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ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦救助船アラゲズとバチスカーフAS-30はカムチャツカ沖で潜水艦救助訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦軍沿海地方情報供給部(ウラジオストク市)発表
2018年3月29日9時14分配信
【太平洋艦隊の救助船「アラゲズ」乗組員は海底に横たわった遭難潜水艦への援助へ取り組んだ】

錬成任務K-2の要素への取り組みの枠組みにおいて、太平洋艦隊救助船「アラゲズ」アヴァチンスキー湾海域で海底に横たわった遭難潜水艦を援助する演習を実施し、その中で、意図された任務を遂行する要員及び救助機器の準備状態が点検された。
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課題を解決する為に、深海救助装置AS-30が関わった。
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演習中に海洋射爆場で装置搭載船から水中へ発進し、深度80メートル以上の海底で潜水艦の模型試験台の捜索を実行した。
深海装置の乗組員は「遭難潜水艦」のハッチ周囲の点検及び清掃を行ない、その後、そこへ接近してハッチへ接続し、潜水艦の乗組員を脱出させる訓練を実施した。

演習実施中にAS-30は、潜水艦の模型試験台へ5回のドッキングを行なった。
深海での精密な作業の客観的な観察は、遠隔操作水中装置「タイゲル」を使用して行われた。



『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
【救助船「アラゲズ」】

プロジェクト537「オシミノーグ」(蛸)救助船の2番船「アラゲズ」は、ウクライナニコラエフ市に在る『61コムーナ記念造船工場』で1979年11月29日に起工され、1984年7月28日に進水しました。
1989年1月28日にソ連海軍へ就役し、当初は黒海艦隊へ配備されていましたが、ソ連邦解体後の1993年9月20日に太平洋艦隊へ転属し、極東に回航されました。

「アラゲズ」は、1988年11月12日に就役したプロジェクト1855深海救助装置(バチスカーフ)AS-30の母船となりました。

「アラゲズ」AS-30は、2009年11月上旬から12月末まで、タタール海峡で消息を絶ったロシア太平洋艦隊対潜哨戒機Tu-142M3の捜索に参加しました。
[Tu-142墜落事故]

2016年2月から、最新鋭バチスカーフAS-40の一時的な母船となりました。
(本来の母船である最新鋭救助船「イーゴリ・ベロウソフ」が同年9月にウラジオストクへ到着するまでの間)
[ロシア海軍最新鋭バチスカーフAS-40は太平洋艦隊の救助船アラゲズへ受け入れられた]

2016年から2018年初頭までウラジオストク艦船修理工場『ダーリザヴォート』でオーバーホールが行なわれました。

修理完了後、ペトロパブロフスク・カムチャツキー港へ回航されました。


「アラゲズ」に搭載されているバチスカーフAS-30は、2011年から2013年まで近代化改装を実施し、プロジェクト18551へアップグレードされています。
[ロシア海軍太平洋艦隊のバチスカーフAS-30は深海試験を完了した]
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