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2隻のプロジェクト23550(イワン・パパーニン型)砕氷哨戒艦は2023~2024年にロシア海軍へ引き渡される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年3月21日13時48分配信
【『アドミラルティ造船所』は警備艦の引き渡し時期を延期すると発表した】
クビンカ、3月21日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト23550警備艦の引き渡しは、資金供給の問題に関連して2023~2024年に延期される。
水曜日、『アドミラルティ造船所』総取締役アレクセイ・ブザコフは報道陣へ語った。

「2018~2027年の国家軍備プログラムにおけるプロジェクト23550哨戒艦の引き渡し時期は、残念ですが、資金供給に関連し、2023~2024年に延期される事になりました」
彼は話した。

彼は、目下の所、『アドミラルティ造船所』の全てのプロジェクトはスケジュール通りに進められており、2018年には、如何なる艦の進水も同社は計画していない事を指摘した。

2016年、ロシア連邦国防省『アドミラルティ造船所』へ2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦を発注した。
同プロジェクトの艦は、曳船、砕氷船、そして哨戒艦の特質を併せ持っている。

プロジェクト23550「イワン・パパーニン」型多機能砕氷哨戒艦『アルマーズ』設計局により設計されており、厚さ1.5メートルまでの結氷を突破できる。
それは約8500トンの排水量を有しており、全長は約110メートル、幅は約20メートル、速力は約16ノット。
艦は、自身で、そして戦闘艦グループの一員として北極圏で効率良く任務を遂行でき、更には北極交通路の護送機能を果たせる。

艦の兵装は、自動砲AK-176MA、ヘリコプター及び無人飛行装置の駐留の為のヘリコプター発着場ヘリコプター格納庫、2隻の「ラプトル」型高速戦闘艇である。



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ロシア海軍は、北極圏向けとして2隻のプロジェクト23550砕氷哨戒艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦建造の為のプレートカットは2016年秋に始まる]

プロジェクト23550砕氷哨戒艦は、砕氷船、哨戒艦、曳船などの機能を併せ持った多機能水上艦であり、満載排水量は8500トンと、かつてのプロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ級)プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)に匹敵します。
(ただ、全長は9561155よりも短く、幅は広いので、かなりファットな艦になりますが)

プロジェクト23550砕氷哨戒艦2隻の建造契約は、2016年5月にサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』ロシア国防省(ロシア海軍)との間で締結されました。
[ロシア海軍の為の砕氷哨戒艦プロジェクト23550の建造契約が締結された]

プロジェクト23550AK-176MA 76mm単装砲を装備します。
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]

プロジェクト23550は軽武装の艦ですが、ヘリコプター無人機を搭載し、更には高速哨戒艇プロジェクト03160「ラプトル」を2隻搭載できます。
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「イワン・パパ―ニン」と命名されたプロジェクト23550の1番艦は、2017年4月19日に起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンはサンクトペテルブルクで起工された]


当初、「イワン・パパ―ニン」は2020年に、今後起工される2番艦「ニコライ・ズーボフ」は2021年にロシア海軍への引き渡しが予定されていました。
[プロジェクト23550砕氷哨戒艦イワン・パパ―ニンは2020年にロシア海軍へ引き渡される]


しかし、「資金供給の問題」の為、「イワン・パパ―ニン」の引き渡しは2023年、「ニコライ・ズーボフ」は2024年に延期される事になりました。

つまり、このクラスの艦(プロジェクト23550)の建造は後回しにされたという事でしょう。
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