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ロシア海軍の最新鋭多用途原潜ヤーセン級は北方艦隊と太平洋艦隊へ配備される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年3月17日23時3分配信
【ロシア海軍総司令官コロリョーフ:比類なき原子力潜水艦「ヤーセン」は北方艦隊と太平洋艦隊で勤務に就く】
モスクワ、3月17日、インタファクス-AVN

原子力潜水艦「ヤーセン」は、北方艦隊太平洋艦隊で勤務に就く。
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は述べた。

「何はともあれ、私共は、このシリーズの建造を続けており、艦は北方艦隊及び太平洋艦隊の一員として任務を果たします」
ウラジーミル・コロリョーフ
は、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送で話した。

「プロジェクト"ヤーセン"潜水艦のトップは北方艦隊に在り、与えられた任務を遂行しています。
私は、その全ての戦術-技術的特性が完全に発揮されている事を強調したいと思います」

総司令官は付け加えた。

「(ヤーセンの)いくつかの電波電子兵装システム、通信手段、ミサイル兵装は比類なきものであり、同様のものが出てくる事など近い内には予見できません。
加えて、巡洋艦には大いなる近代化のポテンシャルが有ります」

提督は指摘した。

以前、ウラジーミル・コロリョーフは、ロシア海軍の為に6隻の潜水艦「ヤーセン」が建造されていると述べた。
「更に6隻のプロジェクト"ヤーセン"原子力潜水艦と5隻の原子力ロケット艦ボレイ-Aが、様々な建造段階に在ります」
ウラジーミル・コロリョーフ
『クラースナヤ・ズヴェズダー』紙のインタビューを受け、こう話した。

プロジェクト885「ヤーセン」潜水艦は、地上、水上、水中の物体の撃滅の為に意図されている。
その兵装は、現代的な魚雷複合体と、有翼ミサイル「カリブル」を含むミサイル兵器である。
このミサイルは、シリアでの作戦に何度も関わっている。




[新世代多用途原潜ヤーセン級(旧ブログ)]
[プロジェクト885ヤーセン原子力水中巡洋艦 ]

ロシア海軍第4世代原子力潜水艦であるプロジェクト885「ヤーセン」原子力水中巡洋艦は、7隻がセヴェロドヴィンスク市「セヴマシュ」で起工され、このうち1隻が就役しています。

1番艦K-560「セヴェロドヴィンスク」は1993年12月21日に起工され、2010年6月15日に進水、2013年12月30日に竣工、2014年6月17日に就役し、北方艦隊第11対空母原潜師団へ編入されました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクに聖アンドレイ旗は揚がった]
就役後も各種試験と慣熟訓練に従事していましたが、2016年3月までに終了しました。
[ロシア海軍最新鋭多用途原潜セヴェロドヴィンスクは戦闘演習の為に出航する]
[ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で対潜戦闘訓練を行なった]
[ロシア海軍最新鋭原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
2017年8月にも有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍北方艦隊の最新原子力水中巡洋艦セヴェロドヴィンスクはバレンツ海から巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2番艦「カザン」からは改良型のプロジェクト885Mとなり、2009年7月24日に起工され、2017年3月31日に進水し、同年7月から造船所岸壁での係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンはセヴェロドヴィンスク造船所で進水した]
[ロシア海軍の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級2番艦カザンの係留試験が始まった]
ロシア海軍への引き渡しは2019年末に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。

3番艦(改「ヤーセン」級としては2隻目)「ノヴォシビルスク」は2013年7月26日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[ヤーセン級多用途原潜3番艦ノヴォシビルスクは起工された]
[ヤーセン級多用途原潜ノヴォシビルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

4番艦(改「ヤーセン」級としては3隻目)「クラスノヤルスク」は、2014年7月27日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2020年に予定されています。
[多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスク(と戦略原潜ボレイ級5番艦)はロシア海軍の日に起工された]
[ロシア海軍の第4世代多用途原潜ヤーセン級4番艦クラスノヤルスクの船体の水圧試験が行なわれた]

5番艦(改「ヤーセン」級としては4隻目)「アルハンゲリスク」は、2015年3月19日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2021年に予定されています。
[ロシア海軍の為のヤーセン級多用途原潜5番艦アルハンゲリスクは起工された]

6番艦(改「ヤーセン」級としては5隻目)「ペルミ」は、2016年7月29日に起工されました。
ロシア海軍への引き渡しは2022年に予定されています。
[ロシア海軍の為の第6のヤーセン級原子力水中巡洋艦ペルミはセヴェロドヴィンスクで起工された]

7番艦(改「ヤーセン」級としては6隻目)「ウリヤノフスク」は、2017年7月28日に起工されました。
[ロシア海軍北方艦隊の為の第4世代原子力水中巡洋艦ヤーセン級7番艦(最終艦)ウリヤノフスクは起工された]
ロシア海軍への引き渡しは2023年12月末に予定されており、就役後は北方艦隊へ配備されます。

現在の所、「ヤーセン」級シリーズの建造は7隻で終了する予定です。
[ロシア海軍第4世代多用途原潜ヤーセン級は2023年までに計7隻が就役する]


7隻の「ヤーセン」級は、北方艦隊太平洋艦隊へ配備されます。
おそらくは、こうなるでしょう。

[北方艦隊]
「セヴェロドヴィンスク」、「カザン」、「アルハンゲリスク」、「ウリヤノフスク」
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[太平洋艦隊]
「ノヴォシビルスク」、「クラスノヤルスク」、「ペルミ」

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2020年代中期には、「ヤーセン」級の次の第5世代原子力潜水艦「ハスキー」級の建造が始まります。
[ロシア海軍の第5世代多用途原子力潜水艦ハスキー級の1番艦は2023~2024年に起工される]
[ロシア海軍第5世代多目的原子力潜水艦ハスキー級の寿命は52年となる]
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