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ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦トゥルビニストは地中海東部(シリア沖)へ行く

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア黒海地域情報供給部(セヴァストーポリ市)発表
2018年5月12日16時0分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「トゥルビニスト」は地中海の海軍常設連合部隊へ補充される】

黒海艦隊海洋掃海艦「トゥルビニスト」は、地中海ロシア海軍常設連合部隊へ補充される。

計画ローテーションに基づき、「トゥルビニスト」は、2018年2月から任務を遂行している海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」と交代する。

現在、同艦はセヴァストーポリから黒海への計画移動を行なっており、黒海海峡ボスポラス及びダーダネルスの通行を始めている。

掃海艦の乗組員にとって、これは今年初の遠海ゾーンへの航海である。



プロジェクト266M「アクヴァマリーン-M」海洋掃海艦「トゥルビニスト」は、レニングラード(現サンクトペテルブルク)『中部ネヴァ川造船工場』で建造され、1975年12月30日にソ連海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入されました。

1980年代末には、当時、イラン・イラク戦争の最中に在ったペルシャ湾へ進出し、ソ連の商船を護衛しました。

2008年8月の南オセチア紛争にも出動しています。

1980年代末以来、黒海から出た事の無かった「トゥルビニスト」ですが、ほぼ30年ぶりに黒海を出て地中海東部へ派遣される事になりました。


記事中でも触れられていますが、現在、地中海東部には掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」が派遣されており、「トゥルビニスト」と交代する事になります。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ヴィツェ・アドミラル・ザハリンはシリア沖へ到着した]

ロシア海軍は、2016年2月以降、シリア沖掃海艦を1隻ずつ交代で派遣しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]


現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「イマン」(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
救助曳船SB-5(黒海艦隊):2018年5月9日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
海洋曳船MB-304(黒海艦隊):2018年5月12日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
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