ロシア海軍潜水艦の海洋への滞在時間は5年間(2012-2017年)で3倍に増えた
- カテゴリ:ロシア海軍現況

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月17日22時53分配信
【ロシア潜水艦の海洋への滞在は5年間で3倍に増えた】
モスクワ、3月17日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア潜水艦は、この5年間で海洋への滞在を3倍に増やした。
ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は語った。
「航海~これは、全ての潜水艦の1年間の海洋への滞在時間の総計です。
参考の為に、5年前には、この数値は1105日でしたが、2017年には、3倍以上の3366日でした」
コロリョーフはラジオ局『エコー・モスクワ』のインタビューに対し、こう話した。
彼によると、航海は、潜水艦の乗組員の専門的な準備レベルの上昇を最も分かりやすく示すものである。
今回、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督が述べているのは、1年間のロシア海軍の全ての潜水艦の海洋滞在(航海)日数の総計です。
これが2012年には総計1105日でしたが、2017年には3366日と、3倍以上に増えたとの事です。
増加の理由は色々と有るでしょうが、まず第一に、この期間中に新たな潜水艦が計10隻就役した事でしょう。
2013年1月10日:戦略用途原子力水中巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」就役(北方艦隊)
2013年12月23日:戦略用途原子力水中巡洋艦「アレクサンドル・ネフスキー」就役(太平洋艦隊)
2014年6月7日:原子力水中巡洋艦「セヴェロドヴィンスク」就役(北方艦隊)
2014年8月22日:潜水艦「ノヴォロシースク」就役(黒海艦隊)
2014年12月19日:戦略用途原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」就役(太平洋艦隊)
2014年12月30日:潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」就役(黒海艦隊)
2015年7月3日:潜水艦「スタールイ・オスコル」就役(黒海艦隊)
2015年11月5日:潜水艦「クラスノダール」就役(黒海艦隊)
2016年10月26日:潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」就役(黒海艦隊)
2016年11月24日:潜水艦「コルピノ」就役(黒海艦隊)
この他に、オーバーホールや近代化改装を終えて復帰した潜水艦も有ります。
2013年7月初頭:潜水艦「カルーガ」(北方艦隊)復帰
2013年12月下旬:原子力水中巡洋艦「スモレンスク」(北方艦隊)復帰
2014年12月初頭:原子力大型潜水艦「オブニンスク」(北方艦隊)復帰
2014年12月下旬:原子力水中巡洋艦「トムスク」(太平洋艦隊)、戦略用途原子力水中巡洋艦「エカテリンブルク」(北方艦隊)復帰
2015年9月下旬:潜水艦「ウラジカフカス」(北方艦隊)復帰
2015年12月末:原子力大型潜水艦「プスコフ」(北方艦隊)復帰
2016年3月下旬:原子力巡洋潜水艦「クズバス」(太平洋艦隊)復帰
2016年12月末:戦略用途原子力水中巡洋艦「リャザン」(太平洋艦隊)、潜水艦「コムソモリスク・ナ・アムーレ」(太平洋艦隊)復帰、特務原子力潜水艦「ポドモスコヴィエ」(北方艦隊)再就役
2017年4月初頭:原子力水中巡洋艦「オリョール」(北方艦隊)、潜水艦「ドミトロフ」(バルト艦隊)復帰
ロシア海軍以外の視点で見ても、2016年2月にNATO連合海軍部隊司令官が、北大西洋におけるロシア海軍潜水艦の活動は増大していると表明しています。
[ロシア海軍潜水艦の大西洋での活動は増大した]
2012年10月には、アメリカ東海岸沖で原子力潜水艦「ニジニ・ノヴゴロド」が発見されています。
[シエラII級原潜、アメリカ東海岸沖で行動?]
2016年11月には地中海東部で949A原子力水中巡洋艦が行動していました。
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜ヴォロネジは地中海東部(シリア沖)へ派遣された?]
[ロシア海軍の巡航ミサイル原潜は地中海東部に居る?]
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