遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア西方軍管区(バルト艦隊)広報サービス発表
2018年4月1日12時35分配信
【バルト艦隊の練習艦「ペレコプ」はセヴァストーポリからウラジオストクへ向かった】
セヴァストーポリに停泊中、同港へ海軍兵学校(ピョートル大帝兵学校)の200名の第2コース及び第4コースの生徒が到着した。
ウラジオストクまでの2ヶ月間の移動時に、海軍兵学校生徒は海上実習の完全なコースを実施する。
3月1日に艦は新たな練習航海へ出発した。
練習艦の遠距離航海は、ロシア連邦国防省の海軍教育学校の生徒の海上実習の枠組みにおいて実施される。
将来の海軍士官は同艦において、特に操艦に関連した教育プログラムを実行する。
総計で海洋航海には500名以上の生徒が参加する。
航海士の航海中に練習艦「ペレコプ」は4つの大洋へ行き、同艦の歴史上初めて北海航路を通過する。
艦には半年以上に渡る航海と、約22000海里(41000km以上)の距離の走破が待ち受けている。
航海プログラムにより、外国及びロシアの港へ8回の業務寄港を行ない、多国籍演習へ参加する。

プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドのグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。
現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。
「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアのヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)
復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャのピレウス、9月にはポルトガルのリスボンを訪れました。
今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海や黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になります。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]

2018年3月1日、「ペレコプ」はサンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]
3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]
「ペレコプ」はヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]
その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]

「ペレコプ」は地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。
ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]
そして4月1日、「ペレコプ」はセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
移動期間は約2ヶ月間との事ですから、ウラジオストク到着は6月初頭くらいでしょう。
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