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遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入る

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2018年4月2日9時50分配信
【練習艦「ペレコプ」と海軍兵学校生徒は遠洋航海の枠組みでボスポラス及びダーダネルス海峡を通過した】

ロシア海軍練習艦「ペレコプ」は、セヴァストーポリからウラジオストクの航路の遠距離航海の枠組みで黒海海峡ゾーン・ボスポラス-ダーダネルスの通過を始めた。
4月2日の午後、同艦は海峡の通過を完了し、エーゲ海へ入る。

艦上には、先週にサンクトペテルブルクからセヴァストーポリへ到着したロシア海軍研修-研究センター海軍兵学校(ピョートル大帝兵学校)の200名以上の第2及び第4コースの生徒が乗っている。
2ヶ月間に及ぶ遠距離航海の目的は、4月1日に始まった黒海から太平洋艦隊への海上実習の修了である。
これは、地理学上の観点からは海軍兵学校の航海の歴史上初めての練習艦「ペレコプ」の移動となる(セヴァストーポリ~ウラジオストク)。

セヴァストーポリから出航する前、海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将の指示により、練習艦「ペレコプ」の海上への長期滞在の準備状態を海軍副総司令官アレクサンドル・フェドテンコフ中将が視察した。

航海期間中の航海及び海軍兵学校生徒の海上実習の指揮官は、海軍兵学校校長ウラジーミル・ソコロフ少将である。
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生徒は練習艦「ペレコプ」乗組員と共同で、艦内戦闘班「艦の主要指揮所-戦闘情報所-航海士」の実地取り組み、複数の気象圏の大洋-海洋ゾーンを通過する計画航海の予見される義務といった艦の出航前の一連の訓練と艦内演習へ参加した。

2ヶ月間の実習中、海軍兵学校の航海学部の第4コースの生徒の前には自身で航海当直へ就く許可を得る課題が、第2コースの生徒の前には、天体航法を含む航海術理論の実習の確立が有る。



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プロジェクト877練習艦の2番艦「ペレコプ」は、ポーランドグダニスク造船所で1976年4月24日に起工され、1976年12月11日に進水し、1977年9月30日にソ連海軍へ就役しました。

現在はバルト艦隊に所属し、クロンシュタット港に駐留しています。

「ペレコプ」(310)は、2013年8月から2016年11月までブルガリアヴァルナの艦船修理工場で大規模なオーバーホールを行ないました。
(ソヴィエト連邦時代のブルガリアの債務返還の一環として)

復帰後、2017年には地中海、黒海(セヴァストーポリ)までの遠洋実習航海を行ない、同年8月にギリシャピレウス、9月にはポルトガルリスボンを訪れました。



今年の「ペレコプ」の遠洋実習航海は、これまでの地中海黒海(セヴァストーポリ)だけではなく、極東方面(ウラジオストク)、更には北極海まで行く事になります。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは北極海及び極東への遠洋実習航海を準備する]
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2018年3月1日、「ペレコプ」サンクトペテルブルク海軍兵学校の生徒を乗せてクロンシュタット港を抜錨し、遠洋実習航海へと出発しました。
[ロシア海軍の練習艦ペレコプは士官候補生の遠洋実習航海へ出発した]

3月5日には北海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは北海へ入った]

「ペレコプ」ヨーロッパ大陸沿いに南下し、3月9日にはラ・マンシュ海峡(英仏海峡)を通過しました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは英仏海峡を通過した]

その後、更にヨーロッパ大陸に沿って南下し、3月12日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプは地中海へ入った]
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「ペレコプ」地中海を東進して3月17日にはボスポラス海峡を北上し、黒海へ入り、その後、セヴァストーポリへ入港しました。

ここでクロンシュタット港から乗っていた生徒は艦を降り、新たにサンクトペテルブルク海軍兵学校から200名以上の生徒が3月26日にセヴァストーポリへ到着しました。
[ロシア海軍兵学校の生徒はセヴァストーポリからウラジオストクまでの遠洋実習航海へ参加する]

4月1日、「ペレコプ」セヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かいました。
[遠洋実習航海中のロシア海軍の練習艦ペレコプはセヴァストーポリを抜錨し、ウラジオストクへ向かった]

翌4月2日にはボスポラス海峡ダーダネルス海峡を通過してエーゲ海へ入ります。


セヴァストーポリ-ウラジオストクの移動期間は約2ヶ月間との事ですから、ウラジオストク到着は6月初頭くらいでしょう。
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