ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツとアドミラル・ヴィノグラードフは対潜戦闘訓練を行なった
- カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2018年)


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年3月26日8時57分配信
【太平洋艦隊打撃艦グループは仮想敵潜水艦へ対潜兵器の射撃を実施した】
戦闘訓練計画に従い、太平洋艦隊の沿海地方多種戦力小艦隊の艦は、太平洋艦隊の射爆場で戦闘訓練任務の遂行を続けている。
本日、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」で構成される対潜打撃艦グループは、艦上ヘリコプターKa-27PL及び対潜航空機Il-38Nと連携し、仮想敵潜水艦の捜索及び追跡の課題へ取り組んだ。
敵潜水艦の役割は、連合部隊の潜水艦の内の1隻が演じた。
対潜打撃艦グループの艦は潜水艦を発見し、安定した接触を確立した。
その後、仮想敵潜水艦に対し、対潜兵器複合体を投入した。
演習中に大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」は、2発の対潜ロケット-魚雷の発射を実施した。
その次に、第2の対潜艦は敵潜水艦の魚雷兵器で攻撃され、反応深海爆雷の射撃を行なった。
対潜部隊の行動の客観的な観測及び安全は、演習を行なっている艦隊の10隻の戦闘艦及び補助船により保障された。
太平洋艦隊の約20隻の艦船は、2018年3月20日からピョートル大帝湾で演習を開始しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の約20隻の艦船はピョートル大帝湾で演習を行なった]
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(564)と「アドミラル・ヴィノグラードフ」(572)は、演習1日目には機雷敷設訓練を行ない、大型揚陸艦「オスラービャ」(077)は砲撃訓練を行ないました。
3月21日には、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」の対空防衛訓練、潜水艦2隻による『決闘』(対決)方式の演習などが行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツは日本海の対空防衛演習で実弾射撃を行なった]
3月22日には、沿海地方での上陸訓練が行なわれ(おそらくはクレルカ岬)、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」などによる砲撃支援の後、大型揚陸艦「オスラービャ」が海軍歩兵部隊を上陸させました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は沿海地方で上陸演習を行なった]
そして3月26日には、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」による対潜戦闘訓練が行なわれ、実際に対潜ロケット-魚雷と反応深海爆雷を発射しました。
対潜ロケット-魚雷は、「ラストルブ」対潜ミサイルの事でしょう。
[ロシアはラストルブ(SS-N-14)対潜ミサイルを近代化する]
反応深海爆雷は、RBU-6000対潜/対魚雷ロケットの事です。
[ロシア海軍の為の対潜/対魚雷ロケットの生産が再開される]
「敵役」は、ウラジオストク南部のウリス湾に駐留する第19潜水艦旅団所属の1隻の潜水艦が務めました。
今回の記事では「アドミラル・トリブツ」と「アドミラル・ヴィノグラードフ」の名前しか出ていませんが、3月26日の演習には、この2隻を含め、合計10隻の艦船が参加していたようです。
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