ロシア海軍太平洋艦隊の為のカラクルト級小型ロケット艦6隻の建造契約は2019年に締結される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【太平洋艦隊は6隻のプロジェクト「カラクルト」艦の契約締結を予定している】
サンクトペテルブルク、5月5日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦国防省は、2019年に太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト22800(カラクルト)小型ロケット艦の契約締結を企図しており、この内の4隻は『アムール造船工場』で、そして2隻は『東方造船所』で建造される。
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフは報道陣へ伝えた。
「そうですね、2019年に私共は、同様のクラスの艦6隻を契約します。
4隻は『アムール造船工場』で、そして2隻は『東方造船所』で」
ボリソフは、太平洋艦隊の為の小型ロケット艦の生産の質問に答え、こう話した。
「現在、我々は、およそ30か月間のテンポで、このような艦を建造しております。
これは非常に良いテンポです。
海軍は、この艦をとても待ち望んでおります。
これは、航海性能、技術的数値、戦闘能力の面において、今日、同様のクラスの艦では、より良いものの1つであると見られております」
次官は説明した。
彼によると、最初の艦はバルト艦隊へ加わる。
「各艦隊全ては、近海ゾーン防護の為、同様の艦を持つことになるでしょう」
次官は指摘した。
彼は、艦が「パーンツィリ」の海上版を得ると話した。

「あなた方も知っての通り、これは恐るべき兵器であり、それは戦闘行動により既に示されています。
複合体は、無人機や、航空手段に対し、ミサイルに対し動作できます」
ボリソフは強調した。
[プロジェクト22800カラクルト小型ロケット艦]
プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦は、現在までに7隻が起工されています。
最初の2隻:「ウラガーン」と「タイフーン」は、2015年12月24日にサンクトペテルブルク近郊の『ペラ』造船所で起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ウラガーンとタイフーンはサンクトペテルブルクで起工された]
「ウラガーン」は2017年7月29日、「タイフーン」は2017年11月24日に進水しました。
2016年5月10日、クリミア半島のフェオドシヤ造船工場『モーリェ』(海洋)で「シトルム」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シトルムはクリミアで起工された]
2016年7月29日、『ペラ』造船所で「シクヴァル」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦シクヴァルは起工された]
「シクヴァル」は2018年5月5日に進水しました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800カラクルト級小型ロケット艦の3番艦シクヴァルは進水した]
2016年12月24日、『ペラ』造船所で「ブーリャ」が起工されました。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22800小型ロケット艦ブーリャはサンクトペテルブルクで起工された]
2017年3月17日、フェオドシヤ造船工場で「オホーツク」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦オホーツクが起工された]
2017年12月19日、フェオドシヤ造船工場で「ヴィフリ」が起工されました。
[クリミアのフェオドシヤ造船所でロシア海軍の新世代小型ロケット艦ヴィフリ(旋風)が起工された]
プロジェクト22800の主要兵装は打撃有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
この他、AK-176MA 76mm砲と高射ミサイル-砲複合体「パーンツィリ-M」を装備します。
(ただし、「ウラガーン」と「タイフーン」はAK-630M 30mmガトリング砲を装備)
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍黒海艦隊のロケット艇シューヤは新型の高射複合体パーンツィリ-Mの試験艇となる]
プロジェクト22800は、『ペラ』造船所並びにフェオドシヤ造船工場の他に、今後はタタールスタンのゼレノドリスク造船所でも建造されます。
[タタールスタンのゼレノドリスク造船所はロシア海軍の為に小型ロケット艦カラクルト級を5隻建造する]
プロジェクト22800は計18隻の建造が計画されています。
[ロシア海軍の新世代小型ロケット艦プロジェクト22800は2022年までに18隻建造される]
この内の6隻は太平洋艦隊向けとして極東の造船所での建造が計画されています。
太平洋艦隊向けの6隻は、コムソモリスク・ナ・アムーレの『アムール造船工場』で4隻、ウラジオストクの『東方造船所』で2隻が建造される事になりました。

『アムール造船工場』(コムソモリスク・ナ・アムーレ)

『東方造船所』(ウラジオストク)

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