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プロジェクト23120多機能後方支援船エリブルスはロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入された

本日(2018年4月9日)、プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」がロシア連邦海軍へ就役しました。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2018年4月9日13時55分配信
【多機能後方支援船「エリブルス」は北方艦隊へ加わった】

本日、北方艦隊主要基地セヴェロモルスクで、プロジェクト23120多機能後方支援船のトップ「エリブルス」へのロシア海軍補助艦隊旗の掲揚式典が開催された。
今後、船は北方艦隊統合戦略司令部補助艦隊支援サービス船支隊へ編入される。

行事には、ロシア連邦国防相代理ドミトリー・ブルガコフ上級大将が出席した。
旗の掲揚の締め括りに、北方艦隊カバルダ・バルカル共和国の間の協力及び後援の合意書への署名が行なわれた。
合意書は、北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ大将カバルダ・バルカルのトップ、ユーリー・ココフにより署名された。

多機能後方支援船「エリブルス」は、昨年9月初頭からバレンツ海で一連の工場航行試験を実施した。
北方艦隊の戦闘訓練射爆場では、ヘリコプターKa-27の船の上空飛行が行なわれ、動力装置及び補助システム及び機構の様々な操作モードでの点検が行なわれた。
全ての試験の結果、最初の北極の環境下で行動できる砕氷クラスの多機能輸送船である同船は、艦隊へ受け入れられた。

多機能後方支援船「エリブルス」は、救助曳船及び輸送船の特質を併せ持っている。
それは、50センチメートル以上の厚い結氷がある高緯度環境で沿岸及び艦船へ貨物を移送できる。

船には、ダイバーの減圧を行なう為の気密室が装備されており、救助活動への参加及び遭難したダイバーへの医療援助の提供を可能にする。
その現代的な電波位置測定及び水中音響機器は、沈んだ物体の捜索と海底の起伏の地図作成の能力を与える。

機動性の向上は、軸本体周囲を360度回転し、あらゆる天候条件下で指定ポイントへの船の停止を可能にする円筒スクリュー操舵装置により確保される。
更に、船には50トンの貨物を持ち上げる2基の電気水力クレーン、牽引力が120トン及び25トンに強化された曳航綱が設置されている。
貨物甲板スペースは700平方メートル以上あり、露天で海上輸送コンテナを輸送できる。
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船の乗組員は55名から成る。
ヴャチェスラフ・グヴァリョフ船長と乗員全員は、以前に北方艦隊補助船での勤務を経験している。



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プロジェクト23120多機能後方支援船の1番船「エリブルス」(ロシア南部大カフカース山脈エリブルス山)は、2012年11月14日にサンクトペテルブルク『北方造船所』で起工されました。

2015年6月26日に進水しました。
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2015年11月2日から造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
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2016年9月9日からバルト海で洋上試験が始まりました。
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バルト海での洋上試験は2017年7月中旬まで続きました。
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「エリブルス」の洋上試験の最終段階はバレンツ海で実施する事になった為、2017年8月10日に北方艦隊基地への移動を開始しました。
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2017年9月初頭に北方艦隊基地へ到着し、バレンツ海での試験が始まりました。

「エリブルス」は2017年12月末にロシア海軍へ引き渡される予定でしたが、試験を完了させられなかった為、2018年に延期されました。

そして2018年4月9日、北方艦隊基地セヴェロモルスク「エリブルス」への海軍旗初掲揚式典~正式な就役式典が開催され、ロシア海軍へ就役し、北方艦隊へ編入されました。
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多機能後方支援船「エリブルス」は砕氷能力も有しており、今後は北極圏で各種後方支援任務へ従事します。

北方艦隊には、2017年11月30日に就役した砕氷船「イリヤー・ムーロメツ」も配備されており、「エリブルス」と共に北極圏で活動する事になります。
[新型砕氷船イリヤー・ムーロメツ、ロシア海軍へ就役(2017年11月30日)]
[ロシア海軍の新型砕氷船イリヤー・ムーロメツは北方艦隊基地へ到着した]


プロジェクト23120の2番船「フセヴォロド・ボブロフ」は2013年12月19日に起工され、2016年11月14日に進水し、現在は艤装中です。
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3番船「カピタン・シェフチェンコ」は2014年7月24日に起工されています。
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