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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する

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『イズベスチヤ』より
2018年3月27日0時1分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」はデジタル及び全天候となる】

新たな管制システムは、事実上あらゆる条件下での艦上航空隊の飛行を可能にする。

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」には、航空機飛行管制デジタル電波工学複合体が設置される。
これは、艦上航空機が良好な視界の日中のみならず、あらゆる時間帯及び複雑な条件下で任務の遂行を可能にする。
これは、パイロットの負担を著しく低下させる:エレクトロニクスは、自動モードでの着艦へのアプローチを可能にする。

海軍総司令部『イズベスチヤ』へ話したように、電波工学複合体は、飛行装置の最短の航法の保障、移動の管制、着艦へのアプローチの保障の為に意図される。
システムの重要なタスクは、戦闘航空機の艦の甲板への自動着艦である。

現在、インド海軍では、ロシアが作成した電波工学複合体「レジストル」が成功裏に稼働している。
システムは、指令モード(パイロットは手動で座標を追尾し、指示された軌道へ導く)での着艦へのアプローチを可能にする。
この他に、自動モードで時機の決定を行なう事も可能であるが、終末段階で艦尾へ接近し、パイロットは自分で着艦を制御する。
複合体「クズネツォフ」にも設置され、着艦を完全な自動モードで保障する。
更に、近代化される航空巡洋艦は、この手順において最小限必要な条件を著しく低下させる。

海軍総司令部『イズベスチヤ』へ説明したように、最新の艦上戦闘機MiG-29K/KUBは、既に全ての必要な機器を有しているが、自動モードでの着艦は未だ実行できない。
この場合の複雑さは、その物体の動きに必要な他の行動である~しかも、指示軌道の厳しさ、特別な正確さは、飛行装置に害を及ぼすかもしれない。
この管制信号は、艦から発信され、航空機の機上へ転送される。

試験の進行の問題が故に、1990年代に「アドミラル・クズネツォフ」は、これをアナログ回線のみでテストした。
それは、限定された作動速度、不充分な高精度、危険な障害を有していた。

結果として、最初から「クズネツォフ」の動作は「全力」では無かった。
着艦は手動で実行され、悪天候或いは夜間に航空機の飛行を完全に保証する能力は無かった。

その後、2000年代には、インド海軍の為に、以前のソヴィエト重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」が再建造され、注文主は条件を設定した:艦は、昼も夜も、あらゆる天候で活動しなければならない。
この為、近代化された電波工学複合体「レジストル」が作成された。

「我々の艦上航空隊の水平離着艦の先駆者ヴィクトール・ゲオルギエヴィチ・プガチョフは、見えない状態での飛行作業はとても難しく、艦への夜間の着艦は危険であると言いました」
ロシア英雄で試験飛行士のオレグ・ムトヴィン『イズベスチヤ』へ話した。
「飛行士は、その能力の限界まで行動します。
従いまして、最初の着艦は要注意です」


オレグ・ムトヴィンは、複合体「レジストル」は、インド航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」で良好さを示していると付け加えた。

「クズネツォフの近代化の過程で、このようなシステムを装備するのならば、これは大きなブレークになります」
対談者は『イズベスチヤ』へ語った。
「これは、夜間及び複雑な気象条件での着艦への安定した精密さを可能にします。
艦の戦闘能力は著しく強化されます」


アメリカ合衆国海軍の為には、既に完全自動着艦システムが作成されている。
しかし、それは、全てに先駆けて艦上無人機が使用する。
航空機のパイロットは、規定されているように、着艦の最終段階では自分で制御し、誤差を修正する必要がある。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月20日就役)は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて6度目となる地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


シリア沖への遠距離航海から1年後、2018年2月23日の「祖国防衛者の日」クレムリン宮殿で開催された国家表彰授与式において、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、「アドミラル・クズネツォフ」ウシャコーフ勲章を授与しました。

『タス通信』より
2018年2月23日14時24分配信
【プーチンは祖国防衛者の日に国家表彰を授与した】

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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

今後、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長する近代化改装が行なわれます。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』ムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になります。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』(セヴェロドヴィンスク)
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『第35艦船修理工場』(ムルマンスク)
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近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]

「アドミラル・クズネツォフ」の8基のボイラーの内、4基が新品に交換されるのは確実であり、ムルマンスク『第35艦船修理工場』には、2017年8月下旬に同艦の為の新造のボイラーが届けられています。
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近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2018年に始まる]
[ロシア海軍の航空母艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2018年に始まり、3年間に渡る]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月までに締結される予定です。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の契約は2018年4月までに締結される]


「アドミラル・クズネツォフ」は、近代化改装の際に新たな航空機管制複合体を装備します。

現在、「アドミラル・クズネツォフ」には、航空機管制複合体「レジストルK-4」(NATOコード名「ケイク・スタンド」)が装備されています。
しかし、今回の記事で触れられているように、その能力は不充分であり、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」に装備されている「レジストル」の改良型が、「アドミラル・クズネツォフ」にも装備されるようです。
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[空母ヴィクラマーディティヤ]
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