ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は2018年4月までに締結される

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年3月12日18時58分配信
【『統合造船業営団』は4月までの航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化の契約への署名を見込んでいる】
サンクトペテルブルク、3月12日、インタファクス-AVN
『統合造船業営団』は、航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化の契約の締結は、2018年4月よりも遅くはならないと見込んでいる。
『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。
「契約への署名は、今年4月よりも遅くなる事は無いと予想されます」
彼は話した。
「大量に署名され、ある程度の規模は開示されます」
彼は、修理開始時期についての質問に答え、こう話した。
以前、2016年末~2017年初頭のシリア沿岸への遠距離航海の実施後、航空母艦は、艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(『統合造船業営団』へ加入)の支所『第35艦船修理工場』での修理へ回される予定であると報じられた。
海軍及び業界の代表は、航空母艦の修理及び近代化は2018年に開始する予定であると共に表明した。
現在、ロシア連邦国防省は、2年~2年半掛かると予想される作業予定の「ロードマップ」へ取り組んでいる。
実際の作業量は、特別の資金供給の量が知られた後に定められる。
以前、『統合造船業営団』のトップは、巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理は2018年に始まり、修理作業量は国家軍備プログラムのバランスに依ると発言した。
12月初頭、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフは、「アドミラル・クズネツォフ」は修理へ向かうと述べた。
「それは既に修理へ回されており、現在、措置の準備が進められております。
それは艦船修理企業に在ります」
彼は話した。
司令官によると、航空母艦の近い内の遠距離航海への参加は計画されていない。
2017年2月、北方艦隊の航空艦グループは、地中海への遠距離航海からセヴェロモルスクへ戻ってきた。

グループは、特に、「アドミラル・クズネツォフ」と重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」で構成されていた。
「アドミラル・クズネツォフ」の艦上航空隊はシリア軍事作戦へ関わった。
公開情報によると、軍事行動とは関係ない2度の航空事故が有り、航空群は2機の戦闘機を失った。
ロシア北方艦隊の重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月20日就役)は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて6度目となる地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県の『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。
以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』や『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。
無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。
「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内のテロ組織の施設1252を破壊しました。
シリア沖への遠距離航海から1年後、2018年2月23日の「祖国防衛者の日」にクレムリン宮殿で開催された国家表彰授与式において、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、「アドミラル・クズネツォフ」へウシャコーフ勲章を授与しました。
『タス通信』より
2018年2月23日14時24分配信
【プーチンは祖国防衛者の日に国家表彰を授与した】

[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]
今後、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長する近代化改装が行なわれます。
「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスクの艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』のムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になります。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]
艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(セヴェロドヴィンスク)

『第35艦船修理工場』(ムルマンスク)

近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
「アドミラル・クズネツォフ」の8基のボイラーの内、4基が新品に交換されるのは確実であり、ムルマンスクの『第35艦船修理工場』には、2017年8月下旬に同艦の為の新造のボイラーが届けられています。

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]
以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2018年に始まる]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2018年に始まり、3年間に渡る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]
以前には500億ルーブルと伝えられた「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装費用は、「ほぼ半分」(250億ルーブル程度)に減らされる事になるようです。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の予算は500億ルーブルよりも減らされる]
プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]
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