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ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフは対潜部隊への魚雷攻撃演習を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2018年4月24日3時40分配信
【カムチャツカで太平洋艦隊の原子力水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は捜索-打撃艦グループへの攻撃演習を実施した】

カムチャツカ太平洋艦隊潜水艦部隊及びロシア北東軍グループの冬季演習期間を総括する双務演習の枠組みで、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、演習用魚雷兵器を用いて捜索-打撃艦グループを攻撃した。

戦闘訓練射爆場における計画演習で、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦は指示された任務へ取り組んだ。

潜水艦の捜索及び探知を行なう為、太平洋艦隊海軍航空隊対潜航空機Il-38の支援下で行動する小型対潜艦MPK-82及びMPK-107で構成される捜索打撃艦グループが指定海域へ向かった。

潜水艦の前には、捜索打撃艦グループの艦艇への攻撃実施及び仮想敵の対潜部隊の捜索海域からの離脱という課題が在った。

演習実施中、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦「ウラジーミル・モノマーフ」は、魚雷兵器使用の有効距離まで密かに接近し、捜索打撃艦グループへの魚雷攻撃を実施した。
演習用魚雷は、双方の対潜艦へ成功裏に命中した。
その後、水中巡洋艦は一斉射撃後の操艦を行ない、対潜艦及び航空隊の行動海域から離脱した。

演習統制官の太平洋艦隊潜水艦部隊副司令官ユーリー・ベルドニコフ少将は、戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦の乗組員の行動は巧みで理にかなっていると指摘し、高く評価した。



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ロシア海軍第4世代原子力潜水艦プロジェクト955「ボレイ」戦略用途原子力水中巡洋艦の3番艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ」は、セヴェロドヴィンスク市造船所『セヴマシュ』で2006年3月19日に起工、2012年12月30日に進水2014年12月10日に竣工、12月19日にロシア海軍へ就役し、太平洋艦隊第25潜水艦師団へ編入されました。
[第3のボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ就役した]

就役前の2014年9月10日には、初めて弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射しています。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはブラヴァー弾道ミサイル発射に成功した]

就役後、2016年夏まで北方艦隊原潜基地ガジエヴォに「仮住まい」しながらバレンツ海で慣熟訓練を行ないました。

[ロシア海軍最新鋭原子力戦略用途水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフはバレンツ海での訓練を終えて基地へ戻った]

この間、2015年11月14日夜には弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を一斉発射しました。
[ロシア海軍の最新鋭戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジーミル・モノマーフは弾道ミサイル"ブラヴァー"を2発同時にカムチャツカ半島へ発射した]

2016年8月15日に北方艦隊基地を去り、9月26日にカムチャツカ太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着しました。
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島へ向かった]
[ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはカムチャツカ半島の太平洋艦隊原潜基地へ到着した]

到着後の動向は明らかにされていませんでしたが、2018年4月16日には同型艦「アレクサンドル・ネフスキー」と対潜方式の「決闘」演習を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のボレイ級戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカ沖で『決闘』を行なった]


そして4月24日、「ウラジーミル・モノマーフ」は、カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82、MPK-107)への魚雷攻撃演習を行ないました。

【MPK-82(1992年2月11日就役)】
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【MPK-107(1991年3月14日就役)】
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