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『シリア・エクスプレス』を終えたロシア海軍バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスクはポルトガルのリスボンを訪れた

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年4月17日14時57分配信
【大型揚陸艦「ミンスク」は地中海のロシア海軍常設連合部隊の構成から外れ、バルチースクへの道筋の途中でリスボンを訪れた】
モスクワ、4月17日、インタファクス-AVN

バルト艦隊大型揚陸艦「ミンスク」地中海ロシア海軍常設連合部隊の構成から外れ、ポルトガルリスボン港への業務寄港を行なった。
火曜日、バルト艦隊の公式代理人ローマン・マルトフは発表した。

「大型揚陸艦ミンスクは、4月16日にポルトガルのリスボン港への業務寄港を行ない、4月18日には、恒常駐留場所~バルチースクへの移動を行なう為に出航します」
ローマン・マルトフ
は話した。

「艦の乗組員は、ロシア海軍常設作戦連合艦船部隊の構成へ加わっている間、地中海で指示された任務を遂行しました」
ローマン・マルトフ
は話した。

彼は、同艦は2017年10月4日にバルチースク海軍基地から遠距離航海へ出発した事を想い起こした。

4月初頭、イスタンブールのインターネットサイトは、大型揚陸艦「ミンスク」ボスポラス海峡を通過する写真を公表し、同艦が黒海海峡を通過して地中海エリアへ向かったと伝えた。
その後、バルト艦隊戦闘艦は、地中海ロシア海軍の物資-技術サービス供給所が置かれているシリアタルトゥース港へ向かった事は確実である。
大型揚陸艦「ミンスク」の喫水線から判断して、貨物を満杯に積んでいる事が指摘された。

今年、シリアへの貨物輸送航海は、大型揚陸艦「オルスク」、「アゾフ」、「アレクサンドル・オトラコフスキー」、「ミンスク」輸送船「クズル-60」により行なわれている。

海外メディアによれば、ロシア海軍大型揚陸艦及び補助船隊、更にチャーター船は、ラタキアフマイミーン飛行場ロシア航空群タルトゥース海軍物資-技術サービス供給基地、そしてシリア政府軍の為に貨物を送り届ける「シリア・エクスプレス」と呼ばれる作戦へ参加している。



プロジェクト775大型揚陸艦(NATOコード名「ロプーチャ」)BDK-43は、ポーランドグダニスク造船所で建造され、1983年5月30日にソ連海軍へ引き渡され、バルト艦隊へ編入されました。

2000年9月16日、「ミンスク」と命名されました。
この名を付けたソ連/ロシア海軍の艦としては「3代目」になります。
(初代は嚮導駆逐艦、2代目は重航空巡洋艦)

就役以来、2004年にイギリスプリマス市を訪問した以外には殆どバルト海から出た事が無かった「ミンスク」でしたが、2013年8月には初めて地中海東部へ派遣されました。
[バルト艦隊の大型揚陸艦ミンスク、地中海へ]

「ミンスク」は、黒海沿岸からシリアタルトゥース港へ各種貨物を輸送する「シリア・エクスプレス」と呼ばれる輸送任務に従事しました。
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シリアへの輸送任務を終えた「ミンスク」は、北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」など共に帰路へ就き、2014年5月15日に母港バルチースクへ帰投しました。
[ブリテン海軍駆逐艦はロシア空母アドミラル・クズネツォフを追尾した]


2015年11月11日に再び地中海へ向かい、12月中旬からシリアへの輸送任務に就きました。
[『シリア・エクスプレス』のロシア海軍大型揚陸艦2隻はシリアへ向かった]

その後、2016年9月9日に帰投しました。


そして2017年10月4日には3度目となる地中海航海へ出発し、10月24日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。

以後、シリアへの輸送任務に従事しました。

[2017年]
・11月8日ににボスポラス海峡を南下、11月18日に北上
・12月12日にボスポラス海峡を南下、12月22日に北上

[2018年]
・2月21日にボスポラス海峡を南下、3月5日に北上
・3月12日にボスポラス海峡を南下、3月30日に北上


そして4月5日にボスポラス海峡を南下してシリアへ行き、貨物を降ろした後、帰路に就きました。

4月14日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
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そして4月16日にポルトガルリスボン港へ寄港しました。

「ミンスク」は4月18日にリスボン港を出航し、母港バルチースクへ向かいます。
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