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将来艦載ヘリコプター"ミノーガ"の概略設計は2019年3月末までにロシア海軍へ提示される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年4月10日9時31分配信
【艦上ヘリコプター「ミノーガ」の技術的概要は2019年に海軍へ提示される】
モスクワ、4月10日-ロシア通信社ノーボスチ

ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』は、2019年第1クオーター(1月~3月)にロシア連邦国防省将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」の技術設計概略の開発の結果を提示する。
同社の総取締役アンドレイ・ボギンスキーは『ロシア通信社ノーボスチ』へ語った。

「我々は、国防省との契約の枠組みにおいて作業を行なっております。
来年(2019年)の第1クオーター(1月~3月)に、我々は技術設計概略の結果を提示しなければなりません」
ボギンスキー
は、質問に答え、こう話した。

以前、ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』副総取締役アンドレイ・シビトフは、海軍の為に、Ka-27を代替する新たな艦上ヘリコプターの開発を行なうと報道陣へ伝えた。

彼によると、海軍の為の将来艦載ヘリコプターの開発は『カモフ』へ課せられており、機器類の均一化及び一本化、更には新たな材料および技術を使用する新たな課題が有る。

『ロシアン・ヘリコプターズ』副総取締役アレクサンドル・シェルビニンは、将来海洋ヘリコプタープロジェクト「ミノーガ」の枠組みで開発され、およそ10年後には量産へ入ると語った。
新たな機体は、更に揚陸ヴァージョンの作成が予定されている。



ロシア(ソ連)ヘリコプターメーカーである『カモフ』は、ソ連/ロシア海軍の一連の艦載ヘリコプターを開発しましたが、艦の格納庫などの制限により、寸法を大幅に変える事は有りませんでした。
これらのヘリコプターには、一貫して二重反転ローターが採用されました。

Ka-25(1961年7月20日初飛行、1971年12月軍備採用)
メインローター直径:15.74m
全長:9.75m
全幅:3.76m
全高:5.37m
通常離陸重量:6970kg
最大離陸重量:7140kg

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Ka-27(1973年12月24日初飛行、1981年軍備採用)
メインローター直径:15.90m
全長:12.25m
全幅:3.80m
全高:5.40m
通常離陸重量:10700kg
最大離陸重量:12000kg

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そして1990年代には、Ka-27シリーズの後継として新型艦載ヘリコプターKa-40(通常離陸重量12000-13000kg、最大離陸重量14000-15000kg)が計画されましたが、資金不足により開発は中止されました。
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現在は、ロシア海軍主力艦載ヘリコプターKa-27の近代化改修が進められており、機体寿命は10年間延長されます。
[ロシア海軍航空隊は2020年までに約50機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領する]

しかし、Ka-27を未来永劫に渡り使用し続ける事は出来ないので、『カモフ』による新たな艦上ヘリコプターが開発されることになりました。
[ロシア海軍の為の将来多目的艦上ヘリコプターが開発される]
[ロシア海軍航空隊の為の新世代艦上ヘリコプターは2020年までに作成される]
[Ka-27の後継となるロシア海軍の新世代艦載ヘリコプターが開発される]

将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」(ヤツメウナギ)と命名されており、機体のサイズはKa-27と同じ程度になるようです。
機体設計は全く新しいものとなりますが(つまりKa-27ベースにはならない)、二重反転ローターは受け継がれます。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプターはミノーガと命名された]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"の為の新たな通信システムが開発される]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は全く新しい設計となる]

「ミノーガ」の開発が完了し、量産が始まるのは2025年以降になります。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]

「ミノーガ」は、「対潜」、「捜索救助」、「兵員輸送」の3つのタイプへ短時間で変換できるモジュール方式のヘリコプターになるようです。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]

更には無人タイプも開発される事になるようです。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"の無人型が開発される?]
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