ロシア海軍のアレクサンドリト級掃海艦3番艦イワン・アントノフは進水した
『タス通信』より
2018年4月25日15時4分配信
【サンクトペテルブルクで第3のガラス繊維強化プラスチック製掃海艦「イワン・アントノフ」が進水した】
サンクトペテルブルク、4月25日/タス通信
第3(第2の生産艦)のガラス繊維強化プラスチック製のプロジェクト12700掃海艦「イワン・アントノフ」の進水式典は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で開催された。
『タス通信』特派員は現地より報告した。
「この艦を起工したのは、ごく最近の事でした。
このシリーズの艦を、海軍はとても必要としており、全ての艦隊で必要です。
僕は、少なくとも2隻のこのような艦が1年程度で速やかに姿を見せる(納入される)事を願っております」
ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は式典で話した。
次に、中央海洋設計局『アルマーズ』総取締役アレクサンドル・シリャフテンコは、『中部ネヴァ川造船工場』の能力は、更に大型かつ複雑で現代的な艦の建造を可能にすることを指摘した。
彼は、新たなプロジェクト12700「アレクサンドリト」のシリーズは風貌及び技術的に満足すべきものであり、徐々に交代し、完全化されると付け加えた。
以前、プロジェクト12700対機雷防衛艦は、全ての艦隊の機雷掃海艦の基礎となる事が指摘されている。
[プロジェクト12700について]
プロジェクト12700「アレクサンドリト」掃海艦は、中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
海洋基地掃海艦「イワン・アントノフ」は、このタイプの艦の3隻目であり、第2の生産艦である。
その建造契約は、ロシア連邦国防省との間で2014年4月に署名された。
『中部ネヴァ川造船工場』で起工されたのは2017年1月25日である。
艦は、今年に海軍への引き渡しが計画されている。
プロジェクト12700掃海艦は、艦自身へ配置される最新の水中音響ステーション(ソナー)、遠隔操作の自動水中無人機、自動化対機雷活動管理システムを使用出来る。
従来の掃海兵装も使用できる。
「アレクサンドリト」シリーズの艦は、真空注入により形成された単一のガラス繊維強化プラスチック製船体というユニーク性を有する。
プロジェクト12700のトップ艦「アレクサンドル・オブホフ」は、既に既にロシア連邦海軍の一員として任務を遂行しており、4隻の後続艦(「ゲオルギー・クルバトフ」、「イワン・アントノフ」、「ウラジーミル・イェメリヤノフ」、「ヤーコフ・バリャーエフ」)は様々な建造段階に在る。
[プロジェクト12700アレクサンドリト掃海艦]
ロシア海軍の新世代掃海艦プロジェクト12700「アレクサンドリト」は、船体が一体成型のガラス繊維強化プラスチックで造られており、世界最大級の非金属船体艦です。


プロジェクト12700の1番艦「アレクサンドル・オブホフ」は、2011年9月22日にサンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』で起工され、2014年6月27日に進水し、2016年12月9日に就役しました。
[新世代掃海艦プロジェクト12700の1番艦アレクサンドル・オブホフはロシア海軍へ就役し、バルト艦隊へ編入された]
プロジェクト12700の2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」は、2015年4月24日に起工され、2016年5月下旬までにガラス繊維強化プラスチックの船体の形成は完了しました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフは起工された]
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフの船体が形成される]
その後、艦内へ各種機器を設置する為、船体周辺に足場が組まれましたが、2016年6月7日夜に火災が発生しました。
[ロシア海軍の為に建造中の新型掃海艦ゲオルギー・クルバトフで火災が発生した]
この為、「ゲオルギー・クルバトフ」の進水は延期されました。
プロジェクト12700の3番艦の船体形成作業は2016年6月27日に始まりました。
[ロシア海軍の為の第3のプロジェクト12700掃海艦の建造が始まった]
2017年1月25日、3番艦は「イワン・アントノフ」と命名され、起工式典が開催されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦イワン・アントノフはサンクトペテルブルクで起工された]
そして2018年4月25日、3番艦「イワン・アントノフ」は、2番艦「ゲオルギー・クルバトフ」よりも先に進水しました。




「イワン・アントノフ」は、今年(2018年)末にロシア海軍への引き渡しが予定されています。
プロジェクト12700の4番艦「ウラジーミル・イェメリヤノフ」は2017年4月20日に起工されています。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ウラジーミル・イェメリヤノフはサンクトペテルブルクで起工された]
プロジェクト12700の5番艦「ヤーコフ・バリャーエフ」は2017年12月26日に起工されました。
[ロシア海軍の為の新型掃海艦ヤーコフ・バリャーエフはサンクトペテルブルクで起工された]

現在までにプロジェクト12700対機雷防衛艦は、サンクトペテルブルクの『中部ネヴァ川造船工場』でのみ建造されていますが、今後は極東方面でも建造されます。
[ロシア海軍の為のプロジェクト12700対機雷防衛艦(掃海艦)は極東(コムソモリスク・ナ・アムーレ)でも建造される]
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