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ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31は爆撃機の迎撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年3月16日6時31分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31は飛行戦術演習中に仮想敵の航空機を迎撃し、空中給油を行なった】

カムチャツカ航空基地太平洋艦隊海軍航空隊混成航空連隊高空迎撃戦闘機MiG-31は、飛行戦術演習中に、ロシア連邦の空中空間(領空)を侵犯する仮想敵の航空機の迎撃任務へ取り組んだ。

侵犯機の役割は、2機の対潜航空機Il-38Nが演じ、仮想敵の戦略爆撃機に扮した。

当直部隊の高空迎撃戦闘機MiG-31のペアは、警報により発進した。
地上の電波工学手段と連携して目標の探知と分類に成功し、その後、「空対空」クラスのミサイルの電子発射を実施した。

演習中、高空迎撃戦闘機は更に、チュクチ自治管区の飛行場から移動してきた航空機Il-78による空中給油へ取り組んだ。



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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)

現在は、約30機のMiG-31B及びMiG-31D3が配備されています。


MiG-31は度々訓練を行なっており、2016年7月中旬には、原子力潜水艦から発射された超音速有翼ミサイルの迎撃訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は原潜から発射された超音速巡航ミサイルを撃墜した]

12月24日には、敵の攻撃を受けて損傷したという想定下での滑走路への着陸訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2016年12月24日8時2分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31乗員は、損傷したという想定下の滑走路への着陸へ取り組んだ】

12月30日には、潜水艦捜索訓練を行なう対潜哨戒機Il-38の援護訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は対潜哨戒機Il-38を援護した]

2017年3月10日、一部のMiG-31エリゾヴォから沿海地方ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地(ロシア航空宇宙軍戦闘機Su-35が駐留)へ移動しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月10日10時31分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31編隊はカムチャツカから沿海地方への長距離飛行を行なった】

ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地
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2017年3月28日には、太平洋艦隊親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」の防空戦闘訓練へ「空中目標」として参加しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった]

4月3日にはMiG-31B/BSMiG-31BM沿海地方ピョートル大帝湾上空で空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は沿海地方で空中戦闘訓練を行なった]
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4月9日にツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ飛行場を離陸し、ホームベースであるカムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場へ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は沿海地方からカムチャツカへ戻った]

4月13日にはカムチャツカ半島有翼ミサイル(巡航ミサイル)の迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は成層圏での巡航ミサイル迎撃訓練を行なった]

5月19日には成層圏での迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は成層圏での迎撃訓練を行なった]

6月16日にはカムチャツカ半島及び太平洋の上空で空中戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31はカムチャツカ半島で空中戦闘訓練を行なった]

7月17日には超音速有翼ミサイルの迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は超音速巡航ミサイルの迎撃訓練を行なった]


その後も、エリゾヴォ基地MiG-31は、度々各種の飛行訓練を行なっています。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年10月31日8時0分配信
【太平洋艦隊のMiG-31飛行士は空中での燃料補給へ取り組んだ】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月15日6時36分配信
【カムチャツカの戦闘機飛行士は困難な気象条件でのフライトへ取り組んだ】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月17日10時40分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊の高速迎撃機MiG-31乗員は困難な気象条件でフライトを行なった】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年11月23日6時2分配信
【カムチャツカの戦闘機飛行士は仮想敵の航空機を成層圏で破壊した】

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月11日3時20分配信
【高速迎撃戦闘機MiG-31乗員はカムチャツカ及び太平洋上空での夜間空中戦闘実施の習熟へ取り組んだ】


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年12月20日3時55分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊海軍航空隊の乗員はグループ飛行への取り組みへ着手した】



2018年1月23日には成層圏での迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の戦闘機MiG-31は成層圏戦闘訓練を行なった]

2月12日には領空侵犯機の迎撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊航空隊の戦闘機MiG-31は領空侵犯機の迎撃訓練を行なった]

2月20日には編隊飛行訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年2月20日5時23分配信
【カムチャツカの戦闘機MiG-31乗員はグループ飛行への取り組みへ着手した】

2月28日には、対潜哨戒機Tu-142M3が敵機役を務め、迎撃戦闘訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年2月28日6時21分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊の戦闘機飛行士は仮想敵の空中攻撃手段を撃退した】

3月6日には、対潜哨戒機Il-38対潜ヘリコプターKa-27PL、輸送ヘリコプターMi-8と共に悪天候下で飛行訓練を行ないました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年3月6日3時56分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊海軍航空隊の飛行士は困難な天候条件下で訓練飛行を実施した】


そして3月16日、カムチャツカエリゾヴォ飛行場に駐留する対潜哨戒機Il-38Nが敵機(爆撃機)役を務め、迎撃戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は近代化改修された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]
[ロシア海軍航空隊の近代化改修された対潜哨戒機Il-38N『フョードル・ゾロトゥヒン』号はカムチャツカのエリゾヴォ基地へ到着した]

戦闘訓練が終わった後、ロシア航空宇宙軍空中給油機Il-78からの空中給油訓練を行ないました。


なお、MiG-31を開発したロシア航空機製造会社『ミグ』は、MiG-31の後継機MiG-41の開発に着手しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年6月14日9時59分配信
【ロシアはMiG-31を代替する新たな迎撃戦闘機の開発を始めた】

ミグ社は、MiG-31を代替する「遠距離迎撃将来航空複合体」の概念設計を行なっています。

MiG-41は、単なるMiG-31の改良発展型ではなく、全く新しい設計の迎撃戦闘機となります。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年8月22日17時17分配信
【迎撃戦闘機MiG-41は宇宙で動作できる】
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