には500名以上の生徒が参加する。
航海士の航海中に練習艦「ペレコプ」は4つの大洋へ行き、同艦の歴史上初めて北海航路を通過する。
艦には半年以上に渡る航海と、約22000海里(41000km以上)の距離の走破が待ち受けている。
航海プログラムにより、外国及びロシアの港へ8回の業務寄港を行なう。

プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、北極航路、更には極東方面(ウラジオストク)まで行くようです。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]

2018年3月1日、「ペレコプ」はクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]
3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]
「ペレコプ」はヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]
その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。

今後、「ペレコプ」は地中海を東進して黒海へ入り、セヴァストーポリへ寄港した後、また地中海へ戻り、紅海とインド洋を通過して太平洋方面へ行く事になるようです。
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