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ロシア海軍北方艦隊へオーバーホールを終えた対潜哨戒機Tu-142MKウラジーミル・ドゥビンスキー号が引き渡された

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『タス通信』より
2018年5月3日20時53分配信
【タガンロク航空機工場は(ロシア)海軍へ修理を終えた対潜航空機Tu-142MKを引き渡した】
ロストフ・ナ・ドヌー、5月3日/タス通信

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』(『統合航空機製造営団』へ加入)は、木曜日にロシア海軍へ大規模修理を終えた遠距離対潜航空機Tu-142MKを引き渡した。
営団の広報サービスは発表した。

「5月3日、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』は、海軍航空隊へ、同社で大規模修理された次の遠距離対潜航空機Tu-142MK(機上番号54)を引き渡しました。
航空機は、北方艦隊航空軍の第76独立対潜航空連隊の最初の指揮官ウラジーミル・イワノヴィチ・ドゥビンスキー大佐に因んで、ウラジーミル・ドゥビンスキーと命名されました」

声明では、こう述べられた。

『統合航空機製造営団』が伝えたように、全ての必要な試験を行なった後、Tu-142MK北方艦隊海軍航空隊の乗員へ引き渡された。
航空機は、恒常駐留場所への移動飛行を無事に行った。

『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』ロストフ州に在る。
同社は、新たな航空機器の開発、試験モデルの製造、様々な用途の飛行装置の量産に従事している。
工場は、水陸両用機Be-200ChS及びロシア連邦国防省の為の特殊航空複合体の製造者である。



ソ連/ロシア海軍遠距離対潜哨戒機Tu-142は、戦略爆撃機Tu-95の海軍向けヴァージョンであり、1968年6月18日に初飛行し、1972年11月15日に軍備採用されました。
1968年から1994年までに合計で100機生産され、この内の8機はインドへ輸出されました。
インド海軍Tu-142は2017年末までに退役しました。


現在、ロシア海軍航空隊では、各型合わせて北方艦隊に12機、太平洋艦隊に12機が在籍しています。
北方艦隊所属機はキぺロヴォ太平洋艦隊所属機はカーメニ・ルチェイに配備されています。

キぺロヴォ
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カーメニ・ルチェイ
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北方艦隊Tu-142は、度々地中海東部へ進出しています。
[ロシア海軍航空隊の対潜哨戒機Tu-142M3はシリア上空で目撃された]
[シリア上空で目撃されたロシア海軍航空隊の長距離哨戒機Tu-142M3は、地中海で警備艦アドミラル・グリゴロヴィチと合同演習を行なっていた]
[ロシア海軍航空隊の遠距離対潜哨戒機Tu-142M3は地中海南東部で潜水艦探知演習を行なった]


今回、『G.M.べリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体』でオーバーホールを終えて北方艦隊へ引き渡されたTu-142MK(ウラジーミル・ドゥビンスキー)は、Tu-142初期生産機の改良型です。
(Tu-142MKを更に改良したのがTu-142M3)
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ロシア海軍航空隊Tu-142は近代化改修の計画も有りますが、現在の所は、Il-38Ka-27の近代化改修が優先されており、未だ着手されていません。
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142は近代化改修される]
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