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ラーダ級潜水艦の建造は2013年に再開される

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
【潜水艦「ラーダ」型の建造は2013年に再開される】
モスクワ、8月31日-ロシア通信社ノーボスチセルゲイ・サフロノフ

ロシア連邦国防省海軍総司令部、そして統合造船業営団は、2013年に潜水艦プロジェクト677(整理名「ラーダ」)シリーズの建造を再開する事で合意に達した。
「統合造船業営団」国家防衛発注部長アナトーリー・シレモフ氏は、ロシア通信社ノーボスチのインタビューで、こう述べた。

「アドミラルティ造船所」における「ラーダ」プロジェクトの2隻の潜水艦-「セヴァストーポリ」「クロンシュタット」の建造は、前海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将が、同シリーズのトップ艦「サンクトペテルブルク」が、同プロジェクトの特性を示していないと表明した為に凍結されていた。
現総司令官ヴィクトル・チルコフ大将は、以前の所見を撤回し、同タイプの潜水艦の建造を今後に再開するとロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「私共は、これが2013年の国家防衛発注に記載される決定が下されるのを待っております。
更新された同プロジェクト潜水艦の建造開始は、来年の然るべき時期に実現します」

シレモフ氏は述べた。
(2012年8月31日10時22分配信)


『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年8月31日10時00分配信
【アナトーリー・シレモフ氏へのインタビュー】


[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]

ロシア海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ提督は、7月末に「ラーダ」級潜水艦の建造再開を表明しています。
[ロシア海軍はラーダ級潜水艦の建造を再開する]

そして「統合造船業営団」総裁(つまり、アナトーリー・シレモフ氏の上司)アンドレイ・ジャチコフ氏も、8月中旬に「ラーダ」級潜水艦の建造再開を表明しています。
[ラーダ級潜水艦は近い将来にロシア海軍へ就役する]

今回のシレモフ氏へのインタビューでは、建造再開の時期に初めて言及されました。


現在、サンクトペテルブルク市「アドミラルティ造船所」では、6隻の通常動力潜水艦が建造されています。

[プロジェクト06363]ロシア海軍用
B-261「ノヴォロシースク」:2010年8月20日起工
B-237「ロストフ・ナ・ドヌー」:2011年11月21日起工
B-262「スタールイ・オスコル」:2012年8月17日起工

[プロジェクト6361]ベトナム海軍用
1番艦:2010年8月23日起工/2012年8月28日進水/2012年末就役予定

[プロジェクト667「ラーダ」級]ロシア海軍用
B-586「クロンシュタット」:2005年7月28日起工
B-587「セヴァストーポリ」:2006年11月10日起工



今のところは、プロジェクト6361及び06363の工事が優先されており、特に、6361の1番艦は今年末までにベトナムへ引き渡す予定なので、これらの作業が一段落した後に2隻の「ラーダ」級の建造工事を再開するという事でしょう。
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