ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアメリカ海軍空母部隊を追尾している
『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2018年5月12日13時12分配信
【ロシアのロケットフリゲートは地中海でアメリカの航空母艦を追跡している】
ロンドン、5月12日、インタファクス
対艦ミサイル複合体「ウラン」を装備するロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は、アメリカ合衆国海軍の原子力航空母艦「ハリー・トルーマン」を追跡し、地中海水域の東部に居る。
ブリテンのテレビ局ITVは報じた。
航空母艦に居るITV記者が公表した写真によると、ロシアのフリゲートは、「ハリー・トルーマン」艦上から良く見える。
アメリカ軍事船員によると、アメリカ合衆国の打撃航空艦グループの「ハリー・トルーマン」は、常時ロシアのフリゲートの接触を維持しているとテレビ局へ指摘した。
記者は、この話を電波放送において自身で聞いた。
ITVは、2年前にも「ハリー・トルーマン」は地中海東部に滞在しており、そのグループの艦の内の1隻~駆逐艦「グレイヴリー」は、フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」の移動ルートを横切り、艦首方向の危険な距離へ接近した事を想い起こした。
その後、アメリカ司令部は、ロシア艦の動きは危険な接近であると見なし、航空母艦グループの行動を妨害するものであると非難した。
この時、アメリカ司令部は「ハリー・トルーマン」についての話で、これは全て正に「礼儀正しく親切だった」とテレビ局へ指摘した。
アメリカ合衆国海軍は、5月3日、「ハリー・トルーマン」艦上航空隊は地中海東部から、シリアに残留しているテロリストグループ『イラク・レバントのイスラム国』(ロシア連邦では非合法)へ航空打撃を与えたと発表した。
アメリカ合衆国海軍の航空母艦打撃グループには、更に、ロケット巡洋艦、4隻の駆逐艦及びドイツのフリゲートが加わっており、地中海からペルシャ湾地域へ向かわなければならなかった。
しかしペンタゴンは、無期限に地中海へ留まる事を決定した。
バルト艦隊の警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年7月24日就役)は、2018年4月15日に給油船「レナ」(1966年12月28日就役)と共にバルチースク基地を抜錨し、通算6回目となる地中海への遠距離航海へ出発しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは地中海へ向かった]
その後、バルト海を出て北海へ入り、4月21日にはラマンシュ海峡(英仏海峡)へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過する]
4月23日、警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部から戻ってくる大型揚陸艦「ミンスク」と北大西洋で会合し、合同演習を実施しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイと大型揚陸艦ミンスクは北大西洋で演習を行なった]
4月26日にはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
5月5日にキプロスのリマソール(レメソス)港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

5月7日にリマソール港を出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを去った]
その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」は、地中海東部に滞在しているアメリカ海軍の原子力空母「ハリー・S・トルーマン」を中核とする空母機動部隊を追跡しています。
「ヤロスラフ・ムードルイ」は、約2年前の2016年6月17日にも地中海東部で米機動部隊へ接近し、駆逐艦と「ニアミス」を起こしています。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]
現在、地中海東部には、以下のロシア海軍艦船が滞在しています。
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊):2018年3月13日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊):2017年12月2日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
警備艦「スメトリーヴイ」(黒海艦隊):2018年4月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
潜水艦「ヴェリキー・ノヴゴロド」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
潜水艦「コルピノ」(黒海艦隊):2017年9月初頭から地中海東部に滞在
海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型偵察艦「エクヴァトル」(黒海艦隊):2018年2月6日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
対水中工作艇「キネリ」(黒海艦隊):2018年3月30日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
大型海洋給油船「イワン・ブブノフ」(黒海艦隊):2018年1月29日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
中型海洋給油船「レナ」(バルト艦隊):2018年5月初頭から地中海東部に滞在
救助曳船SB-729(黒海艦隊):2018年2月21日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
工作船PM-138(黒海艦隊):2018年3月8日にボスポラス海峡を南下、地中海入り
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