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ロシア海軍黒海艦隊の新ノヴォロシースク基地は60隻以上の艦船を収容できる

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『タス通信』より
2018年3月17日23時35分配信
【ノヴォロシースクの新たな駐留地点には60隻以上の艦船を収容できる】
モスクワ、3月17日/タス通信

黒海艦隊の為に作成されるノヴォロシースクの新たな駐留地点は、全ての作業を完了した後に60隻以上の艦船を収容できる。
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は、ラジオ局『エコー・モスクワ』の生放送で述べた。

「私共は、ノヴォロシースクの黒海艦隊のゲオポルト基礎駐留地点の建設作業を続けております。
建設完了後、ゲオポルト水域には、60隻以上の戦闘艦及び特務艦が駐留できます」

彼は話した。

更に、太平洋艦隊ヴィリュチンスクの駐留地点の建設も進められており、既に最重要施設の建設は完了している。
潜水艦の駐留地点の建設完了と共に、太平洋艦隊第4世代水中巡洋艦の新たなグループが形成されるとコロリョーフは話した。



黒海東岸ノヴォロシースクでは、2000年代から黒海艦隊の為の海軍基地の拡張工事が行なわれていました。
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1997年5月28日にロシアウクライナが締結した旧ソ連黒海艦隊の分割協定により、黒海艦隊は2017年5月28日までセヴァストーポリ(クリミア)に駐留できる事になっていました。
『ロシア黒海艦隊情報サイト』より
【ロシア連邦及びウクライナによる黒海艦隊の分割パラメータに関する合意(キエフ、1997年5月28日)】

2000年代には、ウクライナは、ロシア黒海艦隊の駐留期間延長など一切認めないという態度を貫いてました。
つまり、「2017年までに出ていけ」という事です。
[ウクライナは、2017年までのロシア海軍基地の撤退を求める]
[ロシア黒海艦隊は、2017年末までにウクライナを去る]
[ロシア黒海艦隊は、2017年5月28日までにウクライナを退去しなければならない]

この為、2003年にロシア大統領ウラジーミル・プーチン氏は、セヴァストーポリに代わる黒海艦隊の基地をノヴォロシースクへ建設する法令に署名し、建設工事が始まりました。
当初は、100隻の艦船を収容できる基地を2012年までに建設する計画でした。
[黒海艦隊基地ノヴォロシスクは、2012年までに完成する]

その後、ウクライナには親ロシア派政権が誕生し、2010年4月21日に締結されたハリコフ合意により、黒海艦隊の駐留期間は25年延長されました(2042年までの駐留が可能となった)。
因みに、今回の記事に登場するロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、2010年7月から2011年5月まで黒海艦隊司令官を務めていました。

しかし、2014年3月、クリミア半島を巡る状況は大きく変わりました。
[ロシア-ウクライナ間の黒海艦隊協定は廃止された]
[ロシア海軍黒海艦隊の艦船の大部分はセヴァストーポリに駐留する]
ロシア黒海艦隊は、セヴァストーポリに駐留できなくなるという可能性を憂慮する必要は無くなりました。

この為、ノヴォロシースク海軍基地の拡張工事は当初計画よりも縮小される事になり(100隻収容から60隻収容に縮小)、完了期日も先延ばしされました(2020年)。

将来的には、黒海艦隊潜水艦部隊(第4独立潜水艦旅団)ノヴォロシースクへ駐留する事になるようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦はノヴォロシースクを基地とする]

現在建造中のプロジェクト22160哨戒艦6隻も、就役後はノヴォロシースクへ配備される予定です。
[プロジェクト22160哨戒艦]
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