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ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな火災探知システムを装備する

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『Mil.Press FLOT』(フロートコム)より
2018年4月20日8時0分配信
【「クズネツォフ」の近代化:巡洋艦には新たな火災探知システムが設置される】

工場『クリゾ』は重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の火災探知システムを交換する。
機器一式「クラブ-M」の供給金額は、およそ5億ルーブルと見積もられている。
『Mil.Press FlotProm』は、業界の情報筋より伝えられた。
これは、第35艦船修理工場で開始される同艦の修理及び近代化の最初の明細である。


情報筋によると、『クリゾ』の提案に加え、発注者は更に、『科学生産合同・火災自動技術』が開発し、製造する「ガンマ」システムのヴァージョンの1つの設置の可能性について検討している。
『火災自動技術』が提示した金額は、より少ない約2億ルーブルである。
双方の会社の設備の金額は、『ネフスキー計画設計局』へ送られている。
『Mil.Press FlotProm』は消息筋より伝えられた。

工場『クリゾ』の代理人は、システムの供給についての話の依頼に対し、公式の照会に書かれているとコメントした。
『科学生産合同・火災自動技術』は、記者の質問に対し、システム「クラブ-M」よりも「ガンマ」の方が優れているのは周知の事であると回答した。
『クリゾ』の製品よりも後に開発されているので総合的に優れており、システムの様々なヴァージョンは海軍の数十隻の艦で使用されている。

他の消息筋は、どちらのシステムを艦へ供給するのかという決定は、よくある話であり、ロシア海軍は自身の意見を指針とする稀な注文主であると『Mil.Press FlotProm』へ話した。

2017年8月、『Mil.Press FlotProm』「どのようにして、艦の火災探知は誤動作する事無く15分から5分に短縮されたのか」という論文を公表した。
資料では、発火元の探索時間を短縮する新たな解決法について語られている。

「ガンマ」は、中央集中ガス消火設備のモジュール制御を保障する。
開発者である『科学生産合同・火災自動技術』によると、国内会社からこのタイプのシステムを提示されたのは初めてである。
複合体「ガンマ-01」は、全てのタイプの通知を兼用する。
『科学生産合同・火災自動技術』は更に、発火の通知や消火の複合システムの使用を提示するガス消火モジュールMPG型を生産している。

「クラブ-M」は、艦の火災の危険がある設備の動態変化の監視、消火手段を始動させる信号の発信、火災発生及び発煙からの部屋の保護、更には湿度の監視の為に意図されている。
製品は、中央の機器或いは高レベルの通報システムの発信、日常の業務よりも高い温度数値、火災発生場所、製品の機器構成の監視を保障する。

[『Mil.Press FlotProm』参照]
「アドミラル・クズネツォフ」
は、プロジェクト11435重航空巡洋艦であり、ロシアでは唯一の同型艦である。
進水は1985年12月であり、1990年12月に稼働した。
巡洋艦の全長は306メートル、最大幅72メートル、満載排水量59000トン。

航空団(戦闘機Su-33及びMiG-29K、更にはヘリコプターKa-52、Ka-29、Ka-27)に加え、巡洋艦の武装は、対艦有翼ミサイルP-700「グラニート」高射ミサイル複合体「クリノーク」及び「カシターン」である。



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ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年1月20日就役)は、2016年10月15日から2017年2月8日に掛けて6度目となる地中海への遠距離航海を行ない、シリア沖まで進出しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

「アドミラル・クズネツォフ」は、これ以前にも5回の地中海遠征を行なっています。
[第1次地中海遠征(1995年12月8日出港、1996年3月22日帰港)]
[第2次地中海遠征(2007年12月5日出港、2008年2月3日帰港)]
[第3次地中海遠征(2008年12月5日出港、2009年3月2日帰港)]
[第4次地中海遠征(2011年12月6日出港、2012年2月16日帰港)]
[第5次地中海遠征(2013年12月17日出港、2014年5月18日帰港]


「アドミラル・クズネツォフ」機動部隊は2016年10月上旬にシリア沖へ到達し、2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


シリア沖への遠距離航海から1年後、2018年2月23日の「祖国防衛者の日」クレムリン宮殿で開催された国家表彰授与式において、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、「アドミラル・クズネツォフ」ウシャコーフ勲章を授与しました。

『タス通信』より
2018年2月23日14時24分配信
【プーチンは祖国防衛者の日に国家表彰を授与した】

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[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

今後、「アドミラル・クズネツォフ」は寿命を延長する近代化改装が行なわれます。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、ムルマンスク『第35艦船修理工場』になります。

『第35艦船修理工場』(ムルマンスク)
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近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システム、航空機管制複合体などは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな航空機管制複合体を装備する]

近代化改装を終えた「アドミラル・クズネツォフ」は、少なくとも20年間の就航が可能となります。
つまり、2040年頃までは現役に留まるという事です。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフは近代化改装後、少なくとも2040年まで現役に留まる]

以前には「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年から始まる予定でしたが、2018年に延期されました。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスク艦船修理工場で2018年から始まる]

以前には500億ルーブルと伝えられた「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装費用は、「ほぼ半分」(250億ルーブル程度)に減らされる事になるようです。
[ロシア海軍の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の予算は500億ルーブルよりも減らされる]

プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ)を設計した『ネフスキー計画設計局』は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装案を作成しています。
[ネフスキー計画設計局はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装の為の準備を進めている]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の契約は、2018年4月の署名が予定されています。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装契約は2018年4月に署名される]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2020年中(12月末まで)に完了し、2021年(初頭)には艦隊への復帰が予定されています。
つまり、近代化改装(修理)工事の予定期間は、大体2年半くらいという事になります。
[ロシア海軍北方艦隊のウシャコーフ勲章授与・重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは2020年末に近代化改装を完了し、2021年に復帰する]


「アドミラル・クズネツォフ」は近代化改装により新たな火災探知システムを装備しますが、現在、2つの機器が候補に挙がっており、どちらにするのか検討されています。

工場『クリゾ』公式サイトより
【複合体「クラブ-M」】

『科学生産合同・火災自動技術』公式サイトより
【火災警備管理-動作監視機器「ガンマ-01」】

「アドミラル・クズネツォフ」は、3度目の地中海遠征トルコマルマリス港(アクザス・カラガチ)へ停泊中の2009年1月6日に艦首機械調整室で火災が発生し、乗組員1名が死亡しています。
[空母クズネツォフで火災発生]
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