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ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる

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『イズベスチヤ』より
2018年3月21日0時1分配信
【「シューヤ」は海の「パーンツィリ」を受け入れる】

高射複合体の艦載ヴァージョンの試験はロケット艇で行なわれる。

大型ロケット艇「シューヤ」は、新たな高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」の為の「洗礼親」となる。
黒海艦隊へ加わっている艦艇には、高射ミサイル-砲複合体の最初の実験用見本が設置される。
それは、海上、地上、空中目標へのミサイル発射及び砲射撃を含む完全なサイクル試験を実施する。
地上用の「パーンツィリ-S」と比べ、海上版は目標の探知距離及び射撃距離が増加している。
専門家の意見では、最新兵器のお陰でロシア艦艇は、空中を移動する全て~有翼ミサイル、航空機、ヘリコプター、無人機、航空爆弾からの信頼できる防護を得る。
複合体は、敵艦及び無人艇にも動作できる。

『イズベスチヤ』へ海軍総司令部が話したように、プロジェクト12417ロケット艇「シューヤ」(R-71、舷側番号962)への高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ」設置の作業は、既にクリミアの造船企業の1つで始まっている。
戦闘モジュール複合体、電波位置特定ステーションと他の機器は、以前に前世代の海上高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の構成体が取り付けられていた支台及び基礎へ据え付けられる。
この複合体(コールチク)は15年以上前に廃止され、「シューヤ」からは以前に取り外されていた。
「パーンツィリ-M」の配置は2018年に完了する予定であり、その後、艇は黒海で試験を開始する。

「パーンツィリ-M」は、昨年にサンクトペテルブルクで開催された国際海軍サロン(IMDS)で初めて展示された。
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開発者は、海上の同類は過去にシリアで経験を積んだ地上用の「パーンツィリ-S1」に全ての項目で「根本的に」優ると語った。
電波位置特定ステーションの新たな複合体は、75kmまでの距離の目標を「視認する」。
新たな複合体は、艦の半径40km(「パーンツィリ-S1」では20km)及び高度15kmに突破不能の円形の作成を可能にする。
高射ミサイル-砲複合体は、秒速1000km(時速3600km)で飛翔する目標4個へ同時に射撃できる。

「パーンツィリ-Mは、海上でロシア艦が直面する可能性のある全ての現代の脅威へ最も完全に対処します」
軍事歴史家ドミトリー・ボルテンコフ
は指摘した。
「これは、超音速及び亜音速の対艦ミサイルからの効果的な防護です。
それは、通常の航空機及びヘリコプターと、海上および空中の無人機へ簡単に対処します」


新たな高射ミサイル-砲複合体は、最新のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦にとって、様々な用途及びランクの空中物体からの信頼できるカバーとなる事ができる。
国防省次官ユーリー・ボリソフは、同プロジェクシリーズの3隻の艦が、海の「パーンツィリ」を得ると述べた。
高射複合体は、将来コルベット、フリゲート、駆逐艦、そして当然ながら、ヘリコプター母艦、巡洋艦、砕氷船を含め、より大きなトン数の艦を防護できる。

ロケット艇「シューヤ」は、1983年に中部ネヴァ川造船工場で建造された。
その排水量は495トンである。
艇は42ノット(時速78km)の速力を発揮でき、港へ寄港せずに1600海里を20ノットの速力で航行できる。
その兵装は、2.5トンの対艦ミサイル「テルミート」の2連装発射装置2基である。
艇は、41名から成る乗組員に制御される。
1985年、艦艇は黒海艦隊の一員として勤務に就いた。
それは、カランチノイ湾(セヴァストーポリ)に駐留する第41ロケット艇旅団へ加入した。
近年、R-71は、艦の対空防衛部門の訓練の為に常時使われている。
それは、射撃演習の際の標的として使用する為、論理的にも古くなっているミサイル「テルミート」の発射を行なっている。



ロシア黒海艦隊大型ロケット艇R-71「シューヤ」(1985年8月23日就役)は、記事中で触れられているように、就役当初は高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の海上試験に従事していました。
[「コールチク」CIWS試験艇R-71]

試験終了後、「コールチク」は撤去され、以後は黒海艦隊の水上艦の対空防衛演習の際、標的として対艦ミサイル「テルミート」を発射するのが任務となりました。

2017年初頭からはセヴァストーポリ第13艦船修理工場へ入り、修理中です。
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高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」は、高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-S1」(SA-22グレイハウンド)の艦載ヴァージョンです。



「パーンツィリ-M」の生産は始まっており、間もなくロシア海軍への引き渡しが始まります。
[新型高射複合体パーンツィリ-MEの量産が始まる]
[ロシア海軍は最初の新型高射複合体パーンツィリ-MEを受領する]



「パーンツィリ-M」は、未だ海上での試験は行われておらず、この為、過去に前世代の高射ミサイル-砲複合体「コールチク」の海上試験を行ない、現在はドック入りしているロケット艇R-71「シューヤ」「パーンツィリ-M」試験艇に選ばれたようです。
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