ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2018年5月5日13時37分配信
【第3の小型ロケット艦「シクヴァル」は進水した】
サンクトペテルブルク、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ
第3のプロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦「シクヴァル」(第2の生産艦)は、サンクトペテルブルク近郊の造船工場『ペラ』で進水した。
国防次官ユーリー・ボリソフは、進水式典において、同プロジェクトは期間の記録を現実化している事を指摘した。
「我々が、この艦を起工したのは、つい最近の事であり、2年も経っておりません。
この動きは、プロジェクトの新たな現象であり、最新の技術的イノベーションの現実化を手助けするものです。
非常に鋭い艦を得る事になるでしょう」
彼は話した。
次官によると、艦は兵装として有力な砲及び有翼ミサイル「カリブル」を有する。

「この艦には、初めて高射ミサイル装置パーンツィリが取り付けられます。
従いまして、艦はバランスの取れた戦闘能力を得ます。
私が思いますに、それは、近海ゾーンの防護の為の我が国の防衛力の大いなる増大に寄与するでしょう」
ボリソフは強調した。
「カラクルト」は中央海洋設計局『アルマーズ』により設計された。
艦の排水量は約800トン、速力は30ノット以上。
これは、高精度兵器システム「カリブル」、現代的な砲複合体及びロシア製の動力装置を装備する。
プロジェクト22800艦の航海性能は著しく向上しており、船体構造は公海での行動を可能にする。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦の3番艦「シクヴァル」は、2016年7月29日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
それから2年も経っていない2018年5月5日に進水しました。




進水式典には、ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ、『統合造船業営団』総裁顧問ヴィクトール・チルコフ(前ロシア海軍総司令官)、ロシア海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将などが出席しました。
「カラクルト」級小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。
最初の2隻:「ウラガーン」と「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
2016年5月10日、クリミア半島のフェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)で「シトルム」が起工されました。

[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]
2016年7月29日、『ペラ』造船所で「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
2016年12月24日、『ペラ』造船所で「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場で「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]
2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場で「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]
プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンのゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
プロジェクト22800は2022年までに18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]
プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
この他、AK-176MA 76mm砲と高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」と「タイフーン」はAK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]
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