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ロシア海軍太平洋艦隊の高空迎撃戦闘機MiG-31は巡航ミサイルの迎撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月10日6時10分配信
【カムチャツカの太平洋艦隊の戦闘機MiG-31は仮想敵の有翼ミサイルの迎撃へ取り組んだ】

戦闘訓練計画の枠組みにおいて、カムチャツカ太平洋艦隊海軍航空隊の独立連隊の戦闘機飛行士は、低空飛行する仮想長距離有翼ミサイルの迎撃及び破壊の訓練を実施した。

高速で特異な機動を行ない、特異な高度を模擬飛行する仮想敵の戦術有翼ミサイル目標の役割は、戦闘機MiG-31が演じた。
航空機目標の主な任務は、現地の起伏を効果的に利用し、低空及び最大限の低高度で規定された境界へ進入する事にあった。

高空迎撃戦闘機MiG-31の乗員は警報を受けて空中へ上がり、困難な空中目標の捜索及び破壊の任務を行ない、最初に捕捉し、最大距離捕捉照準でミサイルの電子発射を行なった。

実施された訓練の特色は、戦闘機飛行士が、地上の対空防衛手段を参加させる事無く自身で空中目標の捜索を行なったことにある。



[高空迎撃戦闘機MiG-31(ロシア太平洋艦隊)]
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カムチャツカ半島エリゾヴォ飛行場には、太平洋艦隊海軍航空隊迎撃戦闘機MiG-31(第865独立戦闘機航空連隊)が駐留しています。

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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このMiG-31は、元々はロシア防空軍に所属していたのですが、防空軍空軍と合併した後の1998年7月1日に海軍航空隊へ移管されました。
(第865独立戦闘機航空連隊は1989年にSu-15からMiG-31へ機種改編)

現在は、約30機のMiG-31B及びMiG-31D3が配備されています。


今回は、同じ部隊のMiG-31を相手に有翼ミサイル(巡航ミサイル)の迎撃訓練を行ないましたが、これは、4月9日にシリア政府軍飛行場巡航ミサイル(おそらくはイスラエル戦闘機F-15が発射)による攻撃を受けた事も意識しているのでしょうか。


なお、MiG-31を開発したロシア航空機製造会社『ミグ』は、MiG-31の後継機MiG-41の開発に着手しています。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年6月14日9時59分配信
【ロシアはMiG-31を代替する新たな迎撃戦闘機の開発を始めた】

ミグ社は、MiG-31を代替する「遠距離迎撃将来航空複合体」の概念設計を行なっています。

MiG-41は、単なるMiG-31の改良発展型ではなく、全く新しい設計の迎撃戦闘機となります。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年8月22日17時17分配信
【迎撃戦闘機MiG-41は宇宙で動作できる】
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